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DV男”偽の思い出”で洗脳する

私は今でも後悔していることはただ一つ、もっと早く逃げればよかった。

逃げても終わらないが、逃げないと始まらない。
そして現実は、逃げるには相当の覚悟が必要、だから逃げられないという負のループに陥り一生逃げられない人もいるし、命を落とした人も私は知っている。

特に小さい子供がいるお母さん、そしてもし私のように外国で住んでいるとなると頼れる人がいない、いたとしても夫にその人の情報を掴まれているとその人の迷惑になると思って頼れない。

DV男はそんな事情を知って、暴力や暴言を吐き続けるのだ。
人間を虫のように扱う。
私は人間として見られていなかった。

そのことは、今でも突然私の心に押し寄せてきて、とてつもなく悲しくて情けなくて、両親に申し訳ない、子供にも申し訳ない、こんな私で本当にごめんねと涙が止まらなくなる時がまだある。

DV男は絶え間なく常に人格を否定し、被害者の自信や誇りを失わせる。
私など、結構今まで自信満々に生きてきた方の人間だと思っていたけど一つ弱みを握られると(嘘で作られた弱み)それがもう命懸けで償わなければいけないほどの出来事だと追い込まれる。

夫はまるで犯人を自白に追い込む刑事のようだ。

普通に考えて、自分がそんな重罪を犯したなら警察に捕まるはずなのに暴力と暴言で洗脳された頭では、私は間違っていない!などの正論は命取りだ。

その普通に考えてができないほど夫は私の頭を罪悪感でいっぱいにした。
DV男はターゲットに考える時間を与えない。
常識で考えたら分かるだろうということに気付かれたら逃げられるからだ。
DV男はちゃんと常識を知っている。
彼らはバカではない。
むしろとても賢く、営業なんてやらせたらすごい成績を上げるのではないかと思う。
私の弁護士は、夫と話した後、あなたの夫は弁護士なの?と聞いたほどだ。
それほど口が上手く、頭の回転が速い。

でも今考えれば、すごく厳しく言えば私が弱かったのだ。
私が無知だったのだ。
私が世間体を気にしすぎたのだ。
最初の頃は友達にも相談したが、皆夫が私に植え付けている”罪”を、
”バカバカしい。
そんなことで死んで責任取れって言われたら誰も生きてないわ。”
と相手にもしなかった。

でも私はそんなことを死ぬ生きるの覚悟で受け止め、夫に罪滅ぼしをしなければと本気で思っていたのだ。

夫は24時間365日、私に夫のことを考えさせるように仕向ける。
私がしたことは全て罪で、そのせいで人が死んだとまで言った。
そして私の罪はだんだん膨らみ、取り返しのつかないほどのレベルに来てまった。
と思わせるのだ。

私が出かける準備に手間どい、出かける時間を1分すぎた。

それをどう罪に持っていくか?

夫の得意技だ。

そのことで夫は思い出す。
夫の”作った”思い出を思い出す。
逆に殴るための言い訳に思い出を作り出しているのかもしれない。

むしろ夫の生きる目的は私を殴ることだったのかもしれない。
そんな人がまともであるはずがない。

私が過去に1分夫を待たせたことがあった。
そんなことは何度もある。
早かったこともあれば、遅れたことも
お互いにあるし、親兄弟、友達との間でもよくある話だろう。

でも夫にとっては良くある話ではない。
死ぬほどの苦しみを味わったと私に言い聞かせる。

それは元彼が私に電話をしてきて、私が
”今日友達と出かけるからまた電話するね。I love you."
と話していたからだ。
俺と会う前に元彼と話していた。
そのことによって僕は死ぬほど苦しんだ。
自殺しようかと思い、何度も崖に向かった。

それを君は”ごめん、子供がぐずっちゃって〜”
で笑って終わらせることができると思っているのか?

そして長い長い説教が始まる。
赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしながら玄関に立たされて、延々と”彼の作った思い出”と”彼の作った私の罪”について延々と聞かされるのだ。

そこで咳をでもしようものなら、容赦なく殴られる。

僕が生死に関わる重大な話をしてる時に、我慢できるはずの咳をするなんて、君は僕の話を真剣に聞いていない!

そして返答を求められることが多々あるが、同意しても否定しても知らないと言っても殴られる。

子供を別の部屋に連れて行かせてと頼んでも聞かない。

”子供の方が大事なのか?”

当然だ。当然子供が大事だ。
あなたのことなど全く大事ではない。
私を罵り殴るような人間が大事なわけがない。

それでも子供と安全に一緒に逃げられない限り、私は何もできないし何も言えない。

これがなかなか逃げられない原因でもある。

仕事をしていたなら会社に行くんじゃないの?
残念ながら彼は家で自営業をしていたため、一人で出かけることはないのだった。





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