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うつわマガジン2016 上半期

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アトリエをとびだし日常でイキイキする「日日陶うつわ」
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#展覧会

夏土鍋のつかいかた

夏土鍋のつかいかた

季節がめぐり四季をあそべる日本。素材やデザインで衣をかえるすてきな文化がある日本。だけれど、われらコッチョリーノ土鍋は、かさばる生活の道具だからこそ、どうぞ1年中愛しておくれ。

昨夜をもって個展が終了しました。この春2つめの個展。2つめの個展のコンセプトは「一年中つかえる土鍋のご提案」でした。コッチョリーノはあえて春や真夏の季節に土鍋展をします。

コッチョリーノの土鍋は日本やイタリアを旅します

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Cheers!?

Cheers!?

焼きあがって陶芸窯から出てきたら、小爆発を起こしたような亀裂があった。オレさまの大事なボディにね。アトリエの中のひとが哀しそうな顔をしたので「Cheers!」と威勢よくこたえた。

アトリエの中のひとが笑顔になって「たとえキズがついていてもあなたを愛します」と言いながら、お茶でものんでみましょうとお茶を淹れたら、みるみるうちにテーブルの上にはお茶の湖ができました。オレさまは「Cheers!」と

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食の魂をみなさまにもてなすべし

食の魂をみなさまにもてなすべし

「ぼくらの大好物さ、コウコウ」

あの耳とシッポは、帽子をかぶったキツネだろう。キツネさん展覧会にようこそ。ぼくらは歓迎したいのだが椅子にすわってくれやしない。シルエットのしっぽにじゃらじゃらついている「ネ」がじゃまで座れないというのだ。なんだいそれは?

「ネだよ根、食べものの根源さ、コウコウ」
「ケは食べものの古い古い言葉さ、コウコウ」

きみは「ケ」の「ネ」かい?
ぼくは「けのね」…えっと「

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フィレンツェ田舎暮らしから生まれる生活道具

フィレンツェ田舎暮らしから生まれる生活道具

ところで土鍋おやぶんはときどき旅をする。
すっかり「旅する土鍋」マガジンが停滞しているけれど、まあ気ままな風が…いや嵐のように個展がつづくので終わったらつづきを書こうとアトリエの中のひと。気長に待とう。今年の旅またはじまるかもよ!さあどうする。

写真:ブドウ畑に佇む土鍋(2015)

さて、きょうはその中から、昨年うかがった「フィレンツェ田舎生活便り」発信のご家族を少しだけご紹介。なぜなら今

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マダムフキノトウ

マダムフキノトウ

「ある晴れた日に」

「長崎の港が見える丘の上の家」で、帰らぬ夫の帰船を待つ蝶々さん。対して、マダムフキノトウは「横浜の港の見える丘公園」近くのギャラリーで春ですよ~!と叫びながら皆さまをお待ちしております。

こちらは、とっても陽気なアリア。
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”Un bel dì vedremo” è un'aria di MADAMA BUTTERFLY di PUCCINI

「ごはん茶碗

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土鍋プリンの祝宴

土鍋プリンの祝宴

なんでもいつでも驚かせるほうがおもしろいから、是非モノゴトにはふたをしましょう!
アートイベントのクロージングパーティと親友のバースディが重なったので、ドンと大きくいきました。
⇒土鍋プリンのきっかけと試作の様子(#conoteマガジン掲載)

大勢で一口ずつ。大きなスプーンですくって食べられるカット要らずのパーティスウィーツに便利です。

プリン自体は簡単すぎるくらいのレシピですが、なめらか

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おかしなうつわ #お菓子

おかしなうつわ #お菓子



「なかみ」でなくて「そとみ」を想像してごらん

1. どんな味?
2. どんな温度?
3. どんな食感?

この3つが想像できたら、そのうつわは、何をいれてもおいしいはずです。ぼくらうつわは、自信を持つと、相手にやさしくできる。つまりは「なかみ」という相手を大きく手を広げて迎え入れられるのです。せいいっぱいの擁護と、おもいきりの誉めそやしで。

そして刹那は訪れる…。「なかみ」というも

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