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うつわマガジン2016 上半期

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アトリエをとびだし日常でイキイキする「日日陶うつわ」
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2016年5月の記事一覧

町がまるごとシリーズ2

町がまるごとシリーズ2

ああ良い香り!なんて、ロマンチックなおにぎり玉をうっとり眺めていたら、ドカンと3発やられました。

紅町がまるごとおにぎり玉にやられたというニュースは全国にすばやく広まり、問い合わせで電話回線はパンクしたほど。ある人は苦みで口の中がひりひりした、ある人は手が真っ黒になったと苦情を訴えます。

一方で紅町に不思議なニュースが流れはじめたのはドカンの3日後。

アイヌの神「コロポックル」が

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Cheers!?

Cheers!?

焼きあがって陶芸窯から出てきたら、小爆発を起こしたような亀裂があった。オレさまの大事なボディにね。アトリエの中のひとが哀しそうな顔をしたので「Cheers!」と威勢よくこたえた。

アトリエの中のひとが笑顔になって「たとえキズがついていてもあなたを愛します」と言いながら、お茶でものんでみましょうとお茶を淹れたら、みるみるうちにテーブルの上にはお茶の湖ができました。オレさまは「Cheers!」と

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食の魂をみなさまにもてなすべし

食の魂をみなさまにもてなすべし

「ぼくらの大好物さ、コウコウ」

あの耳とシッポは、帽子をかぶったキツネだろう。キツネさん展覧会にようこそ。ぼくらは歓迎したいのだが椅子にすわってくれやしない。シルエットのしっぽにじゃらじゃらついている「ネ」がじゃまで座れないというのだ。なんだいそれは?

「ネだよ根、食べものの根源さ、コウコウ」
「ケは食べものの古い古い言葉さ、コウコウ」

きみは「ケ」の「ネ」かい?
ぼくは「けのね」…えっと「

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フィレンツェ田舎暮らしから生まれる生活道具

フィレンツェ田舎暮らしから生まれる生活道具

ところで土鍋おやぶんはときどき旅をする。
すっかり「旅する土鍋」マガジンが停滞しているけれど、まあ気ままな風が…いや嵐のように個展がつづくので終わったらつづきを書こうとアトリエの中のひと。気長に待とう。今年の旅またはじまるかもよ!さあどうする。

写真:ブドウ畑に佇む土鍋(2015)

さて、きょうはその中から、昨年うかがった「フィレンツェ田舎生活便り」発信のご家族を少しだけご紹介。なぜなら今

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やっぱり来たカモ

やっぱり来たカモ

「へい、ごはん!」とぼくらはよく呼びとめられ、「ほい、白菜?」とぼくらは聞かれます。

昨日は「いえ、パスタ(⇒★)です」と答え、
今日は「いえ、おそばです」と照れるなぁ。

ある日、やっぱり鴨がネギを背負ってやってきました。シナリオ通りです。

写真:おそば「浅土鍋」
鴨肉とネギのおつゆ「ココット」

今週土曜日からの個展では、いろいろな使い方もご紹介する予定です。⇒詳細
ただいま窯

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