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古代暮らしの探求者。カンボジア在住 この世界を温める手がかりは古代にあるらしい。 夫と…

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古代暮らしの探求者。カンボジア在住 この世界を温める手がかりは古代にあるらしい。 夫と息子と仲間たちと暮らしと旅とカンボジアから学ぶこと。 仕事1→https://note.com/samborvillage 仕事2→ https://note.com/napuraworks/

マガジン

  • 細胞に宿る旅

    身体に、細胞に、ずっと宿る旅の記憶がある。 原体験といってもいい旅たちを通して得たものは、日頃は静かに私たちとともにあり、疲れたときに効いてきて、道を見失ったときに魂を呼び戻す。

  • 書き留めたい日々

    日々のなかで一瞬頭に浮かんだこと。浮かんでは消えていく大事なものを、書き留めたい。 仕事が教えてくれたこと。 子どもが教えてくれたこと。 いつか自分の背を、誰かの背をおすかもしれない。

  • FMバナナの木陰 本日のゴザトーク

    • 2本

    このマガジンは、2021年のある秋の日に、日本にお住まいの高校生との間で開催されたオンラインで旅する授業の際にみなさんからいただいた質問をもとに、カンボジアを拠点とする吉川舞とルワンダを拠点にする加藤雅子の2人がそれぞれの暮らしと、目の前にある世界についてお答えしたものです。

  • 新・コンポントム100景

    カンボジアのど真ん中コンポントム州で出会う、これからの未来につないでいきたい素敵な場面を、コンポントム愛好家の勝手な視点でお届けします。

  • 感性とレジリエンスを学ぶ海外プログラム【breath】

    カンボジアの古代遺跡と森、それを取り巻く村の暮らしを舞台に、不確かな現代社会を生きていくための「感じる力と「しなやかな強さ」を磨く海外ラーニングプログラム【breath】について、実際に体験した参加者の声をまとめています。

記事一覧

自分の顔は自分では見えない 

こんばんは。今日の話は、いつものカンボジアを離れて、日本に少し長く滞在していた間の出来事を。 寒空の日本にて。 チャリをこいで駅に向かう途中。 直前に受け取った仕…

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2週間前
15

海士の旅最終章: Entôの背に乗って土地の魂に出会う

海を望む絶景のEntôを“している人たち“を訪ねる旅、最終章。 窓の外に広がる海と空とつながるようにデザインされたAnnexのお部屋。 一度入ると、景色と一体になった気…

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1か月前
15

海士旅2日目前編 : この大地はでっかくて、私たちは小さい

夏の始まり。隠岐にいる人を訪ねた。土地の暮らしの生態系を訪ねる旅のひとつ。海で泳いだことがない息子も連れて、家族で海士町の宿・Entôへ。その時の旅の話。 ※盛りだ…

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7か月前
19

海士への旅:ここはどこなのか

旅のはじまり 2023夏。 日本国内も粛々した空気が晴れてきた。 私も数年ぶりに、日本を旅して吸収したい。 他の土地の風を。 その土地で何かに向き合う人たちの熱を。 そ…

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7か月前
17

その感情は、どこから、どこに向かっているのか

”この人たちと仕事ができてよかった” 心から、そう思う夜があった。 Facebookの記録をたどるとちょうど1年ほど前のこと。 でも、なんだか今の状況だからこそ、あのときの…

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10か月前
6

「ママ、大人にとってはさ、仕事が楽しみなの?」

休日2人できたカフェでニヤニヤしながら画面を見る私の隣で。
暇を持て余し、退屈しきった息子からの質問。

超直球。

バレてましたか。
そう、なんだかんだ、楽しいし、大好物なんだよね。

写真は罪滅ぼしに2人でつくったメガあみだ。

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1年前

18時半、西の空。

母「あ、ほらみて。お月さま昨日より太ってるよ。」

息子「ほんとだ。お月さまも今日はごはんたくさん食べたんじゃない?」

季節外れの大雨の、次の日。
うってかわって穏やかな晴れ。

maimai88
1年前
1

つながりはつくるものじゃなく、思い出すもの。

生きものはつながっている。 46億年か、そのさらに先から、連綿と。 人間もつながりのいきもの 社会とのつながり、っていうけど、それは「コミュニケーションを自らとる…

maimai88
1年前
1

「あ、富士山だ」ラーメン屋さんの壁にかかった葛飾北斎。
江戸時代にね、ものすごく絵が好きで、人生かけて描き続けたおじいさんの作品だよ。
江戸時代?かなり昔だね。そういえば昔さ、地球は全部氷だったんだよ、知ってる?

まるで見てきたような君。江戸も氷河期もきっとDNAにあるんだね。

maimai88
1年前
3

息子の質問。
「なんで手は真ん中が1番長いのに、足だと端っこの指が長いの?」

おお、確かにそれはおもしろいね。
山極先生とかに、質問したいね。

maimai88
1年前
2

自然を身の内に宿す

息子が生まれるころ。 臨月で近所を散歩しながら、これから生まれ出でるこの子にひとつだけ望むとすればなんだろうと突然問いが湧いてきた。 ゆっくり、のしのし歩きなが…

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1年前
4

この世界は美しい。

生きることのなかに、美しさがある。
方法をかえ、人をかえ、場面を変えてずっと伝えられてきた、生きることの美しさ。

今日それを教えてくれたのは、この
高校の同窓生のおっちゃん3人衆。

出会った頃、彼らが30代。
今は私が30代。

美しさの詳細はヒミツ。

maimai88
1年前
1

この世界を大切にする方法

2022年、世界はとても騒がしかった。 たくさんのことが、起きている。 この世界には無くしたくないものがたくさんある。 知人や友人たちが、それぞれの出来事に対する心…

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1年前
2

2022年12月31日。

「今日は今年の最後の日なんだよ」

「え?てことは明日、太陽さんでてこないの…?!」

と衝撃を受けていたので。

2023年1月1日。
確かめに行きました。

「太陽さん、出てきてくれたね」

「だね」

新しい1年が無事、始まりました。

maimai88
1年前

スローライフが好きなんじゃない。
生活の速度をいつもよりちょっとだけ穏やかにすることで、気づくこと、学ぶことが増える、と体感しているんです。

スローに見えるライフはまわりの世界との対話や内なる発見と咀嚼、消化と昇華、繊細なチューニングに溢れていて、意外にいそがしいんですよ。

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1年前
18

風呂に入らないと言って息子がゴロゴロしているので

彼がハマっているアナ雪の雪だるまつくろうのリズムに乗せて

「一緒にお風呂入ろ〜う♪」と隣に寝転んだら、

間髪いれずに

「あっち行ってよ、アナ!」

で返された。

我が子ながら、秀逸。

結局、風呂論争には負けました。

maimai88
1年前
2
自分の顔は自分では見えない 

自分の顔は自分では見えない 

こんばんは。今日の話は、いつものカンボジアを離れて、日本に少し長く滞在していた間の出来事を。

寒空の日本にて。
チャリをこいで駅に向かう途中。
直前に受け取った仕事仲間からのメッセージが何度も頭をよぎる。
単に起きたことを伝えたいの?
それともなにか、汲み取られたい思いがある?
音声メッセージと違って、テキストは手がかりが他にない。
うーむ。

パパの自転車に乗って前を走っていた息子が、細い路地

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海士の旅最終章: Entôの背に乗って土地の魂に出会う

海士の旅最終章: Entôの背に乗って土地の魂に出会う

海を望む絶景のEntôを“している人たち“を訪ねる旅、最終章。

窓の外に広がる海と空とつながるようにデザインされたAnnexのお部屋。
一度入ると、景色と一体になった気がして、もう外に出なくていいわという気になるほどにすばらしい。極上にしあわせだ、と思う。

港を出る漁船、入ってくるフェリー。折り重なる島の稜線と、その間に広がる穏やかな海。
それを眺めているだけで、1日が終わる。
それで終わって

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海士旅2日目前編 : この大地はでっかくて、私たちは小さい

海士旅2日目前編 : この大地はでっかくて、私たちは小さい

夏の始まり。隠岐にいる人を訪ねた。土地の暮らしの生態系を訪ねる旅のひとつ。海で泳いだことがない息子も連れて、家族で海士町の宿・Entôへ。その時の旅の話。
※盛りだくさんすぎて、長いです。

2日目は、海士町に移住しEntôの運営会社でお仕事をしている高校のずっと下の後輩、ななちゃんがマル秘プランにて島を味わう旅に連れ出してくれるという。
○時に出発する船に乗りますよ、という以外の詳細はよく知らな

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海士への旅:ここはどこなのか

海士への旅:ここはどこなのか

旅のはじまり

2023夏。
日本国内も粛々した空気が晴れてきた。
私も数年ぶりに、日本を旅して吸収したい。
他の土地の風を。
その土地で何かに向き合う人たちの熱を。

そして、今年は6歳の息子をその風の、その熱の中に混ぜていくのも、日本滞在の大きな命題だ。
これまでも乳飲み子の頃から、彼は知らずにそういう土や風や熱の近くにいた。6歳になった彼はこれまでよりぐっと大人になった。
体格は小柄だが、で

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その感情は、どこから、どこに向かっているのか

その感情は、どこから、どこに向かっているのか

”この人たちと仕事ができてよかった”
心から、そう思う夜があった。
Facebookの記録をたどるとちょうど1年ほど前のこと。
でも、なんだか今の状況だからこそ、あのときのことが強く思い出される。

”食べるをおなかで考える”というテーマで、2泊3日で村に泊まり、お母さんたちからクメールの発酵食「プラホック」を一緒につくらせてもらうという旅の中の一夜の話。

村に泊まって2日目はちょっと複雑な夜だ

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「ママ、大人にとってはさ、仕事が楽しみなの?」

休日2人できたカフェでニヤニヤしながら画面を見る私の隣で。
暇を持て余し、退屈しきった息子からの質問。

超直球。

バレてましたか。
そう、なんだかんだ、楽しいし、大好物なんだよね。

写真は罪滅ぼしに2人でつくったメガあみだ。

18時半、西の空。

母「あ、ほらみて。お月さま昨日より太ってるよ。」

息子「ほんとだ。お月さまも今日はごはんたくさん食べたんじゃない?」

季節外れの大雨の、次の日。
うってかわって穏やかな晴れ。

つながりはつくるものじゃなく、思い出すもの。

つながりはつくるものじゃなく、思い出すもの。

生きものはつながっている。
46億年か、そのさらに先から、連綿と。

人間もつながりのいきもの

社会とのつながり、っていうけど、それは「コミュニケーションを自らとる」とか「困ったときに助けを求められる」みたいな文脈で使われることが多い気がする。

でも、実際には私たちは「つながっちゃっている」。気づいていても、いなくても、現代のヨコ的つながりと、ここまでの生命としてのあゆみというタテ軸のつながり

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「あ、富士山だ」ラーメン屋さんの壁にかかった葛飾北斎。
江戸時代にね、ものすごく絵が好きで、人生かけて描き続けたおじいさんの作品だよ。
江戸時代?かなり昔だね。そういえば昔さ、地球は全部氷だったんだよ、知ってる?

まるで見てきたような君。江戸も氷河期もきっとDNAにあるんだね。

息子の質問。
「なんで手は真ん中が1番長いのに、足だと端っこの指が長いの?」

おお、確かにそれはおもしろいね。
山極先生とかに、質問したいね。

自然を身の内に宿す

自然を身の内に宿す

息子が生まれるころ。
臨月で近所を散歩しながら、これから生まれ出でるこの子にひとつだけ望むとすればなんだろうと突然問いが湧いてきた。

ゆっくり、のしのし歩きながら考える。
ひとつだけ。ひとつだけだとしたら。

健康であってほしい。
世界を楽しんでほしい。
多くの他者と関わってほしい。
いろいろあるけど、まだこれじゃない。
・・・
しばらく歩いて、たくさんのフィルターを通して、最後に残ったひとつは

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この世界は美しい。

生きることのなかに、美しさがある。
方法をかえ、人をかえ、場面を変えてずっと伝えられてきた、生きることの美しさ。

今日それを教えてくれたのは、この
高校の同窓生のおっちゃん3人衆。

出会った頃、彼らが30代。
今は私が30代。

美しさの詳細はヒミツ。

この世界を大切にする方法

この世界を大切にする方法

2022年、世界はとても騒がしかった。
たくさんのことが、起きている。

この世界には無くしたくないものがたくさんある。

知人や友人たちが、それぞれの出来事に対する心のうちを書いたり、行動をしたりしているのをSNSで見ながら、今の世界の中で、自分に何ができるだろうかと考えていた。

日々、いろいろなニュースや出来事が目に飛び込んでくるけれど、そこにはいろんな思惑が複雑に絡み合っているように見える

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2022年12月31日。

「今日は今年の最後の日なんだよ」

「え?てことは明日、太陽さんでてこないの…?!」

と衝撃を受けていたので。

2023年1月1日。
確かめに行きました。

「太陽さん、出てきてくれたね」

「だね」

新しい1年が無事、始まりました。

スローライフが好きなんじゃない。
生活の速度をいつもよりちょっとだけ穏やかにすることで、気づくこと、学ぶことが増える、と体感しているんです。

スローに見えるライフはまわりの世界との対話や内なる発見と咀嚼、消化と昇華、繊細なチューニングに溢れていて、意外にいそがしいんですよ。

風呂に入らないと言って息子がゴロゴロしているので

彼がハマっているアナ雪の雪だるまつくろうのリズムに乗せて

「一緒にお風呂入ろ〜う♪」と隣に寝転んだら、

間髪いれずに

「あっち行ってよ、アナ!」

で返された。

我が子ながら、秀逸。

結局、風呂論争には負けました。