小麦さん@小説を書く理系会社員

小説を書く理系会社員です。 創作しながらもの書き、クリエイターの方と交流できたらと思っ…

小麦さん@小説を書く理系会社員

小説を書く理系会社員です。 創作しながらもの書き、クリエイターの方と交流できたらと思ってnoteをはじめました。 感想コメントやフォローをいただけると喜びます。 理系の会社員の転職相談にも乗っています。 廃墟とコーヒーとオールドレンズが好き。自分が撮った写真も載せます

マガジン

  • ショート小説まとめ

    オリジナルのショート小説をまとめています。科学を題材にしたものから、ノンジャンルまで。

  • 写真と詩

    自分で撮影した写真と、詩をまとめています。花や木、小さな生き物、ストリートスナップを載せていきます。テーマは命や無常感が多め。

記事一覧

心が震える歌詞セレクト#2

私が個人的に感動した曲の歌詞を紹介していきます。 もちろん著作権の都合上、一部のみ抜粋します。 2回目に紹介するのは さよならポニーテール「少し泣けたんだ」 さよ…

心が震える歌詞セレクト#1

私が個人的に感動した曲の歌詞を紹介していきます。 もちろん著作権の都合上、一部のみ抜粋します。 初回に紹介するのは 井上陽水「野蛮な再会」 曲が始まって冒頭の、過…

神話がビジュアルでわかる「地図でスッと頭に入る古事記と日本書紀」

たまたま本屋の棚を眺めていて見つけた本を購入。最近YouTubeで古事記や魏志倭人伝について動画を見ていたので気になった。 「地図でスッと頭に入る古事記と日本書紀」 …

経歴ウォッシング(ショートショート)

ある国では、人生につまづいて引きこもったり、鬱になる人がたくさんいました。 労働力不足に悩んだ政府は、国の学者たちを集めて対策を考えました。 そして考えた対策は…

最近生産的な活動をできていなかったので、そろそろ(いいかげん)電子出版にチャレンジする時がきた。一人だと心が折れるので数人で同時にチャレンジする。

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【写真】春の芽吹きと命の入れ替わり

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【写真】置物たち【愛知・広島】

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【写真】鎌倉の海・春

[1分小説]新聞屋のSくん

同級生のSくん家は新聞屋。新聞を印刷して毎朝配達している。 Sくんが新聞屋だってことは、同級生の全員が知っている。 僕の家ではその新聞をとっていなかった。親同士の…

【写真詩】蟹にはさみを向けられて/動物同士の命のやりとりの/輪の中に自分がいることを思い知る/とある島の夏

【写真詩】珍しく心が静かな/私の頭の上には雲だけが流れ/風がないことを知る/秋の夕暮れ

【1分ショート小説】頬の香り

電車の時刻を気にしながら駅まで向かう。 本屋の前の狭い歩道で、前から来たベビーカーを押す女性とすれ違った。 その瞬間、何かが香り、頬のなめらかな感触と首筋がフラ…

【短歌】庭先に忘れ去られたほおずきの 摘んだ主を見舞う春の日【写真】【宇宙杯に応募してみました】

久しぶりに一眼レフをいじると設定がわからない

今日、noteからトロフィーをもらえました。やったー!
このショート小説です。
https://note.com/komugi_ko/n/n58c69c679ee8

2月の肌に触れるやさしさ[ショート小説]

ダウンコートを脱ぎたくなる気温が続いて、週末、近所の咲き始めた梅園には人が群がっていた。ある人はスマホのカメラを枝に向けて、ある人はビニールシートを敷いて焼きそ…

心が震える歌詞セレクト#2

心が震える歌詞セレクト#2

私が個人的に感動した曲の歌詞を紹介していきます。
もちろん著作権の都合上、一部のみ抜粋します。

2回目に紹介するのは
さよならポニーテール「少し泣けたんだ」

さよならポニーテール ってなに?
って思う方がほとんどだと思うのですが、私もうまく説明できません。
そもそも 「さよポニ」を説明できる人が地球上にほぼいません。

5人の女性ボーカルを含む数名で黙々と音楽制作をしてリリースしているグループ

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心が震える歌詞セレクト#1

心が震える歌詞セレクト#1

私が個人的に感動した曲の歌詞を紹介していきます。
もちろん著作権の都合上、一部のみ抜粋します。

初回に紹介するのは
井上陽水「野蛮な再会」

曲が始まって冒頭の、過去を思い出すセリフです。

「つきあってた頃の君は おもいだし笑いが得意」

このたった1行を聞くだけで

別れた人(女性?)について考えている

その人とは甘い思い出がある。今も悪く思っていない

声を出さずにニヤッと笑っている女性

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神話がビジュアルでわかる「地図でスッと頭に入る古事記と日本書紀」

神話がビジュアルでわかる「地図でスッと頭に入る古事記と日本書紀」

たまたま本屋の棚を眺めていて見つけた本を購入。最近YouTubeで古事記や魏志倭人伝について動画を見ていたので気になった。

「地図でスッと頭に入る古事記と日本書紀」

出版社は、「マップル」で有名な地図を出版している昭文社。本を読み進めるとタイトルのとおり、見開き2ページごとに地図が載っている。

天地創造からイザナギ・イザナミ、出雲のオオクニヌシの国造り、ヤマトタケルの遠征・・・
なんとなくか

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経歴ウォッシング(ショートショート)

経歴ウォッシング(ショートショート)

ある国では、人生につまづいて引きこもったり、鬱になる人がたくさんいました。
労働力不足に悩んだ政府は、国の学者たちを集めて対策を考えました。

そして考えた対策は「人生で失敗した経験を1つ消してあげる」サービスです。
いままでの辛い過去や思い出したくないことを1つ、本人や周りの人の記憶から消して、齟齬が起きないように行政が管理する記録からも消し去ります。

「これで辛いことを忘れされば、前を向いて

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最近生産的な活動をできていなかったので、そろそろ(いいかげん)電子出版にチャレンジする時がきた。一人だと心が折れるので数人で同時にチャレンジする。

[1分小説]新聞屋のSくん

[1分小説]新聞屋のSくん

同級生のSくん家は新聞屋。新聞を印刷して毎朝配達している。

Sくんが新聞屋だってことは、同級生の全員が知っている。

僕の家ではその新聞をとっていなかった。親同士の会話で、子供向けの新聞をとらないかとすすめられたこともあったけど、結局とらなかった。

Sくんの家にはゲームソフトがたくさんあった。見たこともないゲーム機や変わったコントローラもあった。同級生数人でSくんの家にいくと、いつも対戦ゲーム

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【1分ショート小説】頬の香り

【1分ショート小説】頬の香り

電車の時刻を気にしながら駅まで向かう。

本屋の前の狭い歩道で、前から来たベビーカーを押す女性とすれ違った。

その瞬間、何かが香り、頬のなめらかな感触と首筋がフラッシュバックした。

振り返ってもそこに知った人はいない。

これはファンデーションの香りだ。M先輩がつけていたものと同じの。

****************

電車の扉にもたれながら、M先輩を思い出していた。

あの人を思い返すと

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今日、noteからトロフィーをもらえました。やったー!
このショート小説です。
https://note.com/komugi_ko/n/n58c69c679ee8

2月の肌に触れるやさしさ[ショート小説]

2月の肌に触れるやさしさ[ショート小説]

ダウンコートを脱ぎたくなる気温が続いて、週末、近所の咲き始めた梅園には人が群がっていた。ある人はスマホのカメラを枝に向けて、ある人はビニールシートを敷いて焼きそばを食べている。

冬も終わりか・・・

もうマフラーを巻いていられなくなる。

例年だったら、これからどんどん暖かくなることにそわそわと期待したり、春に何を着ようか悩んだりしていた。

今年は違う。彼女にカシミヤのセーターをもらったのは一

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