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海外で体調崩した時の対処法 海外旅行·海外出張の極意 その3.5 シリコンバレーでむち打ち症 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 海外生活してる中で体調崩した時の対処法を載せて欲しいとのことで…
 フリークエントフライヤーだった(過去形。何故なら今は現役ではないリタイヤ組なので(笑))私が実践してきたことをご紹介しますね。
0)海外では体調は崩さない

1) 海外では体調崩した時の為の備え


2)海外では体調崩した時の為の情報の整理 
 万が一に備えて事前に情報源を準備しておく

3)大使館・総領事館の活用
 最終手段のお話です。

 ということで3.0xシリーズでは、そもそも海外で体調崩す前のお作法をお伝えしました。
 3.1以降海外で体調崩した時の対処法の実例をご紹介しています。
 3.1では台湾でのウイルス性の風邪から細菌性の風邪を併発し、抗生剤を使用した例を再掲させて頂きました。次いでイスラエル駐在時にパレスチナ自治区の政府高官宅にお邪魔した時の例をご紹介しました。

 3.2は北米に駐在していた時の便秘の話です。生理現象は兎も角早め早めに処理するというお話でした。

  3.3は、北米で下唇の内側を自分の歯でバックリ切ったお話。

 3.4は、英国ロンドンの骨董市で有名なポートベローマーケット/Portobello Road Marketでの腹痛時の話。

 今回は、シリコンバレー駐在時に工事区間で幹線合流の一時停止をしていたところ大型のゴミ収取車に追突さむち打ち症になったというお話です。

 午前中仕事を投資先のベンチャー企業で終えて、日本からの常務のデレゲーションのランチにご一緒すべく、ダウンタウンの日本食レストランに向かっていました。信号の無いㇳの字型の合流路。本線が混雑していて1/fゆらぎで生じる車の流れの隙間を一時停止線で待っていました。

 ドン、ガランみたいな音と後ろからの衝撃。結構な勢いで大型ゴミ収集車に追突されました。幸い自家用として買ったアメリカ車のリンカーンタウンカーだったので標準装備の8マイルバンパーが功奏。時速8マイルまでならバンパーとボディの間に有るショックアブソーバーで衝撃を吸収するという機能が有効に働き、トランク上部が凹んだ程度でした。流石高級車。
 携帯電話は普及して居らず、ポケベルで直ぐに警察を呼び事故の登録をしました。 
 以下の説明のペンシル型のポケベルが会社から支給されていました。勿論、米国の通信会社のものです。

相手の方々は私がバックしたと主張。まぁ流石に常務との会食ということでスーツを着ていて、アメリカ車としては最高級車に乗っていた事もあり、相手の言い分は一蹴されました。そのまま事故の傷がついたまま常務とのランチ。幸い駐車場の端が空いていたので日本のデレゲーションの方々には何も気づかれませんでした。事なきを得た感じ。

 帰宅してロサンゼルスにある日本人の保険会社に連絡を入れました。その時は単純な物損事故で全額相手の保険で処理ということでした。一応むち打ち症に気をつけるよう言われたのでした。翌日から首に違和感が…。保険会社に連絡を入れて手続きのお作法を確認して整形外科を受診しました。

 海外ではカッコつけず

手配できるなら日本語の通じる医者に先ずは受診することが肝要

です。幸いシリコンバレーは日本人も多くお医者さん選びに苦労はしませんでした。しかし、もしどうしても困ったら大使館・総領事館にお世話になってでも手を尽くしてなるべく日本人の評判の良いお医者さんを受診されることが賢明です。

 因みにその時は日本人のドクターで現地でも有名な医院が有りそちらを利用しました。仔細に渡る事情説明も日本語なら細かなニュアンスまで通じるので安心感が有りました。レントゲン写真からむち打ち症と診断されました。思いの外きっちりむち打ち症になっていました。首の牽引を結局3カ月間余り毎週行って完治しました。

 当時加入していた健康保険は最高水準のとても良い契約内容で、貰い事故も補償される特約がついていました。結果として自分の健康保険と相手の自動車保険と両方から治療費全額が支払われました。少なくとも当時は…駐在事務所開設以来の駐在員や受診したドクターに

そういうもんです

と言われました。
 何れにせよ好判断でした。後遺症も全く無く今も暮らしています。
 

 

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