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書くこととわたし

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わたしのことと、ライターという仕事のこと。
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「やりたい」「やらせてあげたい」を手放さなかったワーク・イン・ライフ2023

「やりたい」「やらせてあげたい」を手放さなかったワーク・イン・ライフ2023

今年は、気持ちのバランスがわりとプライベートに傾いた一年でした。

昨年からゆるゆると続けているダンスでは2回ステージに立ち、そのたびに仕事を調整。女友達と韓国や家族でのシンガポールなど、海外旅行を決めるたびにまた仕事を調整。長男がダンスの公演に出るといえば、またまた仕事を調整……。ただ、スケジュールと違って量はコントロールしきれず、イベントの前後にしわ寄せがいった一年でもあります。

だけど、そ

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心に余裕があったのはなぜ? 2022年のお仕事を振り返る

心に余裕があったのはなぜ? 2022年のお仕事を振り返る

この年の瀬に、来年度の本命学童の入会待機通知が届き、息も絶え絶えです。まだ小2なのに、春からどうすればいいんや……! でも、毎年まとめているこの振り返りnoteは、なんとか書き上げたいと思います。

仕事じゃない文章もたくさん書いていきたいと思っているのに、求めていただけるならとつい仕事ばかり優先してしまい、いつも「この一年、全然note書けなかったな……」と思う年末です。今年もよく働きました!

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おおよそ現状維持できただけすごいな? 2021年のお仕事を振り返る

おおよそ現状維持できただけすごいな? 2021年のお仕事を振り返る

2021年は本当に、体調に振り回されました。発熱ランキング1位は2歳の次男で、2位は34歳の私です。
こういう「子どもの熱で仕事ができなかった」的なこと言うの、出産育児であとに続く人たちの不安をあおりそうでイヤなんですが……でも、おおよそ現状維持はできたから、それで充分すごいか! というまとめです。

■コロナ禍の発熱コロナ禍以降、子どもが発熱したら、解熱後24時間経つまで保育園に行けないルールが

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超タイトな案件でも滞りなく納品するためのポイント6つ

超タイトな案件でも滞りなく納品するためのポイント6つ

ときどき、進行が超タイトな広告案件をお受けすることがあります。オファーの当日に概要オリエンを受け、資料をいただいて、翌日にはタタキを出してブラッシュアップに入り、2日後にはクライアントチェックを受け、最終調整後に即納品・公開みたいなやつ。でも、厳しいのはスケジュールだけで、内容はめちゃ面白そうだったりするから悩ましい……!

先日もそんな案件が運悪くいくつか重なって、これはもう「書く」以外の調整が

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本数は減ったけれど濃厚だった、2020年のお仕事を振り返る

本数は減ったけれど濃厚だった、2020年のお仕事を振り返る

2020年、いちおう仕事納めました。今年は「ものすごいやり遂げた感」こそないけれど「それでもよくがんばったな感」はある、不思議な年です。世界じゅうがいままでにない状況だったのだから、致し方ありません。

昨年の今ごろにも、2019年の振り返りnoteを書きました。そのときは自分のできていない部分ばかりが気になって、このままじゃいけない、もっとストレッチしなくては! という焦りがものすごくあったと思

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あなたの/御社の想いを取材して、代筆します

あなたの/御社の想いを取材して、代筆します

在宅勤務、まだしばらく続きそうですね。そんないまだからこそ、ある新しいご相談が増えています。ひらたく言えば「あなたのお話を聞いて、文章にまとめる」プロジェクトです。

時間に余裕のあるいまこそ「語る」タイミング
ブランドに込めた想い、経営者の姿勢、製品の裏側にあるストーリー。どれもしっかりと言葉にして、社内外に伝えておきたいものです。
でも、毎日こなさなければならないタスクがたくさんあると、なかな

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一度も締切を破ったことのない私が、絶対に締切を守るためにしていること

一度も締切を破ったことのない私が、絶対に締切を守るためにしていること

ライターになってもうすぐ9年。何百、もしかしたら何千の原稿を納品してきましたが、一度も締切を破ったことがありません。ついでに徹夜もしたことがないし、人並みにお休みもいただいています。妊娠・出産、子どもや自分の体調不良も、なんとか乗り越えてきました。

劇的なハックはないけれど、どんな進め方をしているのか、一度まとめてみたいと思います。

■スケジュール・タスクの管理方法
まずは前提となる環境づくり

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“企画が出せない病気”にかかった

“企画が出せない病気”にかかった

ライターとは、文章を書く仕事です。
でも、Webメディアや雑誌などの媒体に記事を書くには、企画を出さなければなりません。自分で考えた企画が、編集会議を通過してようやく、仕事になる。基本的に、企画が出せなきゃ媒体の仕事はとれないともいえるし、書きたいネタがあればそれを仕事にできるともいえます。

編集者が考えた企画にもとづいて、取材・執筆を任されるケースもたくさんある。けれど、自分で企画を出せたほう

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未来の私のために、苦手なエッセイを書く

未来の私のために、苦手なエッセイを書く

エッセイを書くことに、ものすごく苦手意識がある。
子どものころは作文が大好きだったし、学生時代はGREEやmixiでごりごりに日記を書き散らしてきた。けれど、文章を書く仕事をしているいまは、抵抗しかない。

なぜかというと、理由はおそらく3つ。

■向田邦子さんが好き好きな作家を聞かれると、迷うけれど、最終的には向田邦子さんだと答えている。
向田さんのエッセイは、本当にすばらしい。日常のこまごまと

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週1~2日の複業で、これまでと違う筋肉を鍛えたい

週1~2日の複業で、これまでと違う筋肉を鍛えたい

直球のタイトルをつけました。
私、ライターになって8年、だいたいフリーになって5年です。
技術もすこしは身について、同年代の同業者のなかでは、中堅どころになってきたかなと思います。さいわいにもお客様に恵まれて、毎年きちんと収入が上がり、手応えのある仕事も増えてきました。
でも近ごろ、どこかべつのステージに行きたいな、という気持ちがむくむく膨らんできています。

そんな思いを抱えつつ、今日はスマイル

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仕事を選ぶときの優先順位は「ギャラ<関心<学び」

仕事を選ぶときの優先順位は「ギャラ<関心<学び」

フリーランスの価格公開が、ちょっと盛り上がっていますね。
私は、基本的に公開しない派です。
こまかな内容によって価格は変わるし、面白そうな案件なら安くても受ける。
相手のご予算に合わせて、こちらの仕事をカスタマイズしたりもする。
だからいまのところは、目安の価格を公開することにあまり意味がないと思っています。

……というのは、5000%こちらの事情。
発注側からすれば、目安でも価格がわかるほうが

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詳しくなくても、お金にならなくても、好きなものを「好き」と言いたい。

詳しくなくても、お金にならなくても、好きなものを「好き」と言いたい。

ライター・編集という仕事をしていると、好きなものや得意分野をしょっちゅう聞かれる。
「どういうジャンルが好きなんですか?」
「専門は何系ですか?」
何十回、もしかしたら何百回と尋ねられているのに、私は、いつも答えに詰まる。

その質問の裏には
「あなたは、どんな仕事ができるんですか」
「何に詳しいんですか?」
という意図が見えるからだ。

(それは仕事を頼む側からすればとても適切な質問だし、自

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ライター・菅原さくらのできること

ライター・菅原さくらのできること

はじめまして、フリーランスでライターをしている菅原さくらと申します。

この仕事をしていると「どんなジャンルが得意なの?」「どんな原稿を書いてきたの?」といった質問をよくいただきます。

でも、私のような雑食ライターが、それにうまく答えるのはちょっと難しい。また、似た系統の仕事が続く時期があると、それだけで「その分野の人」と思われてしまい(とても幸せなことでもあるのですが)仕事の幅を狭めて

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雑誌「走るひと」を、はじめて外側から見て考えたこと

雑誌「走るひと」を、はじめて外側から見て考えたこと

いっとき毎日遊んでいた幼なじみとひさしぶりに会ったら、髪を切って、見たことのない服を着て、全然知らない表情をしている。私が「走るひと5」をはじめて読んだときの感情は、たぶんそんなかんじだった。

私が「走るひと」の副編集長になるまで「走るひと」は、ランニングカルチャーの雑誌だ。速く走るためのノウハウとか、マラソン大会の情報などは載っていない。「僕らを走らせるひと」をテーマに、アスリートでもないのに

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