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Music & Video

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記事一覧

オンライン展覧会

2020年の作品集
「時」Cristalization of time
甲骨文字の「時」
「之日」一歩踏み出した足跡の形。
古代の人にとって、今ここにある一歩という瞬間がすべてで、
そこに永遠の時間があったのかもしれない。
「Heart Sutra」すべては「無」であると唱えた般若心経
平安時代、紫式部が読んだ和歌
「めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬ間に
 雲隠れし 夜半の月かな」
出逢いは一瞬
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約束~異世界への旅

Departure - movie & concert
Live on 26 Nov, 2022 at Aoniza
映像「約束」ダイジェスト版
音楽:ライブ録音(青丹座)*イヤホン推奨
Piano: yoco nishihara. Flute: Ritsu Okuda. Violine: Saori Takahagi.
Crystalbowl & movie: Ransen
出典:「約束」フィ
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まれびと~常世への旅

Departure -movie & concert
on 26th November, 2022 at Aoniza
Flute : Ritsu Okuda
Singing Ring : Saori Takagaki
Crystalbowl & movie : Ransen
映像「まれびと」ダイジェスト版
音源:ライブ録音(ならまち青丹座)

出典・参照:折口信夫「とこよ」と「まれびと」と・「ま
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MOUNTAIN 〜洪水のあと(A. Rimbeau)

Arthur Rimbaud
地獄の季節より

Après le Déluge
Aussitôt que l’idée du Déluge se fut rassise,
Un lièvre s’arrêta dans les sainfoins et les clochettes mouvantes et dit sa prière à l’arc-en-ciel à travers
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FOREST〜若い木霊(宮沢賢治)

宮沢賢治の言葉は
見えないけれど感じていたものを
聞こえないけど響いていたことを
見えるように聞こえるようにしてくれる

どこからきてどこへいくのか
わかっているけどわからないことを
使命とか宿命とか運命のように
誰かから言われたら呪いになるような
自ら気づいてはじめて機能することを
ちゃんと必要な時にわかるようにしてくれる

ふと湿った空気を吸い込んだ時とか
踏みしめた落ち葉の感触や
見上げた雲
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破壊と創造の神々

古代エジプトの神、セト神。
兄オシリス神を殺し、オシリスの息子ホルスと王位を巡って争い負ける。砂嵐、争い、破壊の神であり、守護神でもある。
生命を意味するAnkhを持ち、権威と繁栄のウアス杖を持つ。
ヒンドゥー教、シヴァ神
破壊と創造、瞑想、アート、解脱の神。
第三の目、首に巻かれた蛇、三日月の髪飾り、三叉の槍を持っている。
仏教、不動明王
大日如来の化身、衆生を救済するため忿怒の姿をしている。魔
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視点を変える

小学校の学級文庫に、少し離れた二つの点を同時に見て、焦点がぼやけてきたころに、ある模様を見ると立体に絵が現れる、という本があった。
トリックアートとか不思議絵とか、一見砂嵐や模様にしか見えないものから、突然立体的な形が浮かび上がる。見える人は見えるし、見えない人は見えない。
この曲を聞いたとき、あの感覚を思い出した。

見えているものをあえてはっきり見ず、焦点をぼかしてその奥にあるものを見る感覚。
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Haruka Nakamura PIANO ENSEMBLE - SIN

この音を聞くと、懐かしく狂おしく愛おしい、
そういう何かが自分の中にあることを思い出す。
はっきりと「なに」かはわからない。
心の奥底の、記憶の片隅の、茫漠とした霧の向こうの、
誰にも知られていない、自分自身さえも気づいていない場所で、
美しく、醜く、儚く、浅ましく、獣のようで、神々しい
その「なに」かは、震え、鼓動し、熱を帯び、冷え固まり、刻々と形を変える。

忘れてしまった方がよかったこと、覚
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無意識領域の核

鬼滅の刃の映画を見た。
炭治郎の無意識領域に泣いた。

この曲を聴いた時に浮かんだ世界と同じだった。
どこまでも透明で青い世界。
無意識領域がどこまでも美しいと、
その核を壊しにきたものにも差し出してしまうほど、
善や悪の境目がないのかもしれない。
人を騙し欺き恐怖や不安で搾取しようとしていても、暴力や殺戮すら、その奥底の寂しさや悲しみや誰かに認められたい見つけられたい愛されたいという思いから見た
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イマジン〜心臓のビートを聴きなさい

「地下水の流れる音を聴きなさい」
「心臓のビートを聴きなさい」
「地球の回る音を聴きなさい」
その言葉で始まる詩「グレープフルーツ・ジュース」
そして続く
「想像しなさい」
「千の太陽が
いっぺんに空にあるところを」
オノ・ヨーコさんのこの詩にインスパイアされて、
ジョン・レノンはイマジンの曲をつくったそう。

この目でみている世界が、脳の電気信号によるイリュージョンのようなものだとしても、
この
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完璧な日常

「ここ」
どっかに行こうと私が言う
どこ行こうかとあなたが言う
ここもいいなと私が言う
ここでもいいねとあなたが言う
言ってるうちに日が暮れて
ここがどこかになっていく」
谷川俊太郎(2000)

繰り返される日常
今ここにいること
息をして、話し、ビルが立ち並び、
木々に小鳥がさえずる
その途方も無い偶然
圧倒的なまでに完璧な瞬間

Music: da capo - SOUND8
Image:
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物語が人を癒す

久しぶりに「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」を読んだ。

先行きがよく見えない今だけど、1995年の対談は、昔は良かったというわけではないことを思い出させてくれた。この本を最初に読んだのは、もっとずっと後だけど、なぜ生きるのか?と何度も立ち止まるたびに、思い出すのかもしれない。

「日本では自と他の区別は西洋のように明確ではなく、「私」といってもそれは「世界」と同一とさえ言える。」という河合先生の
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あわいの世界~Sound & Calligraphy

「あわいの力」安田登著をよんだ。
「あわいとは、媒介・あいだ
自己と他者、異界と現実界、時間と空間、あっちとこっち
ふたつのものが出会う界隈。」
古代甲骨文字に「心」が登場するのは、紀元前1000年ごろ
それまで心という概念はなかったのではないか。
それから300年から500年後、孔子や釈迦が生まれ、さらに500年後キリストが生まれ、さらに700年後空海が生まれ、「心」との付き合い方を説いた。
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