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何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.2

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2018年2月の記事一覧

我が家に来ませんか?

我が家に来ませんか?

【KAKOMU】暖炉を囲むように、テーブルを囲むように

というオンライン上のリビングを、Slackでつくることにしました。

彼女とふたり暮らししていた頃は、知人や友人を招待しては、
たこやき会だったり、なにかしら食べて、みんなで語り合う時間がありました。

大盛り上がりで、朝まで語り合う日もありました(その多くは女子会)。

が!別居中なので、スケジュールをあわせ、場所を決め、お声がけしないと

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物語は終わらない

物語は終わらない

めでたし、めでたし。ハッピーエンドで終わる物語の締めの一文です。

子どもの頃、この言葉で終わる物語に、一体どんな感情を抱いていたのかは、あまり憶えていません。ほっとしていたのかなあ。それとも、物語が終わってしまうことを残念に思っていたのかな。

大人になって思うことは、ハッピーエンドなんて、死ぬそのときまでない、ということ。

当たり前だけれど、白雪姫だって、シンデレラだって、「めでたし、めでた

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#038 インプットしなければアウトプットはできない。

#038 インプットしなければアウトプットはできない。

企業でも地方自治体の活動で最近気づいたこと。
学びが少ないひとが多いと、アウトプットすることはできないのではという根本的なことにぶち当たっているなと。

わたしの周りはすごく自ら学びに行っているかたが多く、いつもその方達がすごいとずっと尊敬のまなざしでみています。また、自分自身も気になったらすぐ学びの場所に話を聞きに行ったりするので、学ぶこと、インプットすることがあたりまえの感覚でいたのだ。

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誕生日写真。

誕生日写真。

誕生日を登録してくれた定期購読メンバーのお誕生日に、写真をアップしています。「Anizine」https://note.mu/aniwatanabe/m/m27b0f7a7a5cd

けれちゃんの繁殖 その1

けれちゃんの繁殖 その1

感情や思考の高波が来てくれれば言語で乗ることもできる。そうして大波の恩恵にあずかって言語を弄んでいる時はなんだか自分が生産的なものになれたかのようで気分がいい。

なのに、波がくるかどうかは、その海が自分自身であるはずなのにもかかわらず、どうも操ることができなくて、結果「書きたいときしか書けない」しょうもない書き手にしかなれずじまい。技術も伸びやしないし、鍛錬のスケジュールも組めないし、そもそも技

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詩と科学の重なるところ

詩と科学の重なるところ

去年は何冊か、これは読んでよかったと思える本に出会ったのだけど、その中でもエリザベス・シューエルの『オルフェウスの声』は1、2を争う1冊だ。

この本が扱うのは、プロセス、生成のプロセスとしての言葉だ。
何か静的に定義的に記述する科学や論理の言葉というより、自然の、神話の生成する様を詠う詩人の言葉である。「我々が追おうとしているのは」、「ネイチャーでもヒストリーでもなく、むしろナチュラル・ヒストリ

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「継続は力なり」という言葉の真意は早いうちに理解しておいた方が良い

「継続は力なり」という言葉の真意は早いうちに理解しておいた方が良い

皆様、本日の日報を提出いたします。
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継続は力なりという言葉がある。何かを継続したことでひとつの成果を出して成功体験をつかんだ人は、この言葉の意味を実感する。

しかし、この言葉を妄信してただただ「継続」することを目的にしてしまう人がいる。「継続し続けているのだから、焦らなくても結果は出る!諦めずに頑張ろう!」と考える人だ。こうした人はかなりの確率で意味を誤解している。

「継続は力なり」

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居場所がほしい人への手紙

 世の中にはじつに多種多様な人がいる。なかには、筆者に人生相談をしようとする人さえ。筆者は、自分でいうことでもないが、孤独な人間で、あまり友人もおらず、仕事上のつながりで人と交友を深めたりすることもほとんどない。たまにオフラインのイベントで登壇するくらいなのだが、近頃よく質問されることがある。

 「自分の居場所がなくてさみしい。居場所をつくるには、いったいどうしたらよいのか。」

 孤独な人間に

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[再掲]大学生活で一番大切にすべきこと。

[再掲]大学生活で一番大切にすべきこと。

2015年に書いた古いブログから転載。改めて読んでも、そう思えるな。

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北海道を離れたのは、もうだいぶ前のことだ。
桜も咲ききらない3月の中頃、地元である北海道を離れ京都へ。
18歳の若者に13年後のいまを想像することなど1mmもできない。
初めての一人暮らし。大学生活。今までとは違う自分の人生の始まりの合図のようだった。

高校生だった僕の想像をはるかに超えて、
大学生活4年間は、自由

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コモンセンス・望月優大はなぜ社会問題にコミットするのか?“自分が自分自身と共に生きるため”の思考と実践 | 長谷川リョー

コモンセンス・望月優大はなぜ社会問題にコミットするのか?“自分が自分自身と共に生きるため”の思考と実践 | 長谷川リョー

編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。前回は産業医の大室正志先生に教養の裏側にある、思考の体系をお伺いしました。今回は大室先生も名前を挙げたミシェル・フーコーを大学院時代に研究し、現在は株式会社コモンセンス代表を務める望月優大さんにお話をお聞きしました。経産省、Google、スマートニュースなどに

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新しい道具と新しい思想

新しい道具と新しい思想

ツールは所詮、道具、重要なのは何が作りたいか、だ。

なんて、よく言われるけれど。私は新しい道具が好きだ。
新しい道具を使うと、新しい考え方が自分にインストールされるから。

新しい道具が出てくると、いつも

「いずれなくなってしまうかもしれないのに、それを苦心してマスターするのは時間の無駄だ」とか

「今までのもので十分対応できるし、使い慣れたものの方がより早く作りたいものが作れる」とか

「道

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「問題解決に走らない力」

「問題解決に走らない力」

ニュースというやつは今も昔も怖い話ばかり流れる。
事件、事故、不正 etc..
そして電車の中吊り広告も誰かを責めるような論調も目に刺さってくる。

どうして刺さるような感覚になるのか。
誰かを弾劾するような論調がいたたまれなく感じるのだ。

こんな話がある。
障害者施設にて、たくさんの方が殺害される凄惨な事件が起こった。
そのニュース自体は僕の心も痛みと悲しみを感じたものだった。
ちょうどその時

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1000円で限りなくご機嫌になる

1000円で限りなくご機嫌になる

1000円というお金の、可能性を考えるのが好きだ。たいした額ではないかもしれないけれど、考えようによってはたいした額にもなる。軽いランチだったら人にごちそうできる。ちょっとした美味しいお菓子が、ちょっとだけ買える。単行本は無理でも文庫本は変える。映画の日だったら映画が観れる。普通のスーパーならちょっと良い果物も買えそうし、千疋屋のショートケーキを買ったらお釣りがくる。

この前新宿に久しぶりに行っ

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人は本を読む。そして、捨てられない生き物だ。

人は本を読む。そして、捨てられない生き物だ。

三崎の蔵書室、「本と屯」をはじめて2ヶ月経った。
昨日の日曜日は清々しく晴れた日だったから、三崎も観光客で賑わっていた。
バスが来る時刻までのヒマつぶしとして、本と屯に寄ってくれた人が多かった。
本がある空間に一歩入れば人は本を読むし、なにかしらの刺激を受けるものだ。自分が好きな作家や、気になっていたワードが目に飛び込んできたときは、「あっ」と声をもらさずにはいられない。
この小さな物体の中に、未

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