小さい頃から母親に言われ続けていた 『嘘ついたら、あかん!』 どこの親でも同じことを言っているはずだ。 けれど、その回数ときたら うちの母親は間違いなく、ご近所ナ…
高校を卒業するまでの世界感っていうのは、 半径7~8キロメートル程度で発生する、 様々な事象でできあがっているものなんでしょうね。 自宅と学校を往復する毎日。 いつ…
何気なく見た、映画や小説の中で 後の人生に影響をあたえてしまった。 そんなエピソードって ありませんか? 私の場合は、『夕暮れ時のベンチ』 これを見てしまうと 条件…
昨年の4月に父が亡くなり、一周忌。 ちょうど5月頃からはじまった われらが阪神タイガースの快進撃を見ることなく 実にあっさりと、ぽっくり逝ってしまいました。 父が…
電車の窓の端々を彩った 桜の季節が過ぎた。 紺色スーツのニューカマーたちが、 通勤ラッシュに、いよいよ参戦してくる。 二人並んで歩く、 パンパンのカバンをかついだま…
甘味屋さんで食べるような しゃれた「おしるこ」は好みじゃない 小豆がいっぱい入っている お母ちゃんの「田舎ぜんざい」が 幼いころから大好き。 九州育ち、中学を卒業し…
平成が始まるほんの少し前、ずいぶん昔の話だよ。 1年浪人して、なんとか手にしたキャンパス・ライフ。 結局のところ、そこにあったのは 自分だけのために使っても、なん…
「君と歩いた青春」 言わずと知れた、伊勢正三の名曲。 しかし、誰がなんと言おうが この曲は、 太田裕美が歌うべきである。 清潔感、儚さ、ひかえめなひたむきさ、 まっ…
唐突に登場人物がスクリーンの中の日常で歌い出す あのミュージカルは敬遠ぎみの体質ながら 全般、映画は大好きです。 とりわけ、20代頃はハリウッド映画にはまっていまし…
仕事を終えての帰り道 いつの頃からか、覚えていないけど 人通りの少ない場所に立ち止まって 空を見上げることが習慣になっていました。 実のところ、夜空を見ているわけ…
どういう訳か昔から、 ふきのとうのメインボーカル、 細坪基佳さんの歌声に癒されてしまう。 大泣きの赤ちゃんが、ビニール袋のガサガサという音に泣き止んでしまうような…
開時同酔
2024年5月29日 14:51
小さい頃から母親に言われ続けていた『嘘ついたら、あかん!』どこの親でも同じことを言っているはずだ。けれど、その回数ときたらうちの母親は間違いなく、ご近所ナンバー1である。それぐらい、少さいころから「うそつき」だった、私。自分で言うのだから、間違いない。事実なのだ。本当は、母に褒められるような正直者でいたかった。けれど、思ったことを正直に発言しても、ちょっとしたワルサを白状し
2024年5月14日 15:21
高校を卒業するまでの世界感っていうのは、半径7~8キロメートル程度で発生する、様々な事象でできあがっているものなんでしょうね。自宅と学校を往復する毎日。いつもの風景、いつもの仲間、昨日と変わらない会話。それが田舎であろうと、都会であろうと・・・。その限定された生活空間、コミュニティーに抑え込まれた焦燥感を尾崎豊が、リアルに代弁してくれていました。そこから離脱するための動機付けを
2024年5月6日 10:16
何気なく見た、映画や小説の中で後の人生に影響をあたえてしまった。そんなエピソードってありませんか?私の場合は、『夕暮れ時のベンチ』これを見てしまうと条件反射的な速度で思わずしらず涙腺がゆるくなる週間少年サンデーに連載していた「がんばれ元気」を思い出すから。エピソードは、物語の序章。幸薄い31才の父と息子息子の誕生と引き換えに、最愛の妻を亡くしたボクサー、シャーク堀口
2024年4月25日 14:54
昨年の4月に父が亡くなり、一周忌。ちょうど5月頃からはじまったわれらが阪神タイガースの快進撃を見ることなく実にあっさりと、ぽっくり逝ってしまいました。父が21才の夏、わたしが生まれました。関西でも知られるガラの悪さで有名な町で育ち6尺の大きな身体と気性の荒さを持て余していた青年でした。きっと父親になるには、まだまだ、若すぎたに違いありません。けれど一家の大黒柱として、精一杯
2024年4月25日 11:25
電車の窓の端々を彩った桜の季節が過ぎた。紺色スーツのニューカマーたちが、通勤ラッシュに、いよいよ参戦してくる。二人並んで歩く、パンパンのカバンをかついだまんまで。それもまあいい。都会の通勤流儀を理解していないだけだから。これからは毎朝、歯磨きのチューブをひねり出した回数だけ少しずつ少しずつ正しいサラリーマンになってくれることだろう。日本のサラリーマンに必要なものそん
2024年4月24日 21:35
甘味屋さんで食べるようなしゃれた「おしるこ」は好みじゃない小豆がいっぱい入っているお母ちゃんの「田舎ぜんざい」が幼いころから大好き。九州育ち、中学を卒業した母は就職のため、大阪に来たのだという。二十歳で父と結婚し、すぐにわたしが生まれた。右に父、左は母と手をつないで眠る、四畳半のアパート。やがて、妹も加わったので引越し。部屋もふた間に増えた。1970年の大阪万博を
2024年4月24日 13:20
平成が始まるほんの少し前、ずいぶん昔の話だよ。1年浪人して、なんとか手にしたキャンパス・ライフ。結局のところ、そこにあったのは自分だけのために使っても、なんだか許されちゃうたぶん人生で唯一の、贅沢な時間が横たわっていたんだ。そんじゃあってんで持て余すほど長いけど、なにかを成し遂げるには短そうなこの時間のすべてにいろんな色を塗ってやろうと決めたんだ。いろいろやったアルバイトは
2024年4月23日 11:14
「君と歩いた青春」言わずと知れた、伊勢正三の名曲。しかし、誰がなんと言おうがこの曲は、太田裕美が歌うべきである。清潔感、儚さ、ひかえめなひたむきさ、まっすぐすぎるガラスのまごころ。その詞に込められたときめきやせつなさ、迷い、悔恨。淡いオレンジ色のかすみ越しに見る一幕のドラマを彼女のボーカルが追想させてくれたのだ。同様に、太田裕美の存在をMUSTに据えた曲がある「君が
2024年4月19日 17:25
唐突に登場人物がスクリーンの中の日常で歌い出すあのミュージカルは敬遠ぎみの体質ながら全般、映画は大好きです。とりわけ、20代頃はハリウッド映画にはまっていました。映画の中のアメリカに、いやアメリカ人の、しぐさやファッションに憧れていたんでしょう。そんなアメリカ映画の音楽モノで唯一、『THE Blues Brothers』だけは別格の存在です。ストーリーは単純、展開はむちゃく
2024年4月18日 11:37
仕事を終えての帰り道いつの頃からか、覚えていないけど人通りの少ない場所に立ち止まって空を見上げることが習慣になっていました。実のところ、夜空を見ているわけじゃないただ、目線を真上にあげているだけなんです。きっとある程度、年季のはいったオヤジがやっているとなんとなく、サマになっているかもしれません。時に、若かった頃、見上げた空を思い出すことがあります。ただまっすぐに続いて
2024年4月17日 17:38
どういう訳か昔から、ふきのとうのメインボーカル、細坪基佳さんの歌声に癒されてしまう。大泣きの赤ちゃんが、ビニール袋のガサガサという音に泣き止んでしまうような、やすらぎ?とでもいうか・・・。中でも多感な高校1年生の頃、深夜ラジオで初めて聞いたふきのとうの「メロディー」行ったこともない北国の夏の風景が広がった。鄙びた駅の夕暮れどき、いつも見かける自転車の可憐な少女。青年は、一