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リンゴの美味しい食べ方を、わたしは忘れたくなくて
日曜日の朝。まだ人気のない神保町の街を、とぼとぼと歩く。
目指すのは、大通り沿いにある、一棟の雑居ビル。
エレベーターに乗り込み、「3」のボタンを押す。
降りた先には、「無用之用」と書かれた看板が立てかけられていた。
木箱に入った無数の古本たちが、わたしを出迎える。
ぽつねんと入り口付近に佇むわたしに、いつもの店主さんが無言で会釈をする。
わたしは深々とお辞儀を返し、それから、本の海の中を彷
一旦、感じた通りにやってみた
小学校高学年の頃、プロフ帳が流行っていた。少し厚手の紙に自分の自己紹介を書いて互いに交換するやつだ。そのなかには必ずと言っていいほど「得意なこと」を記入する欄があったのだが、わたしはそこにいつも「ディベート」と書いていた。多分きっかけは、五年生の頃の授業だと思う。
ディベートは確か道徳か国語の授業の一環としてなされていた。三人ひと組のチームを二つ作って、賛成派と反対派に分かれて「給食のあとにお昼
習慣から暮らしを変える会社・エーテンラボに入社しました
2023年9月にエーテンラボ株式会社にカスタマーサクセスとして入社し、はや4ヶ月が経過しました。
のっけのカジュアル面談から心を掴まれ、最後にはほぼ直感で入社したエーテンラボ。おかげさまで、今のところ入社後の大きなギャップもなく楽しく働けています。
せっかくの機会ですので、これまでのわたしの話、そして現職であるエーテンラボという会社について簡単にお話しします。というのも、今弊社は絶賛採用強化中
20代のわたしとコーチング
わたしは1995年1月生まれの28歳だ。
自分の生まれ年について話すとき、これまでなら「95年です」と言っていたのが、最近はそれだけだと済まなくなってきた。特に同じ20代の人と話すとき、「94年の代?」と聞かれることが多い。ぐぬ、と思いながら、そうです94年の代で、95年の早生まれです……と答える。
若くありたい、サバを読みたい、のような気持ちはあまりない。むしろ大人になるって素晴らしい!と、
ユーラシア大陸、その何処かの上空にて
妹とパリに向かっている。
彼女はディズニーが大好きな、いわゆるDオタで、どうしてもパリのディズニーランドに行きたいのだと言う。けれどお世辞にも治安が良いとは言えない場所に海外渡航経験の少ない女性一人で行くのは、ちょっと命知らずが過ぎる。そこで同行者として、わたしに白羽の矢が立った。
羽田空港に集合したとき、姉妹とも仕事終わりのままですっかりよれよれになっていた。妹に荷物預けの列に並んでもらい、
ちゃんとできないときのジャズ
締め切り間近な仕事が終わらない。ご飯を作る気力がない。そんな「ちゃんとできない」局面で、わたしはたいていジャズを聴く。
ジャズは揺れたり、伸び縮みしたりする。ある程度楽譜が決まってはいるけれど、それでもクラシック音楽などに比べるとかなり演奏の自由度は高いと思う。
昔入っていたオーケストラで、指導者の一人が「あんな音価(音の長さ)に対する意識の無いようなものは音楽でない」と言っていた。わたしはそ
【募集中】自分だけの暮らしを立ち上げるために。ちいさなコミュニティ「LEBEN」をつくりました
暮らしとコーチングをテーマにした、ちいさなコミュニティをつくりました。
名前は「LEBEN」。ドイツ語で、暮らし、という意味です。
自己紹介まずはかんたんに自己紹介をさせてください。
ライフコーチの、石岡佑梨(いしおかゆり)と言います。皆さんからは、ゆりさん、はちこさん、などと呼ばれています。東京の三鷹と長崎の五島列島のあいだで二拠点生活を始めた日から、もうじき三年になります。
二拠点生活が
SNS離れをしているときの、インプットの在り方について
SNSをあまり見ない日々が、ここしばらく続いている。いっときTwitterやインスタを齧りつくように見ていたし発信もしていたのが、最近はメールやLINEを一日の決まった時間にチェックするとか、友人の音声配信を聴くとか、推してる作家さんの発信を見るとか、そのくらいになってきた。
わたしは何らかの教訓めいたものを完全に理解するまでに人の倍以上時間がかかる、という自覚がある。SNSもまた同様に、情報の
120円のらくがき帳に、書きたいことだけを書く
無印良品でらくがき帳を買った。
コーチングのメモをとったり思考をぶわーっと書き出したりするのに、あまりにもちょうど良いので気に入っている。
メモ帳ってもらうことも買うことも多いので、自分の暮らしに定着しきれなかった使いさしの紙の束が、机の上に死屍累々と積みあがっていた。苦節数年、ようやくしっくりくる一冊に出会えたような気がする。
良い点は主に三つ。
・心置きなく使えるお値段
・適度な大きさ
・
スペシャルなわたしとラーメン
「ラーメンは年に一度と決めているんです」と、とあるモデルさんが語っていた。
わたしは目の前に札束を積まれても無理だと思う。人生の大事なシーンに、ラーメンがあまりに登場しすぎる。
まだそんなにラーメンが好きでなかった当時、わたしは大学二年生で、オーケストラ部に入ってチェロを弾いていた。個人練と全体練を合わせると、活動は日曜以外ほぼ毎日。しかも授業もすっぽかさず、週に20コマ超の科目を真面目に受け