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#140字小説『七五三三は散々』/お題:七五三/Xへポスト11/15

2023年11月にX(旧Twitterと呼ばざるを得ない)へポストした
140字小説を紹介します

※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。

『七五三三は散々』

可愛がられのピークは三歳。
七歳の七五三、弟も三歳用の衣装を着て一緒にスタジオで撮影した。髪置きの儀が由来なら、男の子も三歳を祝うのは不自然ではない。弟の五歳の七五三、私は蚊帳の外で、ソロカットの立派なアルバムを見せつけられた。
……私は「小さな彼氏」にはなれないのだから、仕方ない。

2023年11月15日作

◆11月15日は「七五三」なので
 自主お題として創作しました。

七五三」は説明不要だと思いますが……昔からある日本の伝統行事です。数え年で男の子は3歳(地域によって)と5歳、女の子は3歳と7歳の時、
成長を祝って、神社に参詣する習わしですね。
11月15日に行うようになったのは、江戸時代、徳川綱吉の子・徳松の祝いがこの日に行われたことからだといわれています。

七五三の由来には諸説ありますが……、医療の発達が未熟で衛生面も十分で
なかったため、昔は子どもの死亡率がとても高く、「7歳までは神のうち
(神の子)」として扱われ、7歳になってはじめて、人として一人前である
と認められていたらしいです。
7歳まで無事に育ったお祝いと更なる長寿を願った儀式が由来なんですね。

【由来といわれている儀式】
3歳:「髪置きの儀」/別名:「櫛置き」「髪立て」
昔は、生後7日目に頭髪を剃り、3歳頃までは丸坊主で育てるという風習が
あったそうです。
3歳を迎える春に儀式を経てから、頭髪を伸ばしたといわれています。
健やかな成長と長寿祈願で、白髪を模した白糸や綿白髪を頭上に置いて
祝ったとされています。

5歳:「袴着(はかまぎ)の儀」/別名:「着袴(ちゃっこ)」
当時の正装である袴を初めて身に付ける儀式。
この儀式を経て少年の仲間入りをし、羽織袴を身に付けるようになった
といわれています。
江戸時代に男児のみの儀式に変化したとされています。

7歳:「帯解(おびとき)の儀」/別名:「紐落し」「四つ身祝い」
着物を着る際に使っていた付け紐をとり、帯を初めて締める成長の儀式。
当初は男女ともに9歳で行われていたとされていますが、江戸時代に
「袴着(はかまぎ)の儀」が男児のみの儀式に変化したのにともない、
女児のみの儀式として7歳に「帯解(おびとき)の儀」を行うようになった
といわれています。

現代では、11月15日の「七五三」に近い都合の良い休日に家族で神社に
参詣し、ご祈祷していただいたり、写真撮影することが多いようですね。

★Xのアカウント:想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
 #今日は何の日 タグを付けて、投稿(ポスト)したものです。

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◆同じく、Xにポストした140字小説を紹介した記事はこちら。↓

◆子どもは性別に関係なく愛する……理性的な正論ではそうですが、
 本能がそうはさせないのかもしれませんね……。※創作です。
 性差で悲しい思いをする子が少しでも減ってほしいと願いつつ……。
 300字:1分程度で読了可能だと思いますので、ぜひご一読ください。↓

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