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清原弘行
2021年8月26日 23:22
今回は後鳥羽院について。ただ、後鳥羽院については本編で十分に書き尽くしましたので、今回は後鳥羽院が隠岐へと流され、そして崩御した後、歴史の中でどう評価されてきたのかを史料を引用しながら解説していきたいと思います。絶対の帝王、その存在感と転落まずは簡単に後鳥羽院についてまとめます。「いざ鎌倉」というタイトルでありながら、この連載で最も触れる機会の多かった人物は幕府の将軍でも執権でもなく、
2021年8月11日 06:30
今回は北条政子について。前回が義時でしたので、弟が先になりましたね。今さらながら政子を先に書けば良かったと思いました。今回の人物伝は本編で掘り下げる機会のなかった政子の逸話をまとめたいと思います。「北条政子」名前の話ですね。この人は創作者泣かせでして、実は本名がよくわかりません。「政子」は実朝の後継者問題で上洛した際、後鳥羽院から従三位に叙された際の便宜上の名前であり、この時61歳
2021年8月7日 14:32
今回は北条義時について。来年のNHK大河ドラマの主人公ですね。これまでの人物伝は本編で死亡した時点でコラムとして書いておりましたので、源頼朝を例外として歴史の敗者ばかりなのですが、義時は勝者と言ってよいでしょう。承久の合戦で後鳥羽院の官軍を退け、幕府と朝廷の関係も変化する中、新たな政治を整える中で亡くなりました。本編でも後半は出番の多かった義時ですが、あらためて生涯を振り返りつつ、補足
2021年4月23日 19:07
前回、前々回と実朝暗殺事件について本編、コラムで書いてきました。今回は事件ではなく、これまでも出番の多かった源実朝という人物について総括したいと思います。過去の人物伝一覧は下記から読めます。源実朝について振り返り建久3(1192)年8月9日生まれの源実朝。この「いざ鎌倉」の連載が同年の7月12日の頼朝の征夷大将軍就任を起点としていますので、これまで書いてきた記事は実朝の生涯と完全に重な
2021年3月11日 21:31
今回も番外編です。「人物伝 和田義盛」となります。義盛については本編で十分に書きましたので、今日の投稿はやや短めです。全4回の「シリーズ和田合戦」は今回で終幕。三浦の嫡流から外れる和田義盛本編でも触れた通り、和田義盛は三浦一門の武士です。治承4(1180)年8月、源頼朝が打倒平家の挙兵をしたとき、89歳の祖父・三浦義明が存命で一門のまとめ役でしたが、父・義宗は既に他界していました
2021年1月28日 09:01
さて、今回は番外編「人物伝 北条時政」です。前回解説の本編では頼朝の死後、幕府の政局の中心にいた北条時政が失脚。以後、政子・義時姉弟が将軍実朝を支える体制となり、幕政は安定期となります。これまでの本編解説で書きたいことはほぼ書きましたので、おさらいになる部分も多いですが、今回は北条時政についてまとめます。過去の人物伝は下記よりお読みください。https://note.com/ki
2021年1月4日 10:42
あけましておめでとうございます。令和3年初回の更新です。本年もよろしくお願いします。さて、今年は承久の変(承久の乱)からちょうど800年です。実際に戦闘のあった6月頃にはこの連載も追いつき、終わっていれば良いなと考えています。が、いまのペースでは厳しいような……少しペースアップするかもしれません。この節目の年にあたり、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」放映前年となる今年は一層、鎌倉時代の
2020年12月26日 11:25
今回は人物伝・源通親です。村上源氏のプリンス。言うまでもなく公家源氏でして、鎌倉将軍家をはじめとする武家源氏の清和源氏とは別系統。村上源氏の代表として摂関家の代表・九条兼実、鎌倉将軍家の代表・源頼朝らと政界で渡り合った大政治家と言っていいと思います。しかし、失脚したわけでも殺されたわけでもなく、病死ということで本編での最期はあっさりとした記述となってしまいました。これまでの出番も多
2020年12月2日 19:55
さて、今回は人物伝です。13人の宿老で最初に命を落とすことになった梶原景時について。キャラが立ってるんですけど、1192年以降あまり出番がなく、死亡する直前まで本編ではほとんど触れることなかったので少し補足しておこうと思います。梶原景時の最期を解説した本編前回は下記をお読みください。過去の人物伝一覧は下記にまとめてあります。「忠臣」梶原景時本編でも触れましたけど、梶原景時は頼朝が挙
2020年11月2日 17:43
今回は番外編。「人物伝」の第3回は、本編前回にて最期を迎えた源頼朝です。過去の人物伝は下記にマガジンとしてまとめてあります。頼朝の挙兵について源頼朝についてはこの場で改めて書くことがほとんどありません(笑)第1回の「1192年の源頼朝」で1192年以前の頼朝について書きましたし、1192年以降の頼朝については本編で必要な話は全て書いた気がします。そんな中、補足しておきたいのは第1回
2020年10月24日 14:03
今回は番外編です。本編前回で失脚しました関白・九条兼実の人物伝。人物伝自体は今回が2人目。源範頼が第1回でした。九条兼実というキャラクター九条兼実、キャラクターが立ってますよね。源頼朝の2つ年下で2人は同世代です。頼朝が流人として伊豆にいる期間、兼実も平家と後白河院に背を向けて朝廷に出仕することが少なかったため、政治の中枢での活動期間も両者はほぼ同じとなります。本編でもたびたび触
2020年10月3日 10:47
さて、今回は本編から外れまして、「人物伝」となります。今後、本編で死亡した、もしくは失脚して今後登場することのない人物を「人物伝」として取り上げていきたいと思います。記念すべき第1回は将軍頼朝の弟・源範頼です。範頼の失脚について書いた本編前回も合わせてお読みください。兄・頼朝の挙兵まで源範頼は久安6(1150)年ころに源義朝の六男として生まれました。兄・頼朝が三男、弟・義経が九男な