マスブチミナコ

フッ軽すっ転び芸術家🏄‍♀️カオスを愛する多言語話者🧠ASD+ADHD

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その苦しみに、ひとつ角砂糖を

中学2年生のときだったと思う。担任の先生は、国語の女性の先生だった。ショートヘアというよりも「短く刈り上げた」という方がピッタリくるようなサッパリした出で立ちで…

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4.29

注意を払うべきことを減らすと、普段より考えが「今、ここ」にとどまっていることを感じる。 本当は体が捉えていたはずの感覚信号を、脳がどんどん伝えてくる。 今日は歩い…

3行でいいから書いてみよう

今までより少し、人の情報が入らないようにデバイスを使って過ごしていると不思議な気持ちだ。 自分がいかにひとつひとつの出来事に動揺して、それを戻さないまま次へ、次…

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ぬるりと粘度を持った冬季うつの日々

頭の中にただ文字を流し込んでいきたいという欲望を常に抱えて生きている。 小さい頃は車に酔ってでも本を読み続けたし、文字を見ると吸い寄せられるように解読しようとし…

11

距離を出して捉え直す、掴めない自分と分からないままの世界

「Salut, comment ça va?」 外国語レッスンのときにしか起動しないSkypeに連絡が入って、おや?と思うとフランス語の先生からだった。 「元気?今何してる?」「動画見て…

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自分の文化を取り戻す-脳特性と言われても

Twitterのプロフィールから「ASD+ADHD」の文字をつけたり外したりしている。今は外したいターンだ。 ここ数日の急な寒暖差と、忙しかった疲れと、昨日の美容院でつけてもら…

22

新年といろいろ

ふと「あ、ポメラ、Bluetoothキーボードとしても使えるんだった」と今朝急に思い出し、iPadのキーボードとしてポメラを接続してこれを書いている。コワーキングスペースに…

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2023年の自分まとめ

深津さんのnoteを拝見してわたしもやってみます! たくさん書きました 「制限をつけずに書いてみよう」としたら、タワーができました。おかげでメンタル大崩れすることが…

12

光の中へ潜るなら

今年の11月に、自分が生まれた場所をたずねた。 久しぶりの飛行機に乗って、そこからまたフェリーで小さな島へゆく、両親と祖母と過ごす3泊4日の旅だ。 生まれた場所は遠…

12

自分の文化を取り戻す-足下

やっと目の疲れがとれてきた。 ポメラで思う存分に自分のためだけに脈略のない文章を書き、「またnoteをたくさん書きたい」という思いが自然に指先から文字を打たせた。や…

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自分の文化を取り戻す-ヒールと東京

もう見送った電車はこれで3本、次の電車がぎっしりと人を乗せて姿を見せ、ああこれも無理そうだ、とわたしは目線を落とす。 今までのわたしは、ずっと「無理矢理にでも電…

19

ポメラとの1週間

こんなに忙しい12月ははじめてかもしれない。 「師走っていうけど、わたしは走ることなんてないわ~、仕事もないしねえ・・・」 なんて自虐するのがすっかり癖になるほどに社…

43

作ったら見せたいもん

うまく書けないという状態、いわゆる「ライターズ・ブロック」になっている人は、作りたいもの自体の執筆は止まってしまうのに、その他の書き物はできることも多いという。…

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自分の文化を取り戻す

キッチンの照明はペンダントライトで、形も明るさもとても気に入っている。 そのライトの光がまつ毛に当たって、視界にキラキラした形が映り込むのは、実はもっと気に入っ…

22

へんなかんじ

パソコンのキーボードをカタカタと気が済むまで叩いて気が済むまで自分の好きなことを書きたい、という欲望を、ここ数週間ずっと頭の隅にゆるしている。 だけれど、なかな…

7

自分をやっつけようとする自分に気づいた、ここ最近のはなし

家に置いてあった野菜ジュースをチュウチュウし、QueenのBohemian Rhapsodyを聴きつつ、足の裏で百均のツブツブしたボール的なものを転がしてこれを書きはじめたところです…

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その苦しみに、ひとつ角砂糖を

その苦しみに、ひとつ角砂糖を

中学2年生のときだったと思う。担任の先生は、国語の女性の先生だった。ショートヘアというよりも「短く刈り上げた」という方がピッタリくるようなサッパリした出で立ちで、お腹を突き出すような立ち方をして、いつもベストを羽織っていた。

その先生が教壇で話したことを、20年近く経った今でも細かいところまで覚えている。国語を通して人生を豊かにすることをたくさん教えてくれた。

中でも素敵だと思ったのは「本は注

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4.29

4.29

注意を払うべきことを減らすと、普段より考えが「今、ここ」にとどまっていることを感じる。
本当は体が捉えていたはずの感覚信号を、脳がどんどん伝えてくる。
今日は歩いていて「風って、指の間でくるくる回ってるんだな」とはじめて思った。
そうして目の前の刺激ひとつひとつに等しく注意を払うと、感覚過敏は起こりにくくなる気がするので面白い。

最近また少しカメラを触っているのだけど、カメラのボディとレンズのぶ

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3行でいいから書いてみよう

3行でいいから書いてみよう

今までより少し、人の情報が入らないようにデバイスを使って過ごしていると不思議な気持ちだ。
自分がいかにひとつひとつの出来事に動揺して、それを戻さないまま次へ、次へと流されていたかがよく分かる。

だから静かに自分一人で書こう。
言いたくないことは書かなくてよくて、
怖いことも書かなくてよくて、
きっとそんなふうでも文字を綴ることはできるのだ。

不安が強すぎるあまりに、毎回一発逆転ホームランを打た

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ぬるりと粘度を持った冬季うつの日々

ぬるりと粘度を持った冬季うつの日々

頭の中にただ文字を流し込んでいきたいという欲望を常に抱えて生きている。
小さい頃は車に酔ってでも本を読み続けたし、文字を見ると吸い寄せられるように解読しようとしていた、と母から聞いたこともある。
だけど自分の求めているような文字の連なりに出会えることばかりではなく、また自分が読めるだけの体力を持ち合わせていない時もあり、どちらも悔しい。今は両方が入り混じった状態・かつ後者寄りである。

冬季うつの

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距離を出して捉え直す、掴めない自分と分からないままの世界

距離を出して捉え直す、掴めない自分と分からないままの世界

「Salut, comment ça va?」

外国語レッスンのときにしか起動しないSkypeに連絡が入って、おや?と思うとフランス語の先生からだった。
「元気?今何してる?」「動画見てたよ」「いいね、どんなの?」「これ」「君は本当に日記が好きなんだね!」
不安なところは辞書アプリを使いながら、短いやりとりが続く。ずいぶんフランス語でもできることが増えた。

先生は「ふと時間ができたから送ってみ

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自分の文化を取り戻す-脳特性と言われても

自分の文化を取り戻す-脳特性と言われても

Twitterのプロフィールから「ASD+ADHD」の文字をつけたり外したりしている。今は外したいターンだ。
ここ数日の急な寒暖差と、忙しかった疲れと、昨日の美容院でつけてもらったヘアオイルの香りで起きた頭痛を引きずっている。
セットしてもらいたいとき、これからどうしたらいいんだろう。無香料のヘアオイルを持っていくべき?

さて、脳特性。

わたしはこの脳特性といふ概念を、自分の今の人生とどう結び

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新年といろいろ

新年といろいろ

ふと「あ、ポメラ、Bluetoothキーボードとしても使えるんだった」と今朝急に思い出し、iPadのキーボードとしてポメラを接続してこれを書いている。コワーキングスペースに寄りながら買ってきた甘酒ココア。新年ぽい。

年末年始はただでさえ疲れが溜まっていたのでゆっくりする予定だったのだけど、年明け早々から胸の痛むあれこれが発生してしまいましたね…。穏やかな日々が戻ってくるようにと願いながら、しかし

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2023年の自分まとめ

2023年の自分まとめ

深津さんのnoteを拝見してわたしもやってみます!

たくさん書きました

「制限をつけずに書いてみよう」としたら、タワーができました。おかげでメンタル大崩れすることが減ってびっくり。「脳の外に出す」って大事なんですねえ。

旅をしました

9月に岡山、11月に生誕地の種子島、12月に大阪。太陽の塔リアルミートも達成!コロナ禍で遠出できなかった分、あちこちに足を伸ばしてみて、いい思い出になりました

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光の中へ潜るなら

光の中へ潜るなら

今年の11月に、自分が生まれた場所をたずねた。
久しぶりの飛行機に乗って、そこからまたフェリーで小さな島へゆく、両親と祖母と過ごす3泊4日の旅だ。

生まれた場所は遠くて、ふらっと出かけられるようなところじゃない。
でも、そのほうが特別に感じることができて良いような気もして、心のどこかで安心しているところもある。

いったい故郷からどれくらいの距離に住むのが心地よいものなんだろうか?
もし目安とな

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自分の文化を取り戻す-足下

自分の文化を取り戻す-足下

やっと目の疲れがとれてきた。
ポメラで思う存分に自分のためだけに脈略のない文章を書き、「またnoteをたくさん書きたい」という思いが自然に指先から文字を打たせた。やっとまた楽しく書ける時が来たのかもしれない。

わたしは活字中毒だ。
言葉にできることは全て言葉に置き換えてしまいたいとすら思っている。その裏には「言葉というものが根本的に好き」という嗜好の部分と、またそれと相反するような「言葉に表せな

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自分の文化を取り戻す-ヒールと東京

自分の文化を取り戻す-ヒールと東京

もう見送った電車はこれで3本、次の電車がぎっしりと人を乗せて姿を見せ、ああこれも無理そうだ、とわたしは目線を落とす。

今までのわたしは、ずっと「無理矢理にでも電車に乗る人」だった。急がなくてはいけない理由があるわけでもないのに、無理矢理に乗っていた。今乗らないと、もう前に進む意欲が湧いてこないかもしれないと思って怖かった。
それは、わたしがあらゆる場面で抱える不安に通じていた。

世界から、取り

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ポメラとの1週間

ポメラとの1週間

こんなに忙しい12月ははじめてかもしれない。

「師走っていうけど、わたしは走ることなんてないわ~、仕事もないしねえ・・・」
なんて自虐するのがすっかり癖になるほどに社会とのつながりは薄かったし、そもそも冬になるといつも心も体もガクッとパワーダウンしてしまう。

今年、いつもと違うことがもうひとつある。デジタルメモ「ポメラ」を買ったことだ。まさに今それを使ってぽちぽちと文章を書いている。

言うな

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作ったら見せたいもん

作ったら見せたいもん

うまく書けないという状態、いわゆる「ライターズ・ブロック」になっている人は、作りたいもの自体の執筆は止まってしまうのに、その他の書き物はできることも多いという。
現代でいうと、「必要な書類は書けないのに、SNSにはたくさん投稿する」も近いものなのだろうか。
「書く」という行動自体は同じなのに、不思議だ。
わたしもこの状態に陥ることが、しょっちゅうある。

まさにここ数日も、noteで新しい記事の作

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自分の文化を取り戻す

自分の文化を取り戻す

キッチンの照明はペンダントライトで、形も明るさもとても気に入っている。
そのライトの光がまつ毛に当たって、視界にキラキラした形が映り込むのは、実はもっと気に入っている。
これは物心ついた時からのお気に入りの時間で、他にも目を擦った時に浮かぶ色形を楽しんだり、やたら光に魅入られることが多かった。
おそらく脳特性によるものなんだ、と40手前で知ったときはびっくりしたけれど、今は、過去に抑え込んできた自

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へんなかんじ

へんなかんじ

パソコンのキーボードをカタカタと気が済むまで叩いて気が済むまで自分の好きなことを書きたい、という欲望を、ここ数週間ずっと頭の隅にゆるしている。
だけれど、なかなか勇気が出なくてやっていない。
わたしは思考を言葉なり色形なりに変換し始めると止まらなくなって、普段抑圧している領域を簡単に破ってしまったことが幾度となくある。
少なくとも、泣いても問題のないタイミングでしか好きなように文字は書けない。

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自分をやっつけようとする自分に気づいた、ここ最近のはなし

自分をやっつけようとする自分に気づいた、ここ最近のはなし

家に置いてあった野菜ジュースをチュウチュウし、QueenのBohemian Rhapsodyを聴きつつ、足の裏で百均のツブツブしたボール的なものを転がしてこれを書きはじめたところです。
今日の神奈川は少し雨も降ったし、1日を通して曇っていました。
服はすっかり、長袖です。
もう半袖に戻るような気温にはならないんだろうか?

先週忙しくてバタバタしていて、今日はやっと自分のリラックスタイムであるノー

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