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好きなことは、本を読むこと、写真を撮ること、文章を書くこと、米津玄師さんの音楽を聴くこ…

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好きなことは、本を読むこと、写真を撮ること、文章を書くこと、米津玄師さんの音楽を聴くこと。 ここ、noteは自己理解の場であり、他者理解の場。さまざまな人の世界にふれながら、自分の世界を広げていきたいと思っています。

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冗談、ではなく本当の話

彼と寝ることはなかった でも 彼と寝たかった 「ここで一緒に寝るか?寝ててもいいぞ」 彼が亡くなってからもう15年近くも経つのに いまだに思い出す。 「○○ちゃん、…

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3年前
140

ナツイロは夏色であり懐色であり

気づけば夏の盛りは過ぎ、 虫の音に秋の気配を感じるこの頃。 過ぎてしまえばあっと言う間というものが 時、である。 夏が終わる前に、と写真を整理しながら 夏色って 懐色…

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1年前
34

day after day

気付いたら春は過ぎていて、 もう、夏、いや、夏の気配を感じるこの頃。 コロナ禍、3年目の春。 まさかの戦争。 私は何か変わっただろうか。 変わったような気もするし、 …

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2年前
40

アサノヒカリ

アサノヒカリが好きだ。 ヒカリ、特に朝の光を撮ることが好きだ。 見慣れた光景が光によって変わる。 光によって なんてことないものが美しくなり、 美しかったものが…

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2年前
41

原点

なぜ山に登るのか そこに山があるから。 なぜ写真を撮るのか そこに心動く何かがあるから。 その時、その瞬間、 撮りたいと思ったものを撮るだけ。 日常の記録、メモ…

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2年前
37

朝ドラ

朝ドラとは、「連続テレビ小説」のことである。 通称、朝ドラ。 しかし、ここでいう朝ドラとは「朝のドライブ」のことである。 ドライブだなんて聞こえはいいが、ただの通…

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2年前
35

Bの不在

Bがいなくなって数週間が経った。 正確に言えばBは消えてしまったわけではなく、存在はしている。 その存在が薄れてしまったといった感じだろうか。 今、BはAの後ろに影を…

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2年前
35

冷静に

燃えている。 真っ赤に。 冬空が燃えているっていう話ではなく、 本当に火事が起きているかのように、 全県が真っ赤である。 県独自の感染警戒レベルが全県でレベル4以上と…

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2年前
33

燃える冬空

所により、どんど焼き、三九郎など呼び名が違うが、長野ではどんど焼きが一般的。松本方面では三九郎と呼ばれている。 新年行事のひとつだが、だんだんと櫓は小さくなり、…

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2年前
46

冬はつとめて

雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、 霜のいと白きも また、さらでもいと寒きに、 火など急ぎおこして 炭もて渡るも、いとつきづきし。 昼になりて、ぬるくゆるびも…

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2年前
43

初詣

2022年1月1日 快晴! 近所の神社へ初詣へ。 つららぎっしり その昔、剣に見立てて遊んでいた男子が懐かしい…(笑) 消防署の火の見櫓  ゆるやかな上り坂を行く 写…

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2年前
43

星、見えるものがすべてではない、ということ

誰かのそばに神がいないなら 人間でもいいから、 いてやらなくてはならないだろう。 パク・ミンギュ 著 『短篇集 タブル サイドB』 「星」より 神と人間をストレー…

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2年前
38

バスマド

バスに乗った たぶん 数年ぶり 人が運転する乗り物には  ほとんど乗らない デンジャラスドクターとのドライブぐらいだ 誰もいない車内に響くシャッターの音 写真は…

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2年前
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We wish you a Merry Christmas

いと高きところでは 神に栄光があるように 地の上では み心にかなう人々に 平和があるように ルカによる福音書 2:14 より クリスマスを楽しむ時間と 心のゆとり…

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2年前
41

Do you want to build a snowman?

雪だるま つくろう 大きな 雪だるま 氷はとけ 水となり 水蒸気となって 空に立ち昇る ふたたび 雨となり 雪となり 私やあなたの肩にふりかかり 土を湿らせ 木を育て…

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2年前
37

声をなくしても

窓辺に置かれたラジオからはこの時間にお馴染みのパーソナリティの声が流れてくる。その声を聞きながら、「もう、夕方か…一日は早いな。今日は何時に帰れるのかなぁ…」と…

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2年前
46
冗談、ではなく本当の話

冗談、ではなく本当の話

彼と寝ることはなかった
でも
彼と寝たかった

「ここで一緒に寝るか?寝ててもいいぞ」

彼が亡くなってからもう15年近くも経つのに
いまだに思い出す。

「○○ちゃん、今日も夜の女かい?大変だね」

当時は20代前半
3交代勤務で月の3分の2は夜勤か遅番
日勤は月に7日もなかったと思う
まさに「夜の女」であった

彼は60代、肺がんで抗がん剤治療を受けていた。

既に進行、転移があり、手術による

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ナツイロは夏色であり懐色であり

ナツイロは夏色であり懐色であり

気づけば夏の盛りは過ぎ、
虫の音に秋の気配を感じるこの頃。
過ぎてしまえばあっと言う間というものが
時、である。
夏が終わる前に、と写真を整理しながら
夏色って
懐色だなぁとふと思う。
夏の色は眩しくて、カラフル
遠い昔の夏の記憶がよみがえる。
そんな懐かしい色でもある。
夏の思い出に浸りながら、 
ここ数ヶ月を振り返る。

仕事上でやりたかったことが、ようやくできることとなった。
保健師としての

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day after day

day after day

気付いたら春は過ぎていて、
もう、夏、いや、夏の気配を感じるこの頃。
コロナ禍、3年目の春。
まさかの戦争。

私は何か変わっただろうか。
変わったような気もするし、
変わらずである気もする。
ただ、日々は過ぎていくのは確か。

この世界はいったいどこへ向かっているのだろうか。

いいかげん、落ち着きませんか。

花や緑をながめながら、お茶を飲んではいかがでしょうか。

過ぎていく日々
そういう時

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アサノヒカリ

アサノヒカリ

アサノヒカリが好きだ。

ヒカリ、特に朝の光を撮ることが好きだ。

見慣れた光景が光によって変わる。

光によって

なんてことないものが美しくなり、

美しかったものがありふれたものになる。

光によって変わる世界。

カタチのない光は

カタチあるものに当たり、カタチとなる。

そんなヒカリ、

アサノヒカリ。

今日もヒカリを撮りながら思う。

このヒカリから遠く離れた世界で息を潜めながらじ

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原点

原点

なぜ山に登るのか

そこに山があるから。

なぜ写真を撮るのか

そこに心動く何かがあるから。

その時、その瞬間、

撮りたいと思ったものを撮るだけ。

日常の記録、メモみたいなもの。

狙って撮る写真もいいけれど、ただの日常の、ありふれた景色を撮ることで気づくこともある。

狙って撮った写真より、何気なく撮った写真の方がリアリティーを感じたりもする。

メモするように撮る

メモ写真

メモす

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朝ドラ

朝ドラ

朝ドラとは、「連続テレビ小説」のことである。
通称、朝ドラ。
しかし、ここでいう朝ドラとは「朝のドライブ」のことである。
ドライブだなんて聞こえはいいが、ただの通勤だ。
近頃はなかなか写真を撮りに行くことが難しいので、朝の通勤途中に運転席から写真を撮っている。さすがに運転中は撮れないので、信号待ちの停車中に。
とはいえ待ち時間は数秒から数分しかないので、パッと取り出しパッと撮れることが必要。なので

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Bの不在

Bの不在

Bがいなくなって数週間が経った。
正確に言えばBは消えてしまったわけではなく、存在はしている。
その存在が薄れてしまったといった感じだろうか。
今、BはAの後ろに影を潜めている。
表に出てこないだけである。
ちなみにBはAでもあり、AはBでもある。
図形の証明問題、AB=AE、∠ABC=∠ABEの時、△ABC≡△AEDとなることを証明せよ。という話ではないが、
とにかくA=Bである。
Aとは誰なの

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冷静に

冷静に

燃えている。
真っ赤に。
冬空が燃えているっていう話ではなく、
本当に火事が起きているかのように、
全県が真っ赤である。
県独自の感染警戒レベルが全県でレベル4以上となり、それを示す図が真っ赤、なのである。
ちなみに最高レベル5の地域は紫。
我が居住地は紫。
顔色が真っ青に青ざめるレベルだ。
長野県が公表した新型コロナウイルス感染の「第5波」(昨年7月1日~9月30日)の陽性者のうち、77%がワク

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燃える冬空

燃える冬空

所により、どんど焼き、三九郎など呼び名が違うが、長野ではどんど焼きが一般的。松本方面では三九郎と呼ばれている。
新年行事のひとつだが、だんだんと櫓は小さくなり、だるまの数も減り、縮小傾向…
それでも毎年この光景を見ることができ、ホッとする。
私が子供の時はお餅を焼いて、もらったみかんを食べながら友達と談笑していた。
いつからマシュマロを焼くようになったのだろうか…
今やマシュマロは定番アイテムであ

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冬はつとめて

冬はつとめて

雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、

霜のいと白きも

また、さらでもいと寒きに、

火など急ぎおこして

炭もて渡るも、いとつきづきし。

昼になりて、ぬるくゆるびもていけば

火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。

          清少納言 『枕草子』より

その昔、春から冬まで暗唱した記憶がよみがえる。
冬は早朝がいい、たしかに、雪があってもなくても
冬の朝は空気がキリッとして引き締

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初詣

初詣



2022年1月1日 快晴! 近所の神社へ初詣へ。

つららぎっしり その昔、剣に見立てて遊んでいた男子が懐かしい…(笑)

消防署の火の見櫓 

ゆるやかな上り坂を行く

写真に夢中な私を置き去りにしてさっさと走ってゆく娘

鳥居に到着

時刻は9時過ぎ、まだ人の姿はまばら

紅白でめでたさが倍増

青空がまぶしい!

鼻に雪がちょこっと載っているのがちょっと可愛らしい

階段を走ってゆく あ

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星、見えるものがすべてではない、ということ

星、見えるものがすべてではない、ということ

誰かのそばに神がいないなら

人間でもいいから、
いてやらなくてはならないだろう。

パク・ミンギュ 著
『短篇集 タブル サイドB』 「星」より

神と人間をストレートに並べるこの言葉が、ストレートに胸に響いた。

年の瀬に、遅ればせながら韓国カルチャーの言葉に触れた。
真っ直ぐな言葉の数々が胸に迫り、背中を押された。
新しい年を迎えるにあたり、新しい文化に触れ、新しい視点を得たように思う。

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バスマド

バスマド



バスに乗った

たぶん 数年ぶり
人が運転する乗り物には 
ほとんど乗らない

デンジャラスドクターとのドライブぐらいだ

誰もいない車内に響くシャッターの音

写真は時間をフレーミングすること。
だから写真のコマは
その前と後ろに過去と未来をもっている。

     「クルマド トーキョー」 荒木経惟

過ぎ去りし日と来たる日に
思いを馳せる
2021年 年の瀬

We wish you a Merry Christmas

We wish you a Merry Christmas



いと高きところでは

神に栄光があるように

地の上では

み心にかなう人々に

平和があるように

ルカによる福音書 2:14 より

クリスマスを楽しむ時間と
心のゆとりがありますように

We wish you a Merry Christmas

Do you want to build a snowman?

Do you want to build a snowman?



雪だるま つくろう
大きな 雪だるま

氷はとけ
水となり
水蒸気となって
空に立ち昇る

ふたたび
雨となり
雪となり
私やあなたの肩にふりかかり
土を湿らせ
木を育てる

ピラカンサは赤い実を実らせる

めぐる水
めぐるいのち

雪だるま つくろう
大きな 雪だるま

師走の空に
響く声

声をなくしても

声をなくしても

窓辺に置かれたラジオからはこの時間にお馴染みのパーソナリティの声が流れてくる。その声を聞きながら、「もう、夕方か…一日は早いな。今日は何時に帰れるのかなぁ…」と心の中でつぶやく自分がいた。

彼は眠っているのか、起きているのかわからない。

明いた目は天井を見つめていて視線が合う事はない。その感情を伺い知ることはできない。

声をかけてから口と鼻にチューブを入れ、最後にのどに開いた穴にチューブを入

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