マガジンのカバー画像

women’s health

60
今まで、看護の大学で、助産の大学院で学んできたこと、感じたこと、調べたことを、まとめていきます🌻 少しでも、日々これからも元気でいたい、自分らしくいたい、と思う女性に寄り添える… もっと読む
運営しているクリエイター

#産婦人科

男も関係なくないよ?精子をチェックするから始める妊活とは

男も関係なくないよ?精子をチェックするから始める妊活とは

不妊治療で思い浮かべるものは?排卵誘発?人工受精?女性が不妊治療に通うイメージだけれど、男性だって無関係じゃない。男性も、自分は今自然妊娠できる状態にあるのか、何が足りなくてどうしたらいいのか、自分を知ることから始めてみないか、そんな提案をするTENGAから、精子が見れるルーペが販売されている。

【性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく】
そんなセクシャル・ウエルネスのコンセプトを掲げ

もっとみる
【20代女の意見】女子が低容量ピルを使うことは、男性の責任を軽くする?

【20代女の意見】女子が低容量ピルを使うことは、男性の責任を軽くする?

日本でピル、低容量ピル、経口避妊薬が海外程ほど普及しない理由について、【女性がピルを飲むことは、避妊に対して男性の責任を軽くし、女性だけに負担を強いること】という意見がある、あったらしい。20代女子として考えたことをまとめてみた。

海外では多くの女性がピルを使ってるのに、
日本でなぜ普及しないのか?
遊んでいる女の子と思われるから?
婦人科受診と処方箋が必要だから?
性教育が不十分で知らない

もっとみる
【10代20代女子】月経は、いらないと思ったこと、ないですか?

【10代20代女子】月経は、いらないと思ったこと、ないですか?

「生理なんていらない」
女子の誰もが、一度は思ったことがあるのではないかと思う。
生理痛がつらくて何もかもやる気をなくすから。生理前はイライラするし眠くなるから。お風呂に入れないから。出血でフラフラするから。いきなり出血が始まって下着が汚れるから。今は妊娠したいと思っていないから。ピルが高いから。せっかく立てたお出かけの予定が楽しめなくなるから。
理由はきっといろいろだと思うけれど。
私は上にあげ

もっとみる
男になりたい女か、男VS女か #フェミニズム

男になりたい女か、男VS女か #フェミニズム

女性の健康問題を考えるとき、ちらりちらりとキーワードとしてでてくる、フェミニズム。
フェミニズムというけど、私はしっかり学んだ経験がなく、よくわからないから、きっかけにしたいと、本を手にとってみた。

1960年代以降のフェミニズムには2つの流れがあるという。
ひとつは、リベラル・フェミニズムで、
男女の雇用機会や賃金の平等など、女性の社会進出と法的・制度的な平等を重視するもの。
参政権などが代

もっとみる
ジェンダーギャップとか、難しく考える前にできること

ジェンダーギャップとか、難しく考える前にできること

2019年6月25日、聖路加国際大学のホールでひらかれた
『女性が変えるグローバルヘルスと日本 自分が変わる、社会を変える』

グローバルヘルス、ジェンダーギャップ、男女不平等、女性蔑視、とりあつかうテーマは
日本社会のなかで置き去りにされがちで、焦点があてづらい大きなテーマだった。

でも、今回の講演は、そのような問題を気難しく、被害者的に訴えるのではなく、
★大きなテーマをよみとくためのキー

もっとみる
産まないことは「逃げ」ですか?#読書感想

産まないことは「逃げ」ですか?#読書感想

産まないことは「逃げ」ですか?
吉田潮 2017年初版

作者、吉田潮さんは編集プロダクション勤務を経てフリーライターになった方だ。
20代で結婚、自身の浮気で離婚、30代半ば付き合った男性と妊活に対して思いが合わず、一度別れるが1年後に再び付き合い再婚、39歳で不妊治療を始め一度の稽留流産、そして夫と二人で歩むことを決めた。
24歳の私からすると、この先15年の女性の人生、想像できる部分と、で

もっとみる
女性たちへ、媚びないで、自分の人生を#千葉敦子さん

女性たちへ、媚びないで、自分の人生を#千葉敦子さん

“女ってこんなにつらい!虐げられてる!” と被害者意識にこりかたまった、女たちの恨み節には同調はしないで、
相手や社会に不平不満を言うより先に、
同性(女性)も異性(男性)も、公平に、
まず自分がどうか、どうあったらいいのか、考えてみなさい、と叱咤激励している。

1989年、30年前の本、千葉敦子さん『寄りかかっては生きられない』は、
共感や同調、悩みの言い合い、戦いみたいな女性論とは異なり

もっとみる
ニュージーランドでMy助産師制度が成功した理由

ニュージーランドでMy助産師制度が成功した理由

ニュージーランドの助産師が、1970年代から、“my助産師制度”を軸に、勝ち取ってきた権限はすごい。
妊婦は、主治医、産科医、助産師のなかから、
マタニティケア担当者(LMC)を選ぶというが、92%の女性が助産師を選ぶという。
ひとりの助産師が、選んでくれた妊婦の健診、お産、産前産後の家庭訪問を行う。
産む場所は病院でも、助産院でも、自宅でも、妊婦の選んだ場所に、助産師がついていくスタイルだという

もっとみる
生理ちゃんにホッとするのは、言いたいけど言えないことを、代弁してくれるから

生理ちゃんにホッとするのは、言いたいけど言えないことを、代弁してくれるから

『生理ちゃん』は漫画家の小山健さんがオモコロで連載していたweb漫画だ。

読んでみて、面白かった、ポイントは3つある。
✿︎ 生理ちゃんが “やってきて” 、女性も男性も話しかけている。

✿︎ 生理痛とかイライラとか症状の表現が、生理ちゃんの行動で表され、わかりやすい。

✿︎ 生理ちゃんは、女性自身の心の代弁で、誰かに言って欲しかった癒しの言葉を、自分にも、ささやいてくれる。

主人公は、

もっとみる
経口避妊薬、ではなく、ピルを飲んでます、と私は言う

経口避妊薬、ではなく、ピルを飲んでます、と私は言う

経口避妊薬、という名前の威力を感じる。
正しいことを伝えているという良い意味でも、
それを会話の中で自然にいうには、インパクトの強すぎるため控えてしまう、
という悪い意味でも。

私がこの2年くらいで飲んできたピルは写真にあげた通りで、いくつかの種類があるが、
どれも月経困難症や月経前症候群の治療として処方されてきた💊

経口避妊薬またはピルは、
基本的な薬の成り立ちは同じで、
さまざまに作用

もっとみる
女性の健康週間って知ってました?

女性の健康週間って知ってました?

3月1日から8日は「女性の健康週間」 である。「女性の健康週間」は、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会が、産婦人科医が女性の健康を生涯にわたって総合的に支援することを目指し、2005年に3月8日国際女性の日までの8日間を「女性の健康週間」と定め、
2008年からは、厚生労働省も関わり、国民運動として展開している。
各自治体が、女性が、自分自身の健康に目を向け、自らが健康づくりを実践できるよう支援

もっとみる
私が低容量ピルを使わなかった理由

私が低容量ピルを使わなかった理由

低用量ピル、経口避妊薬について昨今話題になっている。
日本では、なぜピルがひろまらないのか、性が奔放になるからと話題をそらされてしまうのだろう。
でもそんな制度や教育など大きな枠ではなく、ひとりの、普通に日本で育った女性の私が、ピルに対してどんな思いをもっているかまとめてみたいと思う。

私は大学生のとき、ピルの処方のための受診をできなかった。理由は大きく分けて二つ、自分の月経症状を病気として扱

もっとみる