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夫婦の旅diary

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山登りで乗り越えた、「今の自分を認める」という壁 ~摂食障害、心に住むモンスターとの付き合い方~

山登りで乗り越えた、「今の自分を認める」という壁 ~摂食障害、心に住むモンスターとの付き合い方~

たまに。
とてつもない恐怖に
全身が
襲われることがあります。

どんどん
太ってしまうんじゃないかという恐怖
食べるのが止まらない恐怖
私には何もないという恐怖
一人になってしまうんじゃないかという恐怖。
反動、過食、喪失感。
それに伴う、希死念慮…。

自分の心のハンドルを
握れなくなるくらい、
得体も知れない感情が
湧き上がってくるのです。

私は数年前、
摂食障害と診断されました。
ピーク

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偶然にしては、運命すぎる旅6【バイバイ群馬編】〜それは尾瀬へのプロローグ、彼岸花と自然と満月〜

偶然にしては、運命すぎる旅6【バイバイ群馬編】〜それは尾瀬へのプロローグ、彼岸花と自然と満月〜



不思議だけど、辿り着いた。
尾瀬のような美しい自然に。

もし。

もし、導かれている、
ということが本当にあるのなら。

そんなロマンチックなことが
あるとするのなら。

背中を押して
くださったのかもしれない。

「大丈夫。
キミたちなら行けるよ」

神さまが
尾瀬を諦めかけていた私たちに
尾瀬に行く勇気を与えるため、
「覚満淵」に
導いてくださったのかもしれない。

それくらい、
「覚満

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偶然にしては、運命すぎる旅5【覚満淵編】〜手繰り寄せた景色〜

偶然にしては、運命すぎる旅5【覚満淵編】〜手繰り寄せた景色〜

「え?
ここ尾瀬やない?」

そう。そこには
昨日、本屋で見た
尾瀬の写真のような世界が
広がっていた。

軽く心が震える。

「え、昨日見た写真に
すごく似てるんだけど。
尾瀬って何県?」

「いや、
もっと新潟のほうだと思うけど…
似てるね。」

「尾瀬みたいだよね!?
行ったことないけど!(笑)」

「うん。最高やん、ここ」

感動がとまらない。
緑に囲まれた中にある、
木でできた遊歩道。

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偶然にしては、運命すぎる旅4【赤城山編】〜だるまと羊と湖と〜

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溢れる秋桜で
胸いっぱいになった私たち。

「で、この後どうする??」
「へへ。どうしよっか」

そうなのだ。
目的地まで遠出する
最初の勢いだけはすごいものの、
その後はだいたい
ノープラン。

だけど、私たち夫婦は
その位が
ちょうどいいのだと思う。

ノープランだからこそ
時間や計画に縛られず、
その時の天気
その時の気分で
どこにだって行ける。

行き先は
「グーグル先生!」が教えてくれる

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偶然にしては、運命すぎる旅3【鼻高展望花の丘編】〜朝焼けと秋桜と牧場〜

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空から花が
ひらひらとふってくる、
「良いことの前兆」として
語り継がれている彼岸花。

もしかして、
あなたを見たことは
本当に
前兆だったのかもしれない。

ーー

彼岸花色の海と夕焼けを楽しんだ
昨日から一夜明けた、
9月20日の日曜。

朝の3時半には
車を走らせていた。

1時間くらい経っただろうか。

「レインボー・モーニングだ!」

群馬に向かう車の中、
耳男くんが興奮している。

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偶然にしては、運命すぎる旅2【夕焼け編】~彼岸花の空と月~

偶然にしては、運命すぎる旅2【夕焼け編】~彼岸花の空と月~

駐車場を出ると…

「わ〜!何これ〜!
めちゃくちゃキレイ!」

水彩のように美しい空。
ピンクと水色のグラデーション。

その上に
おぼろげなオレンジと
細かく細い斜線上の雲が
彩りを加えていた。

「忘れてた〜!
夕焼け!
ゴールデンタイム!」

台風通過後の夕焼けは
特にキレイだから
見たいと思ってたのに…!

たこ焼きに並んでたら、
すっかり忘れていた。

そうなのだ。
台風前後の空は

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偶然にしては、運命すぎる旅1【権現堂編】〜予感の彼岸花〜

偶然にしては、運命すぎる旅1【権現堂編】〜予感の彼岸花〜

「いつか行きたいね」

そう。

私と耳男くんは
本屋さんで
『尾瀬の本』を
見ていた。

以前から、登山をしたがっていた耳男くん。
最近、野花にハマっている私。

そんな2人が
次の旅に目をつけたのが
尾瀬だった。

四季折々の
豊かな自然に触れながら
ハイキングか楽しめ、
キャンプやロッジに泊まりながら
一泊2日で登山をする人たちもいる。

いつもノープランな私たちも
ちゃんと予習をしに、

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