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きーん
2018年9月16日 23:42
一般的に、避妊に関する意識・知識量には男女間の隔たりがあります。女性は普段から妊娠の可能性を念頭に置いて備え、否が応にも避妊の知識を身につけます。出産後も入院期間に必ず助産師さんからの避妊指導があり、産後一年未満の妊娠が体に大きな負担をかけることや、IUD・卵管結紮(けっさつ)等の避妊手術についても説明されます。 一方、避妊手術について具体的に意識し知識を得る男性はどれぐらいいるでしょうか
西平麻依
2019年6月7日 15:39
アリゾナで遭難し、ネイティブの人達に助けられたことがある。◇私と友人、オーストラリア人のカップル、それから地元で生まれ育ったというサムは、ラスベガス郊外のユースホステルで知り合った。みんな人生の浅瀬で若さを持て余していたのだと思う。なんとなく意気投合して、翌日の夜明け前にはもうグランドキャニオンへ向けて出発していた。ユースホステルにはウイスキーという名前の汚れた猫がいて、その猫にポテト
フクモト エミ
2021年2月23日 10:12
なるべくなら指名したいしされたいというはなしとか
ネネネ
2020年8月28日 11:13
丁寧に夢を語った夏のこと忘れないまま六年過ぎた泣いたのはもうかなり前 親指の付け根の傷をゆっくりなぞるそういえば毎年晴れる命日のやさしい風にあなたをおもうかなしみを全部溶かしたそのあとでこんなにきれいに揺れる青空 #tanka
根矢涼香
2019年12月10日 00:22
祖母の葬儀で帰って来た。
はせおやさい
2019年8月5日 11:58
2003年だった。わたしはまだ20代半ばで、仕事は適当、恋愛だけ一生懸命で、新卒で就職した会社をやめてフリーターをしたり派遣社員としてぶらぶらしていた頃だった。夏だった。当時の恋人と、その友人カップルと車をあいのりして、幕張の夏フェスへ向かった。男同士は同じバンドのドラマーとベーシストとして長い付き合いがあったが、その恋人であるわたしともうひとりの彼女はほぼ初対面で、お互い少しの緊張とともに車
2019年8月2日 08:24
夏の朝、よく冷えた部屋でひとりコーヒーを飲んだりしていると、ソファから手を伸ばしたあたりに、記憶の泡がゆらゆら浮き上がってくる。湖底にしずんだいくつかの宝箱が、ため息をつくように、ぽこぽこあぶくを吐き出している。かつて輝いていたものや、大切だったもの、心地よい感触、忘れたくない人、美しい風景――たとえば結婚式のドレスにゆれるレース刺繍や、アリゾナで見た光、冬の夜の、毛羽立った毛布のあたたかさ―
ルミ
2019年7月23日 00:00
街には、真夏の湿気と熱が充満していた。まして今は、熱気と興奮に彩られた年に一度の大きな祭りの真っ只中。本番が夜だが、祭りの熱は、昼間も冷めることはなかった。街には、大きなビルがそびえ立っていた。街のシンボルであるそのビルには、ガラス張りのエレベーターがあった。エレベーターは祭りに浮かれた満員の客を乗せ、せわしなく上り下りを繰り返していた。エレベーターを待つ人に混じって、小さな女の子
ふくらしこ
2019年7月12日 10:53
小学生の時、幼馴染が交通事故で亡くなりました。ピアノ教室の帰りに車通りの多い道路で迎えに来たお母さんの車を見つけて飛び出したのだと、後になって聞きました。学年全員で参加した葬儀では焼香を待つ間ずっと彼の好きだった坂本龍一さんの曲が流れていました。それを聴きながら、最近は全然話してなかったな…とか、小さい頃に2人で砂場の砂を全部掘り返してプールにしようとして怒られたな…とか、夏休みのお昼に彼の家
𝚖𝚊𝚘 𝚗𝚊𝚔𝚊𝚣𝚊𝚠𝚊
2019年5月22日 17:40
ぶらぶらしに来た、あんまり美味しくないけどここ来るととりあえず買ってしまう。暑いようで風が冷たくて寒い。子どもたちが喧嘩してる。大きい体の男の子が、イタズラに小さい子を蹴っ飛ばして、小さい子は泣いてた。怪我はなさそうだけど、危ないなあ。犬もいっぱいいる🐕。私は今後、子どもも産まなければペットも飼わないような気がしている。待っている夕焼けは思ったような色にならない。東南アジアのような天気ばかり
2019年5月16日 06:26
5月の窓辺は、読書をするのにうってつけだ。ミルク入り紅茶はずっと適温で、マドレーヌはしっとりと美味しい。透明な光そのものみたいなそよ風が、むき出しの腕にあたってやわらかく砕ける。街の音が一枚の被膜をかぶったようにくぐもり始めると、物語の先はもう、マーブル模様の夢にとろけている。あまりにも天気のよいある日、古い本を本棚から引っ張り出して読みたくなった。澄み切った青空の綺麗な休日だった。どうして外
優香
2019年4月21日 23:47
あなたが心の底から愛している小説は? そう問われて真っ先に思い浮かぶのは、角田光代さんの『愛がなんだ』だ。27歳・OLのテルコがマモちゃんに出会って恋に落ち、しかし恋人同士にはなれないままでひたすら想いを加速させていく、究極の片思い小説である。 物語の中では、特筆すべきなにかが起こるわけではない。ただテルコは、とにかくマモちゃんのことが好きで好きでたまらず、時に、いや頻繁にちょっと行き
2018年2月13日 23:23
火曜日はちょっと立ち止まる。振替休日の月曜と、バレンタインデーの水曜の間にはさまれた、何の変哲もない火曜日。サブウェイで日替わりサンドイッチをオーダーしたら、やわらかくくずしたたまごがパンにはさまれる曜日。それは、もちろんとても美味しいけれど、水曜のローストチキンや金曜のBLTの方が、なんだか見ばえがするような気がする。うらやましくないと言ったら、うそになるかな。じつは私は、火曜日生まれなんだ
2018年1月30日 19:00
クリームたっぷりのケーキが目の前にある時、まだそれを口に入れてもいないのに、舌先に甘い味がとろける。一輪の花が目の前にあるなら。たとえば、バラ。花びらはほんのりとマットで、枝葉はみずみずしく、棘の輪郭は凛と引きしまっている。鼻先に、ふわんとした香り。もうそれだけで私はダメだ。口の中に、バラがいっぱいに広がってゆく。強烈な香水を飲まされているみたいで、頭がクラクラして、胸やけがこ