マガジンのカバー画像

村上春樹を読む

15
運営しているクリエイター

記事一覧

『ダブリナーズ』読書会、初参戦!→村上ライブラリー講演会!!→『SPY×FAMILY』2本・『ゴールデン・カムイ』半本にて自沈!!!!

『ダブリナーズ』読書会、初参戦!→村上ライブラリー講演会!!→『SPY×FAMILY』2本・『ゴールデン・カムイ』半本にて自沈!!!!

遍 歴
『ダブリナーズ』読書会、初参戦!→村上ライブラリー講演会!!→『SPY×FAMILY』2本・『ゴールデン・カムイ』半本にて自沈!!!!

2023年10月6日(金曜日) 晴れ☀だったと思う 休み 
 20時から小林広直さん主催のon line読書会『Deep Dubliners』初参加。ジェイムズ・ジョイスの短篇連作『ダブリナーズ』を3年かけて読む企画。登録はしていたが金曜が休みではなか

もっとみる
『最後の大君』、『心は孤独な狩人』ゲット!→超久し振りの読書会!!→久しぶりの刺身で呑む!!!

『最後の大君』、『心は孤独な狩人』ゲット!→超久し振りの読書会!!→久しぶりの刺身で呑む!!!

遍 歴
『最後の大君』、『心は孤独な狩人』ゲット!→超久し振りの読書会!!→久しぶりの刺身で呑む!!!

2023年9月29日(金曜日) 曇り⛅ 休み 
 
今日、俺休み。

金曜日が休みになったので、超久し振りにon lineの読書会(公開講義)に参加できることになった。一年振りぐらいだ。テキストはイアン・マキューアンの『恋するアダム』。ところが予習が終わっていない。朝の段階で後180頁ぐら

もっとみる
トルーマン・カポーティ――叶えられなかった祈り  第2章 その作品第Ⅳ節 不気味なものへの誘い、あるいは恐怖の根源へ――『夜の樹』

トルーマン・カポーティ――叶えられなかった祈り 第2章 その作品第Ⅳ節 不気味なものへの誘い、あるいは恐怖の根源へ――『夜の樹』





トルーマン・カポーティ――叶えられなかった祈り



第2章 その作品

第Ⅳ節 不気味なものへの誘い、あるいは恐怖の根源へ――『夜の樹』



【目次】

第Ⅳ節 不気味なものへの誘い、あるいは恐怖の根源へ――『夜の樹』... 1

1 長篇小説作家になり切れなかった、天才短篇小説作家... 3

2 「北部もの」「南部もの」... 6

3 「ミリアム」... 9

4 

もっとみる
観察者、あるいは批評家としてのカポーティ                                                    トルーマン・カポーティ『犬は吠えるⅠ――ローカル・カラー/観察日記』

観察者、あるいは批評家としてのカポーティ トルーマン・カポーティ『犬は吠えるⅠ――ローカル・カラー/観察日記』

◎総特集=トルーマン・カポーティ×村上春樹――カポーティ『遠い声、遠い部屋』新訳刊行に寄せて🐈トルーマン・カポーティ―を読む🐈



観察者、あるいは批評家としてのカポーティ



トルーマン・カポーティ『犬は吠えるⅠ――ローカル・カラー/観察日記』





■Truman Capote, The Dogs Bark,1951-1973/トルーマン・カポーティ『犬は吠えるⅠ―

もっとみる
心なしか、心躍る愉しい悪夢の形         フジモトマサル『〈新版〉夢みごこち』

心なしか、心躍る愉しい悪夢の形 フジモトマサル『〈新版〉夢みごこち』

🐏Keep Calm and Read Murakami~村上春樹を読む🐏

🐭フジモトマサルを読む🐭



心なしか、心躍る愉しい悪夢の形

フジモトマサル『〈新版〉夢みごこち』





■フジモトマサル『〈新版〉夢みごこち』旧版2011年1月・平凡社/新版・解説、村上春樹・2022年3月24日・平凡社。

■短篇連作漫画。

■目次 

l 全18話

l 村上

もっとみる
何もかもが美しくて、たとえば誕生日の子どもたちのようなところ*[1] トルーマン・カポーティ、村上春樹訳『誕生日の子どもたち』

何もかもが美しくて、たとえば誕生日の子どもたちのようなところ*[1] トルーマン・カポーティ、村上春樹訳『誕生日の子どもたち』

🐏Keep Calm and Read Murakami~村上春樹を読む🐏



何もかもが美しくて、

たとえば誕生日の子どもたちのようなところ*[1]



トルーマン・カポーティ、村上春樹訳『誕生日の子どもたち』





■Truman Capote, Children on Their Birthdays,1945-1995/トルーマン・カポーティ『誕生日の子どもた

もっとみる
「軟着陸」を排して「難着陸」を試みる    村上春樹『一人称単数』

「軟着陸」を排して「難着陸」を試みる    村上春樹『一人称単数』

🐏村上春樹試論🐏 Ⅵ

「軟着陸」を排して「難着陸」を試みる

村上春樹『一人称単数』



■村上春樹『一人称単数』2020年7月20日・文藝春秋。

■1,500円(税抜き)。

■連作短篇小説集。

■235ページ。

■装画 豊田徹也・装丁 大久保明子。

■収録作品

 書き下ろしである表題作「一人称単数」を除いてすべて『文學界』(文藝春秋)に発表。

・「石の

もっとみる
Unhappy birthday to you!               村上春樹編訳『バースデイ・ストーリーズ』

Unhappy birthday to you! 村上春樹編訳『バースデイ・ストーリーズ』

🐏Keep Calm and Read Murakami~村上春樹を読む🐏



Unhappy birthday to you!



村上春樹編訳『バースデイ・ストーリーズ』





■村上春樹編訳『バースデイ・ストーリーズ』2002年・12月7日・中央公論新社。

■翻訳・短篇小説集。

■目次 

l ラッセル・バンクス「ムーア人」

l デニス・ジョンソン「ダ

もっとみる
『壁と…』の『波』ゲットしてもらう、グリシャム『「グレート・ギャツビー」を追え』の微妙な感じのアメリカの暗部(?)

『壁と…』の『波』ゲットしてもらう、グリシャム『「グレート・ギャツビー」を追え』の微妙な感じのアメリカの暗部(?)

遍 歴
『壁と…』の『波』ゲットしてもらう、グリシャム『「グレート・ギャツビー」を追え』の微妙な感じのアメリカの暗部(?)

2023年4月29日(土曜日) 晴れ☀ 
GW休暇1/5。
8時半ぐらいに起床。洗い物、洗濯、掃除などする。相方は友人の結婚式で大宮へ。途中で春樹さんの『壁と…』の題名の著者筆跡が表紙になっている『波』をゲットしてもらった。有難し。

昼になったのでカレーを食う。
ジョン

もっとみる
あるべきものがない場所       村上春樹『ふしぎな図書館』・『図書館奇譚』

あるべきものがない場所       村上春樹『ふしぎな図書館』・『図書館奇譚』

あるべきものがない場所

村上春樹『ふしぎな図書館』・『図書館奇譚』



■村上春樹・佐々木マキ 絵『ふしぎな図書館』・2005年・講談社。

■村上春樹・カット・メンシック イラストレーション『図書館奇譚』2014年・新潮社。

■絵本・短篇小説。

■前者20221120読了 後者20221116頃?読了。

■採点 ★★☆☆☆。

目次

1 4つのヴァージョン... 2

2 単純な話

もっとみる
何かを好きになるというのは、他人がどう言おうが、全く大切なことだ。

何かを好きになるというのは、他人がどう言おうが、全く大切なことだ。

遍 歴



何かを好きになるというのは、他人がどう言おうが、全く大切なことだ。



2022年2月1日(火曜日) 多分晴れ☀ 

  昨日はあれからテレ‐ヴィジョン・ドラマの『ミステリーという勿れ』の第3回と『探偵が早すぎる』のチェイン・ストーリーという5分ものがあったので5回分観て就寝。2時頃か?

 『ミステリーという勿(なか)れ』は1、2回目は切れ目とか、設定とか、展開方法について

もっとみる
人間の拡張

――村上春樹「眠り」考

人間の拡張 ――村上春樹「眠り」考



村上春樹試論 Ⅴ



人間の拡張――村上春樹「眠り」考

1 夢見るための目覚め



 

 これは村上春樹の言葉、というよりも村上の著書、インタビュー集の書名である*。しかしながら、村上自身の或る種の実感がそこに表れていると言ってよいだろう。



*村上春樹『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです――村上春樹インタビュー集 1997⁻2009』2010年・文藝春秋。


もっとみる
偶然性の倫理学・覚書 そのⅡ 「偶然の家族」について (1)

偶然性の倫理学・覚書 そのⅡ 「偶然の家族」について (1)

はじめに――本章についての簡単な註記

「偶然の家族」とは、かつてドストエフスキーが『未成年』 [ドストエフスキー, 『未成年』, 1876年]、あるいは『作家の日記』 [ドストエフスキー, 『作家の日記』, 1873年-1876年]において論じたことで知られる。

 後年、日本の思想家である東浩紀が「家族の哲学(序論)」において言及した。東は家族の概念についてひとつめに「強制性」を挙げた上で(

もっとみる
ある和解の形――村上春樹『猫を棄てる――父親について語るとき』

ある和解の形――村上春樹『猫を棄てる――父親について語るとき』

■村上春樹 絵・高妍『猫を棄てる――父親について語るとき』2020年4月25日・文藝春秋。

■1320円(税込み)。

■初出 原題「猫を棄てる――父親について語るときに僕の語ること」/『文藝春秋』2019年6月号。

■短篇自伝的エッセイ。

■2020年4月26日読了。

■採点 ★★☆☆☆。

 今回は小説家の村上春樹が昨年発表して、大変話題になった自伝的エッセイ「猫を棄てる」を取り上げる

もっとみる