しょうこ

生まれも育ちも日本、19まで旅行以外で日本を出たことがなく、なのにひょんなことからオー…

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生まれも育ちも日本、19まで旅行以外で日本を出たことがなく、なのにひょんなことからオーストラリアに放り出され、0から海外生活の基盤を築き上げてきました。紆余曲折を経てケンブリッジ大学医学部進学。日本→オーストラリア→イギリス)。

マガジン

  • 海外の医学部に行きたい!

    ひょんなことからイギリスの医学部に手探りで進学した日本人の受験記、英語学習などについてまとめます。

  • 医師としての臨床と研究

    臨床と研究をどっちもしたい、と思っている駆け出し未満の臨床研究医です。

  • イギリスの大学院で博士号

    まったくコンピュテーショナルなバックグラウンドがない機械音痴の医学部生が、生物情報とシステム生物学で博士号を取りたいと思って頑張るお話。 ケンブリッジ大学医学部の研究者養成コースに受け入れが決定しました(2018-)。

  • 英語学習

  • マイノリティと、パートナーシップについて

    そんなにとやかく騒ぐことかよ

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プロフィール

はじめまして。 日本の高校を普通に出て、東京大学に進学したものの3.11をきっかけにオーストラリア(パース)での語学留学、イギリス(ケンブリッジ)でのA-level(高校…

しょうこ
4年前
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どうでも良い雑記

自分がやっていて心地いいか、心地よくないかの心の声に耳を澄ますと言うのはいつでも第一に優先してやらなければいけないことだと思っている。 フェミニズムを真っ向から…

しょうこ
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医学部受験してた頃の日記+alpha

Monday, 28 October um, well, yes This morning I finally started trying to read online articles and news. What I found out is that it is very hard to organise e…

しょうこ
3年前
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オーストラリアで学んだIELTS勉強法

イギリスやオーストラリアでは、英語力の証明としてIELTSという試験が設けられています。日本ではTOEFLやTOEIC、英検などの方が有名ですが、イギリスや旧イギリス領で留学…

しょうこ
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英語小論文(Essay)の書き方

はじめに私がまとまった英文を初めて書いたのは、IELTSライティングの試験の時でした。その次は大学へ提出する自己推薦文(なぜ医学部を志願したかについて)、それから大…

しょうこ
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英語の効果的な勉強法

私は高校まで特に外国で長期に留学したこともないまま、大学1年の春に突然海外に飛んだのですが、特に英語で不自由したことはありませんでした。幼い頃に親が買ったもの、…

しょうこ
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研究室選び

どのラボで博士号をするかという問題について、たくさんの人に連絡を取って、いろいろな話を聞きました。人によってどれを優先するべきかのアドバイスが全く異なり、考え始…

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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(3)

(1)はこちら (2)はこちら MBPhDの合格通知をもらって周りの自分に対する目がガラッと変わったことに気づきました。絶対に受からないだろうと思っていたであろう進…

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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(2)

(1)はこちらです。 ラボに所属させてもらえることになった私はものすごくうれしくて、学べる事をすべて学ぼうと貪欲に様々な実験手法を教えてもらいました。サルの行動…

しょうこ
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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(1)

私は昔から研究がしたいと思い続けてきたものの、どの分野の研究がしたいかなど全くわかりませんでした。現在いわゆる遺伝学の解析の博士号をしているわけですが、やっとや…

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5年前
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人と人との関係性について

大学に入学して、たくさんの男性と接する機会ができて、当然たくさんの人と知り合った。それで、付き合う、付き合わないのお話になることももちろん何度か会って、つまり告…

しょうこ
5年前
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イギリス・オーストラリア医学部受験記

注1)この記事は2014年度入学の体験記です。それ以降制度の変更などあると思うので、参考程度にしてください。 注2)この記事では、医学部入学に特化した内容を書きます…

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しょうこ
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博士号1年目 前半

博士号を始めて今日で公式に6か月がたった。そういう区切りで少しこれまでの振り返りと、これからの目標について語りたいなと思う。 10月主にプログラミングの基礎トレー…

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臨床と研究を両立して成功するには

アメリカとイギリスのMBPhDの生徒が招待される、Academic Clinicianの先生方からアドバイスのトークに行ってきました。 放射線科, 腎臓外科, 消化器内科を専門として自らの…

しょうこ
5年前
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セクシュアリティのふしぎ

日本でも、LGBTが盛んに取り上げられるようになってきたように思います。私はこれまで女の人も男の人も好きになり、どちらともおつきあいしてきましたが、バイセクシュアル…

しょうこ
5年前
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海外留学したほうがいいの?

こんな、学部留学がしたい!という内容のマガジンを作っておいてなんなんですが、私は正直海外留学、したほうがいいですか?と聞かれたらしないほうがいいと答えると思いま…

しょうこ
5年前
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プロフィール

プロフィール

はじめまして。

日本の高校を普通に出て、東京大学に進学したものの3.11をきっかけにオーストラリア(パース)での語学留学、イギリス(ケンブリッジ)でのA-level(高校のようなもの)、再びオーストラリア(アデレード)でのワーホリ(資金稼ぎと入試準備、また医学部進学までに介護士の資格を取って仕事をしたいという気持ちがありました)を経てケンブリッジ大学医学部進学。現在医学部と博士号をどちらも取って

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どうでも良い雑記

自分がやっていて心地いいか、心地よくないかの心の声に耳を澄ますと言うのはいつでも第一に優先してやらなければいけないことだと思っている。

フェミニズムを真っ向から語るフェミニストに対する、理不尽なまでの拒絶と迫害を目にして、この戦い方は私にはきっと向いていないのだろうと思うけれど、どう向き合っていくかはいまだ模索中である。

みていて心地いいもの、私の好きなものの一つにアンダーテイルがあって、キャ

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医学部受験してた頃の日記+alpha

医学部受験してた頃の日記+alpha

Monday, 28 October
um, well, yes

This morning I finally started trying to read online articles and news. What I found out is that it is very hard to organise everything. It is very dark and cold in t

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オーストラリアで学んだIELTS勉強法

オーストラリアで学んだIELTS勉強法

イギリスやオーストラリアでは、英語力の証明としてIELTSという試験が設けられています。日本ではTOEFLやTOEIC、英検などの方が有名ですが、イギリスや旧イギリス領で留学するならIELTSを求められることがあります。IELTSの試験はGeneralとAcademicに分かれていますが、進学などには大抵Academicの方が求められますので、間違わないようにしましょう。

IELTSには他の英語

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英語小論文(Essay)の書き方

英語小論文(Essay)の書き方

はじめに私がまとまった英文を初めて書いたのは、IELTSライティングの試験の時でした。その次は大学へ提出する自己推薦文(なぜ医学部を志願したかについて)、それから大学の学部時代に書いたサイエンス的なエッセイでした。それから学部3年の終わりにそれまでやっていた研究の卒論をかき、去年博士1年のレポートをかきました。来年は博論に取り掛かります。

一見して全く違うように見える文章ですが、これらには全て共

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英語の効果的な勉強法

英語の効果的な勉強法

私は高校まで特に外国で長期に留学したこともないまま、大学1年の春に突然海外に飛んだのですが、特に英語で不自由したことはありませんでした。幼い頃に親が買ったもの、小学、中学、高校、大学1年で買った様々な(カリキュラムに組み込まれた)教材、また留学を始めてからの経験を踏まえ、何が効果的で何が効果的でなかったかを書いていきたいと思います。

結論としては、スピーキングやライティングなど、日本人が苦手と言

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研究室選び

研究室選び

どのラボで博士号をするかという問題について、たくさんの人に連絡を取って、いろいろな話を聞きました。人によってどれを優先するべきかのアドバイスが全く異なり、考え始めると本当に難しいと思います。最終的には悔いのない選択ができたと思っていますが、途中何度も放棄したくなりました。

具体的な私自身の話はさておき、まずはその中でもらったラボ選びのアドバイスを箇条書きにしたいと思います。

1.研究テーマの面

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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(3)

ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(3)

(1)はこちら

(2)はこちら

MBPhDの合格通知をもらって周りの自分に対する目がガラッと変わったことに気づきました。絶対に受からないだろうと思っていたであろう進路相談の先生からおめでとうのメールが届き、先生方はキャリア志向の優秀な生徒として見ているような幹事でした。友人から色々聞かれることも増えました。私自身は何も変わっていないので、すごく変な気分でした。

夏のインターンでは、肥満症を神

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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(2)

ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(2)

(1)はこちらです。

ラボに所属させてもらえることになった私はものすごくうれしくて、学べる事をすべて学ぼうと貪欲に様々な実験手法を教えてもらいました。サルの行動学の実験は面白くて、リアルな人の被り物をしてケージの前に立ちサルの怯え具合を見たり、マシュマロを与えたときの興奮具合を心拍数や行動の変化から計測したりします。私の熱心さは教授も認めるところだったようで、よく褒めてもらいました。そもそもの発

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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(1)

ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(1)

私は昔から研究がしたいと思い続けてきたものの、どの分野の研究がしたいかなど全くわかりませんでした。現在いわゆる遺伝学の解析の博士号をしているわけですが、やっとやりたい分野が見つかったという気がしています。今回はここに行きつくまでの経緯を書いてみたいと思います。

私は高校のころからずっと研究にあこがれていて、でも具体的に何の研究といわれるとわかりませんでした。どれも面白いけれど、どれが特に面白いか

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人と人との関係性について

人と人との関係性について

大学に入学して、たくさんの男性と接する機会ができて、当然たくさんの人と知り合った。それで、付き合う、付き合わないのお話になることももちろん何度か会って、つまり告白されたり好きになったりして、そういうことについてしっかり考えたのだった。

考えた末、「付き合うって何かわからない」というところに行きついてしまった。一緒にカフェに行きたいとか、一緒に週末美術館に行きたいとか、極論一緒にセックスしたいとか

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イギリス・オーストラリア医学部受験記

イギリス・オーストラリア医学部受験記

注1)この記事は2014年度入学の体験記です。それ以降制度の変更などあると思うので、参考程度にしてください。

注2)この記事では、医学部入学に特化した内容を書きます。一般的な入試対策や出願までの流れはこちらの記事を参照してください。

注3)以下、A-levelというのはこちらの記事に詳しく書かれていますがイギリスでいう高校のことです。イギリスでは日本の高校卒業証明を認めていないためこれを取る必

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博士号1年目 前半

博士号1年目 前半

博士号を始めて今日で公式に6か月がたった。そういう区切りで少しこれまでの振り返りと、これからの目標について語りたいなと思う。

10月主にプログラミングの基礎トレーニングと、ダウンロードできるデータを使ったシングルセル解析に取り組む。

11月初めてのデータが入ってきたのでそれの解析を行う。引き続きコンピュテーショナルなラボのトレーニング(bash, R coding, github, etc.)

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臨床と研究を両立して成功するには

臨床と研究を両立して成功するには

アメリカとイギリスのMBPhDの生徒が招待される、Academic Clinicianの先生方からアドバイスのトークに行ってきました。
放射線科, 腎臓外科, 消化器内科を専門として自らのラボをもつ先生方がそれぞれ自らのキャリアパスと、後進のための5つのアドバイスを下さる形で進行しました。

心に残ったことをメモに残しておこうと思います。

1)家庭と研究、臨床の両立は可能女性の教授が子供さんが4

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セクシュアリティのふしぎ

セクシュアリティのふしぎ

日本でも、LGBTが盛んに取り上げられるようになってきたように思います。私はこれまで女の人も男の人も好きになり、どちらともおつきあいしてきましたが、バイセクシュアルといわれるのには少し違和感がありました。女の人も男の人も好き、というよりは、恋愛という意味で好きになるときに相手のセックス(生物学的性別)やジェンダー(社会的性別)について考えることがなかったからです。

最近パンセクシュアルという言葉

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海外留学したほうがいいの?

こんな、学部留学がしたい!という内容のマガジンを作っておいてなんなんですが、私は正直海外留学、したほうがいいですか?と聞かれたらしないほうがいいと答えると思います。理由はしんどいからです。海外に出て3年ほどはずっと、「海外なんて旅行以外で行くもんじゃないよ」と周りに言っていました。街を歩いている時も、誰かと対峙するときも、常に戦いのまっさ中のような気持ちでいました。ですが、信じるか信じないかは勝手

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