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コロナ禍で見つけたセレモニー服
2021年4月 緊急事態宣言が出る直前、夫婦で次女の入学式で着る服どうしようか問題に直面していた。
実は、我が家は年子姉妹で、長女もコロナ禍での入学式。
私のいとこからお下がりの素敵なセレモニー服をいただいていた。
ボレロのみネットショップで購入し、素敵な着こなしとなった。
次女は「お姉ちゃんと一緒は嫌&ランドセルが水色だから水色の洋服がいい」と主張。
ああ、どうしよう。コロナ禍で外出し、感染
メルカリで見つけた癒し
公募からメルカリメルカリを知ったのは、宣伝会議賞という公募だった。
「メルカリをこれまで使ったことがない人が、一度使いたくなるアイデア」
ざっくり言うとメルカリを使いたくなるようなキャッチコピーや映像や音声CMを考えるということだ。
「よーし!実際に使ってみて、いいコピー考えるぞー」
応募したものの一次審査にも通らず、ただ登録したメルカリだけが残った。
だが、めちゃくちゃその後活用する
春ギター【毎週ショートショートノート】
もう冬飽きた。
4月。暦の上ではエイプリル。
東京では桜ガー桜ガーとも言わなくなりましたが、こちらオホーツクではまだ咲いておりません。
ミナミは、北川が寒さからかパーカーに手を隠すことが気になっている。
早く手出してほしい。
パーカーから。
そしたら私は手を出してやる。
高校生でもセクハラになるのか、北川の手を握ったら。
まあそこは、考えないようにする。
手を出すために、春ギターが必要。
デジタルバレンタイン【毎週ショートショートnote】
バレンタインにチョコ。
何百年も変わらない歴史だが、現在はデータ上でやりとりするようになった。
温暖化で冬でもチョコはすぐ溶けてしまうし、データであれば荷物にもならず、好きなときに取り寄せることができる。
大昔は一目惚れした人にも渡せる時代だったとか。信じられない。
今は連絡先を知っていることが条件。
わたしはやっと聞き出した先輩の連絡先に悩みに悩んだ高級ダークチョコを送ろうとしたその瞬間…
行列のできるリモコン【毎週ショートショートnote】
そのリモコンは【自分が選んだ人の気持ちを変えること】ができるらしい。
一緒の高校を避けるため、嫌いな同級生の受験先を変えたり、子どものゲーム依存をやめさせるという深刻な事情にも対応。
リモコンを買えばアイツの気持ちが変わる。
気持ちが変わるだけで、自分のこと好きになってくれるわけじゃない。
でもわたしの好きな幼なじみは、明らかにわたしの親友が好きなんだ…。
もうすぐ卒業。アイツの気持ちがわ
会員制の粉雪【毎週ショートショートnote】
「いままで雪にどれだけお金を払ってると思う?」
声が高くなった。
「灯油、電気代。ウインタースポーツを楽しめ!と強制的に体育授業に組み込まれたスキー、スケート用品代。
転ばないために必要なブーツ。
雪には傘をささないのでフードつきのダウン。
それなのに…。粉雪を見るためにお金を払うだと?」
「前置きが長いな…とにかく会員にならないと見せられない」
年齢不詳の女が失笑している。
「千円
夜行おみくじ【毎週ショートショートnote】
彼氏とはじめての年越し。
「なんでおせちに焼き豚なんだよ」とケチをつけられたけどまぁ聞き流して、紅白のアイドルにケチをつける彼を横目でみながら、カウントダウン!
2023年。めっちゃ顔タイプだった友達が彼になり、努力が実った素敵な年だったな。
近所の神社に行っておみくじひこうーという提案もケチをつけられ。
わたしは引く!!と朝の空気を吸いがてらひとりやってきた。
「夜行おみくじ」と書いて
ルールを知らないオーナメント【毎週ショートショートnote】
「これだけは覚えてほしい」
担任はスパンコールの服で涙をふいた。
「電池がなければ、リモコンがただの棒のように、オーナメントがなければ、モミの木は輝かない。君たちには役割がある。モミの木のてっぺんは星であり、リボンではない。
上段で輝くモノ、下段で輝くモノ。ルールを知ればこそわかる。大きく胸を張れ」
12月23日、僕たちはオーナメント学校卒業した。
「なあ星、おまえ来年どこで働くの?」
僕が
台にアニバーサリー【毎週ショートショートnote】
コーヒーの移動販売をはじめてから二年たつ。
きっかけはブラック。
ブラック企業に勤めブラックコーヒーばかり飲んでいた。
僕はコーヒーが心底すきなん台。
いや間違えた「すきなんだ」
接客に不慣れで、無駄に女性に好かれややこしいことになったりしながらなんとかここまでやってきたん台。
思い出にひたりながら自宅でコーヒーを淹れていると、謎に台が揺れ、僕はやけどした。
病院にいき、手当をうける。
強すぎる替え歌【毎週ショートショートnote】
試験勉強苦戦中。
日本の工業地帯なんて誰が興味あるんだろう。
嫌気がさしマンガばかり読んでしまう。
ああ、誰も自分を助けてくれない。守ってくれない。
すると、私の食べていた今川焼きの皿の裏から謎のこびとが現れた。
「いい替え歌教えてあげようか!?『守ってあげたい』の替え歌なんだけど、
松任谷由美って知ってる?」
私は息を呑んだ。
「ちょっとかして、元ネタいや、元歌がわからないとね」
とこび
パフェがなければ外で飲めばいいじゃない。
TOKYO ー!!
アリーナー!!ばりに叫ぶわたしの自由時間。
4年ぶりの東京。
浅草へ行ってまいりましたー!!
Twitter(X)で知り合った「いちこちゃん」と「はじめまして」なのに「浅草」
ハジアサしてきました。(そんなのねぇ)
いちこちゃんおすすめのパフェ屋さんがやってない…定休日ガーン。
だが、気を取り直し、北海道から来たわたしが目をつけたのが外飲み!!
お願いして、昼飲みさせ
告白水平線【毎週ショートショートnote】
どっちが告白するか、せめぎ合いの瞬間が好きだ。水平面に平行な線のように。
好意は平行している。まだ、混ざり合わない。
あとは、きっかけさえあれば…
「どんな人がタイプ?」
「話しやすくて、笑顔が素敵な子ー」
彼はグラスをちょっと傾けてはにかむ。
それ私ーとニマっとしているとすぐ「好きな人いるの?」聞かれる。
「え、内緒」
と答えて肩をすくめてみる。
彼はめげずに、こんな質問をする。
「ね
未来の断捨離【毎週ショートショートnote】
過去を忘れられない=断捨離できない。
では、未来がわかればどうでしょう。
「株式会社 断捨離」は、物を通じてお客様の未来をおみせします。
胡散臭いHP。
口コミは大絶賛の嵐で逆に怪しい。
だが、職場の同僚は、財布を丸ごと捨てろと言われ、結果運が舞い込んできたと言う。
「捨てるな」という遺言に呪われてる気がする。
結局ヤケクソな気分で、依頼した。
「株式会社断捨離です」
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