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量産型サラリーマンの日々思うこと

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日々の生活で感じたこと、考えたことを徒然なるままに書きます🎵
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記事一覧

豚として生きるか狼として死ぬか

豚として生きるか狼として死ぬか

いまの世の中で一番強いのは恐らく「弱者」。

この「歩行者は車より強い」的な不文律、

一見矛盾しているようだが、とても有効。それはもう破壊的なほどに。

実際、「弱者」設定をされると、その人に何か非がある場合でも、もう誰も攻められない。

その逆の「社会的強者」であることは、ひとたび事が起こればもはや不利ですらある。

勘のいい人はその事を本能的に察知して、巧みに「弱者」(または「被害者」)の角

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「詩」が嫌いです②(でも本当は好きです)

「詩」が嫌いです②(でも本当は好きです)

前回、「詩が嫌い」と銘打っておきながら、自分の好きな詩について語ってしまいました。

この勢い(?)で今回も私が心動かされた文章芸術について語ります。

詩というか歌詞ですが、いい詩ってこういうものなんじゃないかと強く思うので書いちゃいます。

取り上げる歌詞はミッシェルガンエレファントの『世界の終わり』。

この歌詞のポイントは、世界観のカッコ良さだと思います(こう言うと随分チープに感じますが)

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語学の天才じゃないあなたへ

語学の天才じゃないあなたへ

前回の内容(読まないでも大丈夫です)

(1)あなたに「蘭学事始」を勧める理由

そんなこんなで蘭学事始を勧める理由は、学ぶことの喜びを思い出させてくれるからだ。

前回載せた【オランダ語と日本語の違い】は、【英語と日本語の違い】と言い換えても良いだろう。

英語と日本語は、アルファベットも、語順も、使う音も、発する際に使う筋肉も、背景にある文化も、何もかもが違う。

つまり英語学習で我々は、脳に

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語学の天才じゃないあなたへ【読書感想】

語学の天才じゃないあなたへ【読書感想】

今回ご紹介する本は杉田玄白の「蘭学事始(らんがくことはじめ)」

つまらなそう…

と思うかもしれないが、安心してくださいめちゃめちゃ面白いです!!

【この本のいいところ】

・短い(これ大事)
・おじいちゃんの思出話なので文章が読みやすい
・凡人に勇気を与えてくれる

【この本をお勧めしたい人】

・語学の勉強に苦しんでいる人
・周りの人の才能に負けてると思う人
・自分がやってきたことに自信が

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子供の「なんで?」は賢者の問い

子供の「なんで?」は賢者の問い

好奇心旺盛な小学生の息子が、ニュースを見ながら「なんで?」とよく質問してくる。

子供でもわかるように噛み砕いて説明しようとするが、確かに私自身「何でだろう」と言葉をつまらせてしまうことも多い。

特に紛争や戦争や、人と人との確執に関するニュースだ。

歴史的な経緯を説明することはできる。

ただそれは非武装の子供やお年寄りが、なす術なく殺された理由を説明していない。納得できない。

そのような人

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この国での人生の終わらせ方(私の考え)

前回のお話(飛ばしてもらってもいいです)

この国における「人生の最期」

自分自身がこの国でこのまま年を取っていくと考えたとき、どれほど幸せな最期を迎えられるだろうと、不安になるときがある。

核家族化、少子化、労働力不足、物価高騰、超高齢社会、老々介護、8050問題、社会保険料の増額、介護殺人、介護職員の不足、介護施設での虐待、孤独死など、あらゆるニュースを見ていると、自分が幸福な最期を迎える

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この国での人生の終わらせ方【映画感想】

この国での人生の終わらせ方【映画感想】

すさまじい映画をみた。
「プラン75」と言う映画だ。

※以下、ネタバレを含みます。

(1)むき出しの暴力

映画は、ある施設で発生した殺人事件のシーンから始まる。

銃声や乱雑に倒された車イスから、それはどこかの高齢者施設で起きた大量殺人事件であることが暗示的に示される。

そして話が進むにつれて、この事件の犯人は高齢者不要説を唱える狂人であることも鑑賞者は悟ることとなる。

冒頭数分間だけ映

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学校のヘンテコな「民主主義」

学校のヘンテコな「民主主義」

学校にはとても変な「民主主義」が存在する。

私はこれを「学校民主主義」と呼んでいるが、他にもそう呼んでいる人はいるのだろうか。

学校民主主義は、日本人の「民主主義」観が如実に表れたいくつかの歪んだ特徴がある。

どれも全く民主主義の本質から離れているが、恐らく当の本人たちは民主的だと思っていると思われる。

民主主義の一つの帰着である衆愚政治とも異なるタイプの失敗がそこにはあるのだが、全く注目

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ギンヤンマを追う息子から教わったこと

ギンヤンマを追う息子から教わったこと

お盆休みなのでゆっくりできるかなと思いきや、もちろんそんなわけはなく、息子に引かれて虫取に駆り出される毎日…。

公園へむかうバスの中でも「ギンヤンマを絶対に捕まえるんだ」と鼻息が荒い息子。

放出される二酸化炭素で室内の温度が上がり始めたところで、バスは炎天下の公園へと到着。

公園の池の上を悠々と一匹のギンヤンマが飛び回り、ひっきりなしに縄張りに入ってきたシオカラトンボに攻撃を加えている。

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