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学ぶこと

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授業、学習、学習動機(動機づけ)、学習科学、教育心理学、心理統計など
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記事一覧

開校時、ともに働く教育スタッフを募集します

開校時、ともに働く教育スタッフを募集します

学校法人学びのさと自由が丘学園(申請計画中) 教育スタッフ(採用予定者)募集について2023年4月北海道長沼町に開校をめざす「まおい学びのさと小学校」で働く教育スタッフ(採用予定者)を募集します。なお、正式採用は学校および学校法人の正式認可後となります。(2022年12月以降を予定)

<募集要項>
●募集人数
①小学校教諭・養護教諭 … 若干名
②学校事務職員 … 若干名
①は通常の授業の

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プログラミングというより物事が出来るようになる思考法

プログラミングというより物事が出来るようになる思考法

 私が人生でずっと悩んで追い求めていたものがついに解決した。それは、なんでも良いから何かが「出来るようになる」ことだ。

 昔からいくらその対象に時間をかけても、努力しても、人並みにすらならない。人にやってもらうとか自分がやらないことに関してはうまくいくのだが、自分が何かが出来るようになるということに関しては人生50年目だが、絶望的で、それが自分の自己肯定感や、人並みに生きることへの罪悪感を生んで

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メタ認知が9割 〜教育者が知っておくべき対話の着地点〜

メタ認知が9割 〜教育者が知っておくべき対話の着地点〜

はじめに 学校の先生になり、様々な気づきや学びがありました。その中でも、最も痛感したことは「教師が子どもに話すだけではほとんど伝わらない」ということです。伝え方の工夫や話し方のコツをたくさん学びましたが、いくら熱く語りかけても、子どもの行動は変わりませんでした。そして「自律する子の育て方」という一冊の本に出会い、重要なのはそこではないということに気づきました。今回は、子どもの行動が変わる、「メタ認

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新学習指導要領が学校に変化を起こす3つの理由。

新学習指導要領が学校に変化を起こす3つの理由。

2021年4月から新学習指導要領がいよいよ全面実施となる。
それに合わせて、職場も少しざわついてきた。

新学習指導要領の最大のポイントは、評価が変わることである。
例えば国語科で言うと、5つもあった評価の観点が3つにまで絞られる。

旧指導要領下では、作文は「書くこと」の分野で評価、ディベートは「話すこと」の分野で評価……など、ある程度の棲み分けがなされていたため、分かりやすく評価することができ

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「遊び」こそアクティブラーニングだ

「遊び」こそアクティブラーニングだ

学校帰りふらりと空き地に立ち寄る、仕事帰り居酒屋の灯りに吸い寄せられるサラリーマンたちも子供頃そんな経験をしていた(かも知れません)時代がありました。

しかし、日本人のソウルアニメ、ドラえもんに登場する空き地のような場所は私たちの日常からはどんどんと姿を消しています。

一体今の子供たちはどこで遊んでいるのでしょうか?厚生労働省の調査によると、子供たちは、「海岸や林」で遊んでいるようですが、23

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〜「理科は面白い!」 と 「理科は将来の役に立つ」〜 2つの動機づけは学業達成といかに関連するか

本記事は ”理科教育Advent Calendar 2020” の2日目の記事です。が,公開が遅れて3日目になってしまいました。大変申し訳ありません。

さて,12/2の記事を担当するのは,12/2に誕生日を迎えた原田勇希という者です。(祝ってください!)
私は理科教育学の(おそらく自他共に認める)基礎研究者で,心理学的な方法論に基づいて研究をしています。
昨年もこの ”理科教育Advent Ca

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若者たちの代弁シリーズ❶

第1回目は、「入社2年目の女子が言われて嫌だった上司からの応援は?!」です。

こんにちは!Joinny(ジョイニー)代表の森です。

久しぶりすぎるブログです。
後腐れなくサクッとnoteに切り替えました。

何をやっていたかというと、今年の2月からJoinnyは「従業員さん(主に若手)向けのチャットメンタリングサービス」にピボットして販売スタートしました。

お客さんも着々と増え、ほとんどが東

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先生が知っておくといいかも、心理学の現象(文献紹介)

先生が知っておくといいかも、心理学の現象(文献紹介)

初めまして!大学の先生芸人黒ラブ教授

@国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ―です。

理系漫談をしていますので、いつかグーグルで「黒ラブ教授 ネタ」で検索して是非見てくださいね

さて何を書こうかなーと思った時に、自分が面白いなーと思っている現象を紹介したいと思います。

知識の呪縛という現象です。

一度、あるものを学んだら、それを学んでなかった時の気持ち?思いを忘れてしまって(例えば

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世界に開かれた〈問い〉

世界に開かれた〈問い〉

もしもあなたが読書を通じて力量形成を図りたいと本気で思っているのなら、何より大切なのは「情報読書」をやめることだ。そういう読書があっても良いけれど、少なくとも、力量形成の読書の中心的な営みはそこにはない。

教師の読書はそのほとんどが「情報読書」だ。知識を得るため、ネタを得るため、実践手法を得るため、見方を得るため、考え方を得るため……すべて情報を得ることを目的とした読書である。情報収集の方向、実

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後悔はない

後悔はない

一 格好づけの壁

学生時代から自分は国語の実践研究で生きていこうと決めていた。だから若い頃は研究授業ばかりしていた。採用されたのが一九九一年だから、もう四半世紀も前のことだ。大きな研究授業は二学期にある。たいていは十月か十一月だ。夏休みはそのための教材研究にあてていた。

当時、僕は学習指導案をB4判で百枚以上作ることに決めていた。本編二十枚、資料編八十枚を目処としていた。学生時代の師匠は「量も

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読めない人

読めない人

今年度前半に4回予定されていた「国語科授業の真髄を探る」と銘打ったセミナーが終わった。道外からたくさんの模擬授業者立候補があり、かなり広い範囲の若い人たちの模擬授業を見せていただいた。また、道内からもたくさんの立候補者が出て、これまでの提案からの成長が見られた。常に知尋くん、裕章さん、山下くん、宇野さん、大野さん、僕の6人がちゃんと模擬授業提案をし続けたことも大きな特徴だったと思う。

4回のセミ

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教室はハプニングの起こるところだ

教室はハプニングの起こるところだ

教室はハプニングの起こるところです。いきなりこんなことを言ったら、「えっ!」と思うかもしれません。でも、教室というところは、実はハプニングが起こることにこそ本質があるのです。

考えてもみてください。常にしっかりと、計画的に物事を進める子どもたち……。喧嘩もしなけりゃいたずらもしない子どもたち。怒りもしなけりゃ泣きもしない子どもたち。ハプニングをなにも起こさない、おとなしい子どもたち。そんな子ども

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