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フランスでのあれやこれ

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主にフランス生活で気づいたことについて書いていきたいと思います。
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僕のこれまでのフランス語学習2年間の軌跡。

僕のこれまでのフランス語学習2年間の軌跡。

フランス語学習を始めてちょうど2年が経とうとしています。語学学校には行かず独学でここまで学習を続けてきました。

現在のフランス語のレベル

現在の僕のフランス語は、ネイティブと日常会話ができ、フランス人と一緒に仕事をしていても基本的に問題ないレベルです。

ですが、所々発音に難があったり、形容詞の性数一致や動詞の変化(特に条件法と仮定法)を間違えたり、と基本的な文法のミスはまだまだ沢山します。

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文法書もいらないし、学校に行く必要もなし!最短でお金をかけずにフランス語を喋れるようになるまで。

文法書もいらないし、学校に行く必要もなし!最短でお金をかけずにフランス語を喋れるようになるまで。

基礎的な文法書、単語帳を一周したのはいいけど、その後どのように学習を進めていったらいいのかわからない。フランス語を聞いてもわからないことが多すぎて、挫折してしまいそう。なかなか自分のレベルにあったコンテンツが見つからない。

このような問題に直面しているフランス語学習者はたくさんいると思います。僕も実際そうでした。

やる気満々でフランス語学習を始め、うまくスタートダッシュに成功しフルタイムで働き

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渡仏一年目を振り返る(ゼロからのスタートでどこまで辿り着けたか)

渡仏一年目を振り返る(ゼロからのスタートでどこまで辿り着けたか)

先日、1年間働いたレストランを退職しました。

フレンチの知識もないし、フランス語も全く喋れない。文字通りゼロからのスタートでした。でもここまでどうにかなったし、数ヶ月後には部門シェフまで上り詰めました。 

本当にたくさんの苦労がありました。

まず、言語の問題。

フランス語を理解できないので、シェフが何言っているのかわからない。渡仏2週目にはすでに仕事を初めていたので、勉強する時間もあまりあ

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フランス、La bise (ビズ)の話。 今こそお辞儀の時代だ

フランス、La bise (ビズ)の話。 今こそお辞儀の時代だ

La biseとは左右の頬と頬を合わせて、唇でチュッと音を鳴らすフランス式の挨拶のことです。フランスにきてそろそろ1年が経とうとしていますが、この習慣にはまだまだ慣れません。La bise するのか、しないのか、みたいな少し気まずい瞬間がよくあります。

どのタイミングでビズをするべきか、どのぐらい仲良くなったら、そして男性にもするべきなのか、わからないことだらけです。

基本的には家族親戚、そし

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「フランス人は10着しか服を持たない」は本当か。91歳になるおばあちゃんの生き方を通した考察

「フランス人は10着しか服を持たない」は本当か。91歳になるおばあちゃんの生き方を通した考察

最近になってようやく遅ればせながらベストセラーである、ジェニファー・L・スコット著の「フランス人は10着しか服を持たない」を読みました。フランスに住み始めてからずっと読みたいと思っていた本の一つです。

本書ではアメリカのカリフォルニア出身の著者が交換留学でパリに行き、出自を貴族にもつ家庭での半年間のホームステイを通した得た、理想の生き方や人生観について語られています。この本のタイトルにある「10

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街のパブリックスペースが飲食店のテラス席に?フランスで検討されているひとつの解決策

街のパブリックスペースが飲食店のテラス席に?フランスで検討されているひとつの解決策

ここフランスでは5月11日から外出禁止令が解かれていますが、まだまだ沢山の制限があります。例えば、レストラン・バーは閉まったままです。フランスでは依然コロナウイルスの感染者数の多い地域は赤、比較的感染者数の少ない地域は緑、というようにリスクの大小を分類化しています。例えばパリ、そして僕の住んでいるリールは赤に分類されるので今後の制限緩和の条件が他の緑の地域とは異なっていきます。

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近所のアンティークマルシェで買ったもの(フランス、Emmaüsにて)

近所のアンティークマルシェで買ったもの(フランス、Emmaüsにて)

ここフランスでは、外出禁止が解かれて初めての週末を迎えます。2ヶ月以上しまっていた近所のアンティークマルシェが今日から営業を再開するということで久しぶりに行ってきました!相変わらずの宝の宝庫でつい買いすぎてしまいました。今回は今日買ったものをひたすらアップして行きたいと思います。

1, 小さいボート型のお皿(2つで1ユーロ=116円)

ナッツとか入れてアペリティフに使うには最高のサイズ感

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運命を決める1枚の紙、14000km 94日間の旅を経てようやく届く

運命を決める1枚の紙、14000km 94日間の旅を経てようやく届く

僕はその紙がどうしても必要でした。途中、もう届かない、失くされたかもしれない、と何度も諦めかけました。でもその紙は14000km、94日間の旅を経てようやく届きました。

そう、その紙は僕の戸籍謄本です。

僕は、現在フランスに住んでいてフランス人と籍を入れる手続きを進めてます。そして、昨日ようやく僕の手元にその1枚の紙が届いたのです。この紙がないと、結婚の手続きを進めることが全くできなかったので

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日本文化を紹介するオススメのフランス人Youtuber(フランス語の勉強にもどうぞ)

日本文化を紹介するオススメのフランス人Youtuber(フランス語の勉強にもどうぞ)

みなさん、フランス人からみた日本がどう映っているのか気になりませんか。フランス人の日本に関する関心度は年々高まっています。2019年に336,400人ものフランス人が日本を訪れたそうです(日本政府観光局調査)。2015年214,228人であることを踏まえても、日本文化への関心が年々高まっていることがわかりますね。

僕がフランスに住んでて驚いたことの一つは、フランス人が日本のことを予想以上に知って

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とりあえず最初は勢いで飛び込んでみる(フランスでシェフになるまで)

とりあえず最初は勢いで飛び込んでみる(フランスでシェフになるまで)

フランスに行くまで

僕がフランスに来たには、今の彼女の影響ででした。ロンドンに住んでいた時に出会った彼女がフランスのリール出身でした。そしてワーホリのビザが切れるタイミングで一度、生まれ故郷の沖縄に戻りフランスに行くためにワーホリを取得することを決めます。その時点でのフランス語はゼロで、渡仏まで3ヶ月という期間で初学者用の文法書を手につけ始め、発音の仕方から頭に叩き込んでいきました。文法書を一通

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初めての着物  フランスから日本に来て一番感動したこと

初めての着物 フランスから日本に来て一番感動したこと

彼女が日本でできて一番嬉しかったことは、着物を着ることができたこと、だと言っていました。フランスで、着物を着た経験を友達や家族に話すととても羨ましがられるそうです。フランスでは着物は日本を象徴する一つの文化として知られています。しかし、フランス人が思い浮かべる着物はとてもカラフルでフワフワがついてたり、丈が異常に短かったり、と僕たち日本人が知っている着物とはかけ離れたものだったりします。

僕は彼

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フランス人30人集まったホームパーティーで一番ウケた日本食とは

フランス人30人集まったホームパーティーで一番ウケた日本食とは

フランスでは、家族の絆や繋がりが強くて、何かと理由をつけてホームパーティーを開きます。僕がフランスに着いて数日経った頃、彼女と彼女の家族の計らいで  "Ryo, Bienvenue en France!!" 「フランスへようこそパーティー」なるものを計画してくれました。最初は、このような家族と顔を合わせる機会を作ってくれて嬉しかったし、そのパーティーの日をとても楽しみにしていました。しかし、彼女の

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パブで立つイギリス人、カフェで座るフランス人①

パブで立つイギリス人、カフェで座るフランス人①

筆者はイギリス、フランス両国に住んだ経験があります。イギリスとフランスは隣国で、大きなライバル同士で、イギリス人フランス人はお互いにプライドむき出しで皮肉交じりの冗談(本気?)を言い合っているのをよく聞きます。

イギリス人に言わせれば「フランス人、英語へたくそ」「愚痴ばっか」「いつも機嫌悪そう」「偉そう」

フランス人に言わせれば「ご飯、美味しくない」「天気いつも悪い、暗い」「イギリス人上っ面で

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パブで立つイギリス人、カフェで座るフランス人②

パブで立つイギリス人、カフェで座るフランス人②

フランスのカフェのテラス席は歩道に向かって、並んでいます。そこには一人で新聞を読みのんびりしているムッシュー、世間話に花を咲かせるマダム、アムールを語り合うカップル、走る回る子供達、そこには様々な人生があります。人はその空間に吸い込めれていき、飾ることなく自然に過ごしています。カフェではたくさんの人生模様を垣間見ることができます。

先日、僕はどうしても済まさなければならない用事があったためパリの

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