山田 友佳里

本と文化と芸術とモルモットをこよなく愛する1990年生まれ。nostos booksを…

山田 友佳里

本と文化と芸術とモルモットをこよなく愛する1990年生まれ。nostos booksを卒業後、pointe(ポワント)として編集・EC書店業。並行して鈴木心写真学校の運営。つなげたり、伝えたり、周辺を編集するフリーランス。

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記事一覧

風をまとうカレー

今年の3月から5月にかけて、断食をやってみた。鈴木心写真学校で一緒にお仕事させてもらっている心さんが10年来の断食経験者ということで。 クレンズジュースの短期ファス…

山田 友佳里
10か月前
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時間断捨離【レバレッジ時間術】

時間管理が実に悩ましい。仕事に追われて休みを確保できなかったり、休みになっても動けなくなり、一日中布団の中でうずくまる(愛モルを吸う)で終わることが続き、いい加…

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動物愛護・保護のこと。

今年、2022年7月に自主企画で動物のためのチャリティーイベントを始めた。ANIMA(アニマ)といいます。 モルモット狂(教)で画家・イラストレーターの我喜屋位瑳務さんと…

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12/6の書き抜き

「効くわ〜」と顔をしかめながら筋トレの負荷を確かめる伊澤さんに対して。「『あのメニューきついよね』って嫌よ嫌よも好きのうちなんだね」経由でノロケに飛躍。脱帽。 …

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11/30の書き抜き

「『バイトやめる学校』を誰かが読んで線を引きまくった本がメルカリで売られてて、ここ、意味がわかんなかったとか、読者が話しあったりしてるんですよ。 100人が10冊の本…

11/26の書き抜き

「肌の色? 考え方?」  ―映画『最後の追跡』 「なんか描いてる時の方が 頭働いてる  …や違うか これは 脳ミソが手についてる」 ―漫画『ブルーピリオド』月刊アフタ…

頭に体が追いつかないweek

本棚募集の企画を思いついたときから、思考の方向が一気に定まって、今までことあるごとに迷走していたのが集中して考えられるようになった。 前のnoteにも書いたけれど、…

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「山田ライブラリ」の本棚になってくださるお店やお宅を募集します

本が大好きです。 アート、写真、デザイン、エッセイ、評論、漫画、なんでもござれ。本だけは毎月予算を決めずに(お家賃が払える程度にはおさえつつ)買っています。買っ…

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衆院選を終えて

一晩明けて、「やるしかない」という心境。思ったより失望していない。現状を把握しきれてないだけかもしれない。 開票してみれば、政権交代なんてありえなければ野党共闘…

2

動的平衡、不易流行

動的平衡(どうてきへいこう) 物理学・化学などにおいて、互いに逆向きの過程が同じ速度で進行することにより、系全体としては時間変化せず平衡に達している状態を言う…

2

モルモットを育て始めた

まさか自分が、一人暮らしのうちに動物を飼うとは思わなかった。 自分の生活もままならないが、自分以外の世話をすることで積極的に環境を変えようとしたり、細かいことに…

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『北北西に曇と往け』

心に爽やかな風が吹くマンガに出会った。『北北西に曇と往け』。 誰かからのおすすめではなく、棚の面出しで手に取った作品(三茶ツタヤの品揃えは本当に素晴らしい)。ロ…

2

茶碗の想像力

目が覚めたら午前5時。ベッドに入ったのは午前1時だった。身体が妙に軽いというか力が入らない、頭は重い。寝坊しないよりはまあいいか。 作り置きの麻婆茄子をご飯にぶっ…

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文字の旅、心の旅

「ローマ字を整えるお稽古」が終わった。名残惜しい。 力んでガチガチだった自分の文字を好きになれなくて、紙事の門を叩いたのが半年前。初回に先生が「このお稽古は旅で…

1

見応えと歯ごたえ

昼下がりから友人と待ち合わせして、都内の展示を見て回った。梅雨が近づいている東京は低い雲が空を覆い、雨は降らないが湿気を帯びていた。風が吹くと少し肌寒い。 伊藤…

今日に明日を混ぜる

会社の昇給・昇格制度で評価シートを作ることになった。仕事に自らどんな目標を立てて、どうやって達成していくか。それを上司と相談してこなしていくことで成果を測るとい…

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風をまとうカレー

風をまとうカレー

今年の3月から5月にかけて、断食をやってみた。鈴木心写真学校で一緒にお仕事させてもらっている心さんが10年来の断食経験者ということで。

クレンズジュースの短期ファスティングのほうが有名かもしれないけど、マクロビの教えにしたがって1ヶ月かけてゆっくり減食、1ヶ月半かけてゆっくり復食していくスタイル。

十分に胃腸を休ませ、毒素や老廃物を抜いて、細胞を入れ替えていく。「足るを知る」、大きすぎる副産物

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時間断捨離【レバレッジ時間術】

時間断捨離【レバレッジ時間術】

時間管理が実に悩ましい。仕事に追われて休みを確保できなかったり、休みになっても動けなくなり、一日中布団の中でうずくまる(愛モルを吸う)で終わることが続き、いい加減どうにしなくては、と。

そこで本田直之さんの著書『レバレッジ時間術』をすがる思いで手に取る。本田さん自身、『レバレッジ・リーディング』でビジネス書は必要なところをじっくり読んであとはさらりとでOKとおっしゃっている。正確な内容は同書を参

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動物愛護・保護のこと。

動物愛護・保護のこと。

今年、2022年7月に自主企画で動物のためのチャリティーイベントを始めた。ANIMA(アニマ)といいます。

モルモット狂(教)で画家・イラストレーターの我喜屋位瑳務さんと共同主催。私にモルモットの魅力を教えてくれた師である。

我喜屋さんにビジュアルを描きおろしてもらい、お互いに動物を愛する知人・友人に声をかけてブッキング。山田はコンセプトとPR、運営まわり一式を。動物に想いの深いアーティストの

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12/6の書き抜き

12/6の書き抜き

「効くわ〜」と顔をしかめながら筋トレの負荷を確かめる伊澤さんに対して。「『あのメニューきついよね』って嫌よ嫌よも好きのうちなんだね」経由でノロケに飛躍。脱帽。

まちを歩くときの感覚。赤い目盛。赤からBONUS TRACKのダルマに繋げるのがまた。

11/30の書き抜き

11/30の書き抜き

「『バイトやめる学校』を誰かが読んで線を引きまくった本がメルカリで売られてて、ここ、意味がわかんなかったとか、読者が話しあったりしてるんですよ。 100人が10冊の本を交換しながら読んだ方が、100冊売れることより面白いと思うんですよね。」
―カリグラシマガジン「山下陽光(途中でやめる)#1 買うを考え直すこと」

11/26の書き抜き

11/26の書き抜き

「肌の色? 考え方?」 
―映画『最後の追跡』

「なんか描いてる時の方が 頭働いてる
 …や違うか これは 脳ミソが手についてる」
―漫画『ブルーピリオド』月刊アフタヌーン2022年11月号

頭に体が追いつかないweek

頭に体が追いつかないweek

本棚募集の企画を思いついたときから、思考の方向が一気に定まって、今までことあるごとに迷走していたのが集中して考えられるようになった。

前のnoteにも書いたけれど、きっかけは坂口恭平さんの『お金の学校』を読んだことだ。生活、仕事、人生を繋げて楽しく生きる考え方や動き方がとても自然でわかりやすくて、それに倣っていくと自分の何かが動き出した気がした。その「動き出した何か」にしたがってみると必ずいいア

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「山田ライブラリ」の本棚になってくださるお店やお宅を募集します

「山田ライブラリ」の本棚になってくださるお店やお宅を募集します

本が大好きです。
アート、写真、デザイン、エッセイ、評論、漫画、なんでもござれ。本だけは毎月予算を決めずに(お家賃が払える程度にはおさえつつ)買っています。買ってしまいます。

だから、本を買いすぎて本棚を買うお金がなかなか貯まりません。引っ越しをしたので、お気に入りの本をずらりと並べるいい本棚とか置いちゃうんだから! 図書館みたくしちゃうんだから! とかすごい意気込んでたんですが、本に出会ってし

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衆院選を終えて

衆院選を終えて

一晩明けて、「やるしかない」という心境。思ったより失望していない。現状を把握しきれてないだけかもしれない。

開票してみれば、政権交代なんてありえなければ野党共闘の議席も思ったより伸びなかった。というか、共産党ってこんなに議席少なかったんだと驚いた。そもそも今の議席配分を知らなかった。知っていたらもっと現実的な選択をしていたのかもしれないけど、今回は「政治に興味をもった」で十分な気がしている。今ま

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動的平衡、不易流行

動的平衡、不易流行

動的平衡(どうてきへいこう)

物理学・化学などにおいて、互いに逆向きの過程が同じ速度で進行することにより、系全体としては時間変化せず平衡に達している状態を言う。(Wikipediaより)

例えば、人の身体の細胞は毎日生まれ変わるのに見た目は変わらない状態とかのこと。生物学者の福岡伸一先生の著作が代表的。

不易流行(ふえきりゅうこう)

「あらゆるものが流転し、変化していくことこそ

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モルモットを育て始めた

モルモットを育て始めた

まさか自分が、一人暮らしのうちに動物を飼うとは思わなかった。

自分の生活もままならないが、自分以外の世話をすることで積極的に環境を変えようとしたり、細かいことに気を配るようになったりするかもしれないと考えたのだ。もちろん単に癒やされたいというのもあったけど。観察してみると毎日変化があって、とても面白い。

【モルモットとの日々】
1日目 エサの場所を覚える
2日目 水の位置を覚える
3日目 高い

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『北北西に曇と往け』

『北北西に曇と往け』

心に爽やかな風が吹くマンガに出会った。『北北西に曇と往け』。

誰かからのおすすめではなく、棚の面出しで手に取った作品(三茶ツタヤの品揃えは本当に素晴らしい)。ロードマップにミステリーの要素を加えた旅マンガだ。

くもを「曇」と書くだけあって、清々しいアイルランドの風景をミステリーが時々曇らせながらストーリーが進んでいく。数少ない山登りの経験でピーカンじゃなくて曇りのほうが天気がめまぐるしく変

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茶碗の想像力

茶碗の想像力

目が覚めたら午前5時。ベッドに入ったのは午前1時だった。身体が妙に軽いというか力が入らない、頭は重い。寝坊しないよりはまあいいか。

作り置きの麻婆茄子をご飯にぶっかけて丼、これまた作り置きのスープをよそってちょっとボリューミーに朝ごはん。ちなみにご飯は玄米と白米をハーフ&ハーフにするのがミソ。食堂めぐる流「黄金炊き」だ。食べ終わってもまだ6時なので、放置してしまっていたりんごを煮詰めてジャムを作

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文字の旅、心の旅

文字の旅、心の旅

「ローマ字を整えるお稽古」が終わった。名残惜しい。

力んでガチガチだった自分の文字を好きになれなくて、紙事の門を叩いたのが半年前。初回に先生が「このお稽古は旅です」と言ったように、何かを体得する鍛錬ではなく、本当に自分を知る旅だった。

先月は疲れて受講するのがやっとだったし、毎回特に宿題もなく、自主練もしなかったけれど、今日はするりと自分の文字が出てきた。多少の律儀さみたいなのは残っているが、

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見応えと歯ごたえ

見応えと歯ごたえ

昼下がりから友人と待ち合わせして、都内の展示を見て回った。梅雨が近づいている東京は低い雲が空を覆い、雨は降らないが湿気を帯びていた。風が吹くと少し肌寒い。

伊藤桂司・中原昌也「ROMANCE」(WISH LESS/田端)
白髪一雄展(Fergus Mccaffrey/表参道)
グループ展「CUT and PASTE -Term 1」(The blank gallery/原宿)

コラージュ、ペイ

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今日に明日を混ぜる

今日に明日を混ぜる

会社の昇給・昇格制度で評価シートを作ることになった。仕事に自らどんな目標を立てて、どうやって達成していくか。それを上司と相談してこなしていくことで成果を測るという。

自分で言っちゃなんだが、やる気は十分にある。やりたいこともたくさんある。ただ、ここ数ヶ月は目の前の「こなさなければいけないこと」に気を取られがちで、なかなか前に進めない日々が続いていた。もどかしい。能力がないのかもしれないと途方に暮

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