木守りょう

とりあえず、なにか書きたいのだ。 なので、毎日のなかで「おやっ??」と引っかかってしま…

木守りょう

とりあえず、なにか書きたいのだ。 なので、毎日のなかで「おやっ??」と引っかかってしまったことを書いていく。 くだらないことを笑えたらいいなと思う。

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    とりあえず、自己紹介になりそうなお話。

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    とりあえず、美術館、博物館をおかしな視点でご案内いたします。

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    とりあえず、本が好きだっていう話をまとめました。たぶん一生、本のドレイ。

記事一覧

とりあえず、ご機嫌いかがでしょうか?

「おつかれさまです。  本日のご気分はいかがですか?  頼みますよ。詰まったら、また、  ぶん殴られちゃうからね。」 「ツーー… 」 だれとの会話かといえば、 か…

4

とりあえず、犬と暮らしたことはない。

日中誰もいない時間が長いから……という理由で、今は一緒に暮らしていないが、本当は動物が好きである。 実家にいた頃は、小鳥、ハムスター、うさぎ、猫と暮らしてきた。…

8

とりあえず、フウフのカタチ

夏のような日差しの直後に、長袖の上に何か羽織らなければいけないような曇天。 寒暖差&気圧が乱高下。 身体がついていかない…… 修行なのか? 今日から鬼滅が柱稽古編だ…

9

とりあえず、お前はまだトカイを知らない

車で関東の半島部へ行く。 夫の実家である。 と、田舎感の出る写真を撮って、先週 「やっぱり何もないね。」 と笑っていたヤツにつきつけるつもりだった。 が、山道写真…

8

とりあえず、ゾンビな服の思い出

自分史上はじめて、毎日スーツを着て仕事をしている。 職種は同じでも、今までの会社はオフィスカジュアルがすぎた。 なんでもありの状態だった。 そこから、ひさしぶり…

11

とりあえず、ぞびぞびゾンビ

降るのかい? 降らないのかい? どっちなんだいっっ!! という不穏な空模様。 寒暖差の積み重ねもあり、身体が重い。 頬、目玉、くちびる、手や足の筋肉、全部が だ…

4

とりあえず、むかし話

実家に帰り、ふと思い出したことがある。 子どもの頃、大好きだったむかし話のことだ。 かつてわが家には、日本と世界のむかし話がかかれた絵本セットが置いてあった。 四…

木守りょう
10日前
5

とりあえず、お前はまだイナカを知らない

ん? 右腕がちょっと痛い…… 「翌日に筋肉痛がやって来たー!!」 と、よろこぶ41歳女。 昨日は、「それより、運転の練習をしてほしい…」とのお声をいただきまくった…

木守りょう
11日前
12

とりあえず、懲りない人々

新幹線で東北の玄関口に帰る。 夫も含め3人で帰るのは、コロナ禍以降はじめて。 というのも、父は、この世とあの世の崖っぷちに立ったことがある。 リスクを避けて全員…

木守りょう
12日前
4

とりあえず、数があわない

………… ……………… ……… じーーーーーー。 ものも言わず、観察するような視線を感じ、目を覚ます。 「休みだよ。起きないの?」 「……。  いま……  何時…

木守りょう
13日前
8

とりあえず、進化を待つ

転職して、仕事に戻ると同時に、 出戻ってきたヤツがいる…… 肩こりだ。 頭痛も肩こりも、小学校からの長い付き合い。 “イタそなヤツは、だいたいトモダチ” “ついで…

木守りょう
2週間前
10

とりあえず、天狗をめざす

「とりあえず、GWは高尾山に行こうよ」 「なんで?」 「……。  天狗の山だから…?」 まったく理由にならない理由を述べたにもかかわらず、なぜか意見が通った。 と…

木守りょう
2週間前
7

とりあえず、寝耳に水

昨日は、新たな職場で1週間のりきった安堵感と、「明日は友だちと学食行く。お弁当はいらない」という言葉の開放感で、気づくとリビングで眠っていた。 (せめて、ベッド…

木守りょう
2週間前
5

とりあえず、見るべからずっっ

新しい職場にフィットするために、 脳みそのメモリーと、 場の流れをつかむ感覚をフルに使っている。 少人数の会社。 新しい人が入ること自体、かなりひさしぶりのよう。 …

木守りょう
3週間前
8

とりあえず、盗んでくださいっ!

書店で本を買うと、たいてい 「カバーをつけますか?」 と聞かれる。 「いえ、そのままでっ!!」 ふだんはモゴモゴ話すタイプだが、 コレだけはかなりハッキリ伝えてい…

木守りょう
3週間前
8

とりあえず、仕上がってるんで。

ひさびさの通勤ラッシュ。 復帰初日が雨だなんて… 混み具合がハンパじゃない。 ただ、十数年、この激混み路線を乗りこなしてきた。 よしっ……! 激しいボディコンタク…

木守りょう
3週間前
6
とりあえず、ご機嫌いかがでしょうか?

とりあえず、ご機嫌いかがでしょうか?

「おつかれさまです。
 本日のご気分はいかがですか?
 頼みますよ。詰まったら、また、
 ぶん殴られちゃうからね。」

「ツーー… 」

だれとの会話かといえば、
かつてのバイト先の
プリンターとの会話である。

大学時代のバイトのひとつが、海千山千な猛者たちをサポートする仕事だった。

日本各地を飛び回り、政治、経済、文化様々なことをよく知るおじいちゃんたち。
こどもの頃に戦争も体験している

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とりあえず、犬と暮らしたことはない。

とりあえず、犬と暮らしたことはない。

日中誰もいない時間が長いから……という理由で、今は一緒に暮らしていないが、本当は動物が好きである。

実家にいた頃は、小鳥、ハムスター、うさぎ、猫と暮らしてきた。

犬とは一緒に暮らしたことがなかったのだが、8年ほど前、とうとう実家のほうで、初のわんころを迎えた。

「わが家に新しいコが来ました♪
 ポメラニアンの
 ホワイトのコです」

母から初めて送られてきた写真は、図鑑に出て来るお手本のよ

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とりあえず、フウフのカタチ

とりあえず、フウフのカタチ

夏のような日差しの直後に、長袖の上に何か羽織らなければいけないような曇天。
寒暖差&気圧が乱高下。
身体がついていかない……
修行なのか? 今日から鬼滅が柱稽古編だからか? 進化のために地球に稽古をつけられているのか?

ぼんやりといたい頭を抱えながら買い物をしていると、入り口のあたりで話す男女の会話が聞こえてくる。

男性「あ! サラダ油が安いよ。買おうよ!」
女性「米油があるからいらないよ。」

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とりあえず、お前はまだトカイを知らない

とりあえず、お前はまだトカイを知らない

車で関東の半島部へ行く。
夫の実家である。

と、田舎感の出る写真を撮って、先週
「やっぱり何もないね。」
と笑っていたヤツにつきつけるつもりだった。

が、山道写真にはちらっとハナミズキ(街路樹)が写り込んでしまうし、田んぼの奥には住宅地が写り込んでしまうしで、ホンモノの田舎には遠く及ばない。

「そりゃそうだよ。一番近いコンビニまでだって、歩いて5分だし〜。」

それはウソだ。

12〜13分

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とりあえず、ゾンビな服の思い出

とりあえず、ゾンビな服の思い出

自分史上はじめて、毎日スーツを着て仕事をしている。

職種は同じでも、今までの会社はオフィスカジュアルがすぎた。
なんでもありの状態だった。

そこから、ひさしぶりのきちんと服……
決まった形…… 制服みたい……

学生時代の制服の思い出が……
ゾンビのようによみがえってしまった……

中学の制服採寸時。

洋品店のマダムは言う。
「これから大きくなるんだから、今はちょっとブカブカでいいのよ〜」

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とりあえず、ぞびぞびゾンビ

とりあえず、ぞびぞびゾンビ

降るのかい? 降らないのかい?
どっちなんだいっっ!!

という不穏な空模様。

寒暖差の積み重ねもあり、身体が重い。

頬、目玉、くちびる、手や足の筋肉、全部が

だる〜ん べろ〜ん だる〜ん

と垂れ落ちているような気がしてならない。

何度も鏡を見る。
ギリ……垂れ落ちてはいない。

が、ゾンビな顔色と、虚な目のヤツがいる。

ふらふらと自席に戻ると、

ゴーストのように無の表情でキーボード

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とりあえず、むかし話

とりあえず、むかし話

実家に帰り、ふと思い出したことがある。
子どもの頃、大好きだったむかし話のことだ。

かつてわが家には、日本と世界のむかし話がかかれた絵本セットが置いてあった。
四六判くらいの大きさで、絵本というより冊子といった感じの薄い本が、それぞれが30冊ほどのセットになっていたように思う。
なんだかパッとしないものだったが、お話は充実していて、ど定番からあまり聞き慣れない話まで、様々なお話を読めた記憶がある

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とりあえず、お前はまだイナカを知らない

とりあえず、お前はまだイナカを知らない

ん? 右腕がちょっと痛い……

「翌日に筋肉痛がやって来たー!!」

と、よろこぶ41歳女。

昨日は、「それより、運転の練習をしてほしい…」とのお声をいただきまくった。

でも、お休みなので、引き続き、どうでもいいことを優先していこうと思う。

そんなわけで、散歩に出かける。

「……? これ、進んだ先に何があるの?」

「え? 山と田んぼですけど……」

分け入っても 分け入っても 山道。(あ

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とりあえず、懲りない人々

とりあえず、懲りない人々

新幹線で東北の玄関口に帰る。

夫も含め3人で帰るのは、コロナ禍以降はじめて。

というのも、父は、この世とあの世の崖っぷちに立ったことがある。

リスクを避けて全員で帰ることを控えてきたわけだが……

今は、まぁ、そんなことをする必要はなかったのではないかと思っている。

だって、あんなに身を削る原因となった酒をまだまだ飲み続けているのだから。

崖っぷちから戻って来た時は、
「じいちゃんと大叔

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とりあえず、数があわない

とりあえず、数があわない

…………

………………

……… じーーーーーー。

ものも言わず、観察するような視線を感じ、目を覚ます。

「休みだよ。起きないの?」

「……。

 いま……

 何時……?」

「9時45分。起きないの? 休みだよっ!」

「……。
 えっ……
 ほんとにそんな時間?

 ……わかったよ。 起きるよ。」

………

………。

朝は苦手なのだ。

返事をしても、すぐに動くことはできない。

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とりあえず、進化を待つ

とりあえず、進化を待つ

転職して、仕事に戻ると同時に、
出戻ってきたヤツがいる……

肩こりだ。

頭痛も肩こりも、小学校からの長い付き合い。

“イタそなヤツは、だいたいトモダチ”
“ついでに、目の下にクマも2匹飼い慣らしてるぜ”

というタイプなので、
いまさらではあるのだが、

「やっぱり帰って来たかーーっ」

ぐらいは言っておきたい。

とはいえ、かつては、この慢性的なワルどもを撃退しようとしたことがある。

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とりあえず、天狗をめざす

とりあえず、天狗をめざす

「とりあえず、GWは高尾山に行こうよ」

「なんで?」

「……。
 天狗の山だから…?」

まったく理由にならない理由を述べたにもかかわらず、なぜか意見が通った。

というわけで、高尾山に出かけてきた。

出かける前に、まずは装備。
飲み物、タオルなどに加え、
なぜか各々のリュックに詰め込まれる
単行本、文庫本の上下……

向かうのは修験道の山。
本の重さで負荷をかけ、鍛練する気満々なのだ。

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とりあえず、寝耳に水

とりあえず、寝耳に水

昨日は、新たな職場で1週間のりきった安堵感と、「明日は友だちと学食行く。お弁当はいらない」という言葉の開放感で、気づくとリビングで眠っていた。

(せめて、ベッドに入らないと……)

眠い目をこすりながら起き上がった時、ふと、頭に浮かぶ声。

「水泳部入るから…」

ん?

えぇー?!

あの、運動嫌いな人が?!

「本を読みたいのに、なんで体育をやらなきゃいけないの?」
とか、言ってた人が?!

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とりあえず、見るべからずっっ

とりあえず、見るべからずっっ

新しい職場にフィットするために、
脳みそのメモリーと、
場の流れをつかむ感覚をフルに使っている。

少人数の会社。
新しい人が入ること自体、かなりひさしぶりのよう。

まわりの人たちも新しい存在にまだ慣れないようで、気を配ってくれているのがひしひしと伝わる。

昼休み。
自席でごはんを出そうとすると、
すかさず、となりの先輩が声をかけてくれた。

「あれ? 手作りですか?」

「ひぃ〜っ! 見ない

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とりあえず、盗んでくださいっ!

とりあえず、盗んでくださいっ!

書店で本を買うと、たいてい
「カバーをつけますか?」
と聞かれる。

「いえ、そのままでっ!!」

ふだんはモゴモゴ話すタイプだが、
コレだけはかなりハッキリ伝えている。

だって、欲しかった本だもの。

本の表紙絵やデザインを、
見せ見せに見せびらかして読みたいのだ。

電車の中でも、ちょっとでも読めるスペースがあれば、表紙もタイトルも見せ見せで読んでいる。

ミイラだろうが、土偶だろうが、伊藤

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とりあえず、仕上がってるんで。

とりあえず、仕上がってるんで。

ひさびさの通勤ラッシュ。
復帰初日が雨だなんて…
混み具合がハンパじゃない。

ただ、十数年、この激混み路線を乗りこなしてきた。

よしっ……!

激しいボディコンタクトがあっても楽しいシチュエーションを妄想して、ストレスをやわらげよう。

例えば、白熱したバスケットボールの試合。
ゴール下で自分よりデカい相手とシノギを……

「ぷゴッ……」

……。

潰されて、
首があらぬ方向を向いている……

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