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読書の記録

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日々読んだ本の記録記事をまとめています。
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記事一覧

【読書】こんな時代だから、こんな絵を。

【読書】こんな時代だから、こんな絵を。

願わくばこの本が
各国のことばで翻訳、出版され
平和のための祈りや行動が
強くならんことを。

平和を守るためには何も
屈強な兵士や
影響力のある政治家じゃなくても
出来ることがあるんだ。

芸術の力で
世界を変える。

一つの作品をもって
平和を守ろうと
その創造者のみでなく
時を超えてたくさんの人が動く。

人間は
いつの時代になっても
どこかで戦争をしている
愚かな生き物だけど、

それを止

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【読書】聖域を守れ。

【読書】聖域を守れ。

図書館派は時に
イライラします。

凪良ゆうさんの
本が好きです。

表現が優しく柔らかなのに
社会問題をしっかり捉えている。

それで、
「汝、星のごとく」が読みたくて
図書館で予約したのが
昨年の7月。

現在、208人待ち。

どんだけ人気があるのさ!

じゃあ買えよ、筆者のために、って
言われそうですね。

ごめんなさい。

我が家は以前も言いましたが
日本語教育関係または
仕事に使うマー

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【読書】魅力ある世界の開き方

【読書】魅力ある世界の開き方

以前もお話しましたが
本のセレンディピティは
私にとってよくあることです。

必要なときに必要な本が
手元に来る。

昨日、おだんごさんの
記事を読んでから
こんな文章に出逢いました。

もしかしたら私
ズレているかもしれないけれど、
それでこう思いました。

ああ、この文は
今頑張っているおだんごさんに
届けるために
私が出逢った文だ。

それで、この(抜粋の)文章を
おだんごさんに捧ぐ。

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【読書】不完全は完全。

【読書】不完全は完全。

何度も泣きながら
嗚咽してボロボロになりながら
読みました。

決してドラマティックな悲劇は
1作目の続きのみで、
2作目には書かれていないのに。

主人公の参加した
3回の揮毫会。

出られなかったのは抜いて、
最初は大失敗。
その後の2回の描写で
心が揺すぶられない人なんて
果たしているのでしょうか。

この本を読みました。

こちら↓の続編です。

すごいんだ。
読んでいると、絵が見える。

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【読書】バナナはナイフとフォークで。

【読書】バナナはナイフとフォークで。

細かいものが1ヶ所にたくさん
あるのが苦手です。

例えばクリップが
マグネットにたくさん
くっついているのを見ると
鳥肌が立ちます。

同じ理由で
海ぶどうが食べられません。

果物の葡萄や
たらこやいくらは好きなのに
不思議ですね。

完全な食わず嫌いです。

なんで今さらこんな大作を、
と思うでしょう。

この本は20年ほど前に
親友2人から勧められても
食わず嫌いとして
あえて避けて来まし

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【読書】パズルのピース

【読書】パズルのピース

そうだよね。

生きていれば必ず
血の気が引くような
辛いことが誰にでもあって、
それを誰もがどうにか乗り越えて
来ているんですよね。

猫だって。

苦しい境地に立ったとき
周りが何も見えなくなって

「どうして自分(だけ)が」

と、思うけれど、
辛いことは
内容が何であれ
誰にだってやって来る。

それが遅いか、早いかの違いだけで。

そう思うと
すごいですよね。

この世界にいる
たくさん

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【読書】憧れの世界。

【読書】憧れの世界。

確かに生きづらいのに
変わりはないのでしょうが、
強烈に惹かれる世界です。

自分の境遇を
恨むことをせず、
いえ、だいぶ恨んだとしても、
かなりの制約のある中で
居心地良く生きようと努力し
美しく生きている。

千早茜さんの
「透明な夜の香り」を読みました。

私は少し食に敏感で、
子どもの頃
調子が悪いときに
牛乳を飲むと吐きました。

カップラーメンは
食べると必ず
途中で気持ちが悪くなりま

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【読書】親子って、難しいね。

【読書】親子って、難しいね。

子どもは親を許せない。

いつまでもいつまでも
ネチネチと親にされたことを
恨み続ける。

同じことをされても
「朋輩」なら許せるのに、
親の場合は神がかっていないと
腑が煮え繰り返って
精神までおかしくする。

親もあのとき
あんなに若くて
大変だったんだ、と
気づいた頃には

悲しくなるほど親は
歳をとっているか、
お墓の中にいる。

PTAかいちょーさんの
こちらの記事を読んで、
私も「流星

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【読書】noteもシンクロ

【読書】noteもシンクロ

この本を読みました。

構成は
「阪急電車」のようでした。

オムニバスなんだけど
登場人物一人ひとりが
少しずつ繋がっている。

「阪急電車」はいつ読んだかな。
10年以上前かもしれない。

当時、かなり好きで
同僚にも勧めて
映画まで観ました。

何がそんなに
心に残ったか
今は覚えていません。

私は読書記録を
ちゃんとつける時期と
全くつけない時期があります。

「阪急電車」の頃は
後者で

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【読書】我が身に強い、芯を作れ〜アートの重要性〜

【読書】我が身に強い、芯を作れ〜アートの重要性〜

人生を変えたと自ら気づける本に
出会うことは多くはないですが、
皆無でもありませんね。

先日、貴重な出会いがありました。

文学を読むのはビジネス書を読むより
ある意味において大切なことだ。
他人となって他人の生き方を
追体験出来るのだから。

それに、
すぐ役立つものは、すぐ役立たなくなる。

芸術は蔑ろにしてはいけない。
欧米ではリベラルアートとして
重んじられている。

こんな話は耳にタコ

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【読書】伝統を守ることは、どうして大切なんだろう。

【読書】伝統を守ることは、どうして大切なんだろう。

伝統をとても大切にしていて
深い愛情があって、
若い人にも興味を持ってもらって
継いで行きたい、と
日々心の奥底から
思っている人じゃないと
書けない文章です。

この本を読みました。

例えば読みながら
「長いな、まだ終わらないかな」と
思ってしまう小説があります。

それは自分にとって
必ずしも低評価なのではなくて、
読後、かなり良い評価を
つけるときもあります。

例えば文と文の間の文字を

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【読書】そうやって、バトンを渡していこう

【読書】そうやって、バトンを渡していこう

きっとバトンを渡す相手は
血の繋がりの有無や
年上、年下、
国籍などは関係なく、
この上なく嬉しいことなんだ、って
私たち人間の本能に
刻まれているんだと思う。

私は同僚に対して
ノリが悪いらしい。

なんちゃって、
飲み会に滅多に行かない
ってだけなんですが。

だって毎回火曜日に
指定して来るんだもの。

「火曜日はチビのピアノの先生が
いらっしゃるからダメです」

「だったらいつ来られるん

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この本を読みました。

とても軽くて2時間しないで読めますが、日本史の流れをおさらいしたいならぴったりです。日本史に詳しい人でも「くすっ」と笑えるトリビアが多くて面白いかと。

夏目漱石の悪癖、野口英世のたかり癖、読んで引きます。

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陰翳礼讃:衣食住②

陰翳礼讃:衣食住②

必要なときに必要な本が
やって来るように出来ている、って
つくづく思います。

今日ご紹介する本は、
こちらの記事と繋がりました。

衣食住はすべて繋がっているんだ。
いいえ、衣食住だけじゃない。

あの人と話した内容も、
昨日何気なく聴いた音楽も、
読んだnoteの記事も、
今日食べた朝食も、
あの日見た景色も、
全てお互いに影響を及ぼしている。

人間が苦手な動物を
絶滅に追いやったら
生態系

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