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公式コンテストに受賞した記事と公式マガジンに記載された記事

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公式コンテストに受賞した記事と公式マガジンに記載された記事。
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チラ裏的マラソン大会の結果報告

チラ裏的マラソン大会の結果報告

「チラ裏」という言葉をご存知だろうか?
これは某掲示板発祥の言葉だそうだ。
某掲示板では、オチがない唐突な自分語りが書き込まれると「チラ裏」と責められてしまうそうである。
「(そんなつまらない自分語りなんて)チラシの裏にでも書いておけ」を略して「チラ裏」というそうだ。

なぜこのようなことをいきなり書き始めたかというと、もうこれを読んでいる方なら分かると思うが、この記事で「チラ裏」と言われてしまう

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やまなし、オチなし、意味なしマラソン大会

やまなし、オチなし、意味なしマラソン大会

「やおい」という言葉がある。そっち方面にはあまり詳しくないが、語源は「やまなし、おちなし、いみなし」と同人誌界隈の人達が自分たちの作品を自虐したことからきているらしい。「やまなし、おちなし、いみなし」の頭の文字をとって「やおい」となり、それが広がったとのことだ。

なぜ冒頭でこんなことを言うかというと、これから書く文章はどう考えても、やまもオチも意味もなさそうだからだ。

土曜日の7時前、私はマラ

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「何者」を読んで己を知る。

「何者」を読んで己を知る。

朝井リョウさんの「何者」という小説は私の心を抉る。気持ちを大きく揺り動かされる。
読んでいて共感し過ぎて辛くなってしまう場面もたくさんあるのだが、もう5回以上は読み返した。

私は本を少ない年で50冊、多い年で100冊くらい読む。ただほとんどの本について読み返すことはない。

そんな中でこの本だけは気持ちが苦しくなることが分かっていても、何度も読み返したくなってしまう。それはこの本には登場人物の考

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甥っ子と二人きりでキャンプに行って心の距離が縮まった。

甥っ子と二人きりでキャンプに行って心の距離が縮まった。

先日わけがあって甥っ子と二人きりでキャンプに行った。
心の距離があった甥っ子とキャンプに行ったことによって、その距離がかなり縮まった話を書こうと思う。

甥っ子は妻の姉の子どもで、小学校四年生である。私の子どもは5歳と2歳で、甥っ子はちょっと歳上である。甥っ子は私の子どもとよく遊んでくれるものの、私とはなんとなく疎遠であった。

妻の姉の子どもということがありなんとなく遠慮があるからかもしれない。

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ニューヨーク憧憬

ニューヨーク憧憬

私が一番この世界で行きたい場所はニューヨークである。
ニューヨークへの憧れは、物心がついた頃からある。

まず私のニューヨークへの憧れを培ったのは、アメリカ横断ウルトラクイズである。
幼少期にこの番組が好きで、毎年楽しみにしていた。
司会者の「ニューヨークに行きたいか!」という煽りの言葉を受けて、大勢の大人がニューヨークを目指してクイズ対決をする。

東京ドームから始まり、アメリカの西海岸へと飛行

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はたらくことの喜びについては、だいたい恋ヶ窪の焼き鳥屋で学んだ

はたらくことの喜びについては、だいたい恋ヶ窪の焼き鳥屋で学んだ

大学入学のために上京して、はじめて住んだのは国分寺市の恋ヶ窪というところだった。

とてもこじんまりとはしているものの、なんだかほんわかしたいい街だった。

何より恋ヶ窪という地名に惹かれた。

恋ヶ窪というそれだけでときめくような地名があるなんて、さすが東京だと18歳の私はとても感心したことをよく覚えている。

はじめて一人暮らしをした街なので、思い出はいくらでも汲み出てくる。
生まれてはじめて

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如月の広島東洋カープファン

如月の広島東洋カープファン

私は広島東洋カープが好きだ。
プロ野球が好きというよりカープが好きだという方がしっくりくる。

カープ以外のチームのプロ野球選手のことも知ってはいるが、それはカープの対戦相手としての興味があるためだ。

10年ちょっと前からカープファンになった。

そのころ遊んでいた二人の友達がどちらもカープファンで、その二人に付き合わされてカープの試合を見に行った。

その日以来カープのファンである。
はじめて

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ちびまる子ちゃんを見て小さい頃の私と娘が繋がった。

ちびまる子ちゃんを見て小さい頃の私と娘が繋がった。

子どもの頃の私はちびまる子ちゃんを身近に感じていた。

日曜日の夕方といえばちびまる子ちゃんのアニメを見ることが楽しみだった。
放送開始時間の少し前には、妹と一緒にテレビの前に座ってちびまる子ちゃんが始まるのを楽しみにしていた。
私は清水にごく幼少の時に少しだけ住んでいた。そのこともあり、清水が舞台となっているちびまる子ちゃんに親近感を覚えていた。

ちびまる子ちゃんの原作は少女漫画誌のりぼんで連

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みらいの校則についてすごくよく考えてみた。

みらいの校則についてすごくよく考えてみた。

新しい時代の学校のみらいの校則として相応しいことはただ一つ「がんばりを認めよう」であると私は考えている。

どうしてそう考えるに至ったか、経験をもとに書いていきたい。

私は苦手なことが多かった。運動すること、絵を描くこと、物を作ること、字を書くことなどが不得意といえるレベルを超えてできなかった。

苦手なことについて努力をしなかったわけではない。一生懸命に逆上がりの練習をしてもやはりできないので

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忖度鍋料理を作ることになった日曜日のこと

忖度鍋料理を作ることになった日曜日のこと

昨日の日曜日は娘と妻が昼から夜にかけて出かける日であった。
当初、娘と妻は出先で夕食を食べてくると話していた。

これはチャンスと思い、私はあんこう鍋を作る計画を立てた。私と息子(2歳)は非常に味覚が似ている。

あん肝をとかして、あんこうのさまざまな部位が楽しめるあんこう鍋を私と息子は好物にしている。

以前も記事にしたが変わった食べ物が苦手な娘と妻がいない隙に私と息子は好きなあんこう鍋を食べて

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お金について考えることは私たちの未来と向き合うことだ

私の親世代(60代)以上の多くの人たちは、お金のことについて赤裸々話すことを恥ずかしかったり、みっともないことだと考えているように思う。

私の親は子どもに対してお金の話をしないことを美徳にしているようでさえあり、私もそれを取り立てて不思議だと思っていなかったし、普通だと思っていた。

しかしこの前、私の妹の家に遊びに行った時に、妹から意外なことを言われた。

それは「お兄ちゃん、私たちの親はどれ

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子育てをするようになって叶えたいことができた。

子育てをするようになって叶えたいことができた。

子どもと共に過ごすようになって叶えたい思うことができた。

私はもともと現状肯定的な性格なので、それほどこうなったらいいなという未来を想像したことはなかった。

でも自分の子どもが産まれてきて、叶えたいと思ったことがただ一つだけできた。

それはこの日々を忘れたくないということである。

子どもと過ごす日々は忙し過ぎて、子どもがいつはじめて自分の後追いをして、座り歩きをしてきてくれたか、いつはじめ

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フルマラソンをいかにして走りきったか

フルマラソンをいかにして走りきったか

フルマラソンはきつい。
夏は暑いくらい当たり前のことであるので、あえて言う必要がないかも知らないが、それでも言いたくなるくらいきつい。

ハーフマラソンの大会には20回くらい参加しているのであるが、フルマラソンは比べられないくらいきつい。

そんなフルマラソンをどうにか走りきったことを書こうと思う。

6年くらい前、マラソンへの意欲がとてつもなく高まっていた。
そしてハーフマラソンの大会で1時間4

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おじいちゃんに完全に勝ち逃げされた話

おじいちゃんに完全に勝ち逃げされた話

おじいちゃんに将棋を教えてもらった。おじいちゃんと何度も勝負をしたけど、最後まで勝つことができず、そのまま逃げられた話。

おじいちゃんの家は、車で一時間ほどのところにあり、年に何度か遊びに行っていた。小学校低学年の夏休みのある日、おじいちゃんに将棋を教えてもらった。その日からおじいちゃんとの将棋の勝負が始まった。

最初のころは、ハンデとしておじいちゃんが自分の駒を減らしてくれて対戦をした。飛車

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