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海外で体調崩した時の対処法 海外旅行·海外出張の極意 番外編 健康保険がフルカバードの外国人はカモ 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 海外駐在を共にし海外駐在員妻を120%演じ切ってくれた吾妹。今は海外ドラマを毎日楽しんでいますが…その吾妹の至言。

 健康保険がフルカバードの外国人は医者にとってカモ
というお話です。


 海外生活してる中で体調崩した時の対処法を載せて欲しいとのことでフリークエントフライヤーだった(過去形。何故なら今は現役ではないリタイヤ組なので(笑))私が実践してきたことをご紹介してきました。

0)海外では体調は崩さない

1) 海外では体調崩した時の為の備え


2)海外では体調崩した時の為の情報の整理 
 万が一に備えて事前に情報源を準備しておく

3)大使館・総領事館の活用
 最終手段のお話です。

 ということで3.0xシリーズでは、そもそも海外で体調崩す前のお作法をお伝えしました。
 3.1以降海外で体調崩した時の対処法の実例をご紹介しています。
 3.1では台湾でのウイルス性の風邪から細菌性の風邪を併発し、抗生剤を使用した例を再掲させて頂きました。次いでイスラエル駐在時にパレスチナ自治区の政府高官宅にお邪魔した時の例をご紹介しました。

 3.2は北米に駐在していた時の便秘の話です。生理現象は兎も角早め早めに処理するというお話でした。

 3.3は、北米で下唇の内側を自分の歯でバックリ切ったお話。

 3.4は、英国ロンドンの骨董市で有名なポートベローマーケット/Portobello Road Marketでの腹痛時の話。

 3.5は、シリコンバレー駐在時に大型の工場区間で幹線合流の一時停止をしていたところゴミ収取車に追突さむち打ち症になったお話。

 3.6は、シリコンバレーでC型肝炎と診断され、その分野の権威の米国人医師を受診したというお話です。

 3.7は、シリコンバレーで前歯の端が欠けて小さな金の詰め物をしていたところが外れてしまい歯科を受診したというお話です。

 3.8は、シリコンバレーで3歳の子供が風邪をひいた時のお話です。 

 3.9は、先輩が機内でブラッディマリーを数杯飲んで仕上げて泥酔時のお話です。 

 この中でシリコンバレーネタの3.5~3.8は、正にフルカバードの健康保険のメリットを存分に活かしている話です。

 例えばその3.6シリコンバレーでC型肝炎では、精密検査を2回やってしかも誤診。まぁ肝炎ではなかったので良いのですが。

 またその3.7シリコンバレーで歯の詰め物が外れるでは、前歯の詰め物から虫歯全ての治療し、前歯は最高級の色合わせしたセラミックス製の被せ物にやり直し、人生のどこかのタイミングでは抜かなければならない親知らずを処置可能な3本全て処置するなど、ある意味でやりたい放題。

 確かに視点を変えれば駐在員はフルカバードの健康保険なのでカモということになります。

 一方で海外駐在員には、重篤な病気になると対処の難易度が国内より遥かに高いので、予防医療を積極的に受けるというお作法が有ります。これに素直に従って、予防医療先進国たる米国流に沿って、現段階で将来に亘って健康で居るためにでき得(う)る全ての処置をするというスタンスを取ります。そしてその立場を上手く利用して、日本ではなかなか出来ない先端医療を施し尽くすという、ある意味で役得を行使し尽くして悪ノリ(笑)するという流れになります。

 医療機関側と受診者側、加えて駐在員を派遣して居る企業の利害関係が全て一致して上述の動きとなると理解しています。

 ですから、

健康保険がフルカバードの外国人はカモ

というのは言い得て妙という感じでしょうか(笑)

補足
(蛇足と初めは書いたのですが…蛇足ではないので変更しました。)

 面白可笑しく綴りましたが、海外駐在員、極めて難易度高い仕事でして、肌に合わず途中で帰国していった事例を沢山見て来ました。況(いわん)や家族帯同の海外駐在員の場合。人事が事前に適性は精緻に見るのですがそれも限界が有ります。単身赴任に比べてより難易度が上がり、駐在員本人は良くても家族が現地に馴染めず家族関係がギクシャクしてしまう例も。勿論本人も馴染めないという最悪ケースも少なくありません。
 私自身、チャンスを与える意味で良かれと思い呼んだ部下が意外にも馴染めず本人も家族も壊れそうになり、早々に帰国してもらったという苦い経験もしています。
 ですから上述のお話と表裏一体の厳しい、ストレスの多い世界ということもお含み置き頂ければ幸いです。

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