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ミドルエイジのキャリア継続のためのtips

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30代・40代のキャリアとライフイベントとの関係、キャリアストレッチ、転職、キャリアビジョン再構築などのヒントについてご紹介しています。
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記事一覧

人的資本開示とキャリア・オーナーシップ

人的資本開示とキャリア・オーナーシップ

組織内の人材が持つ強みを「企業の価値の一つ」と捉えて開示する、人的資本経営。経営戦略に沿って、どのような強みを持つ人材を確保するのか、不足するスキルをどうやって蓄積するのか等の戦略を開示していく必要も出ています。

週末に参加した、プロティアン・キャリア協会4周年のイベントでは、「上層部も自分が持つ人的資本を開示する必要がある」というお話があり、印象に残りました。

伝統的キャリアの考え方では、メ

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受粉と種まきのリーダーシップスタイル

受粉と種まきのリーダーシップスタイル

先日読んだ論文の中で印象的だった言葉に、「リーダーシップ・コレクティブ」という言葉があります。
リーダーシップを発揮するプロセスの中で、メンバーに栄養を与えて根を張り巡らし、花へ受粉するように多様な人と人との交流を促す。そして、影響を広げていくために種をまいていくというものです。

メンバーの成長や行動変容のための場を提供し、言葉や行動で育てていくということでしょうか。「種をまいて拡大していく」と

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打席に立ち続けること、試合に参加し続けること

打席に立ち続けること、試合に参加し続けること

年明けのセミナーで、「打席に立ち続けること、ステージに立ち続けることが大切」というお話をお聞きしました。
学んだことをそのままにせずに、実践してみる。
経験豊富であっても、少しずつでも改善を加えていく。
それらの繰り返しによって少しずつブラッシュアップしていく、というものです。経験を蓄積していくことは、大切なことですね。

けれども、「打席に立つ」と聴くと、つい著名な野球選手を想像してしまいます。

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キャリアの停滞期の突破術、ミドルのスキル

キャリアの停滞期の突破術、ミドルのスキル

研修やキャリア相談では、参加される方の視点を現在から未来に移動させる役割も担います。3年後、5年後はどんなことが起こるのか、その時にどんな生活を送っているのか、仕事では何をしているのかと考えていただくのです。

また、考えられる課題に対してどのように対応するのかを一緒に考えることもよくあります。

深刻な課題に直面しているときや、ネガティブな考えばかりが沸き起こるときは、人は目の前のことだけに関心

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他者にかける言葉の感度を上げる

他者にかける言葉の感度を上げる

年末はお世話になった方々と一年の振り返りを行うことが多いもの。大変だった出来事も、乗り越えると良い思い出になりますね。

特に印象深いのは、挑戦したいと思うような行動につながる言葉をかけてもらっていたことです。

承認してくれるだけではなく、次に何ができそうかを聞き出し、期待や情報提供を伝えてくれる。
心に刺さる言葉を投げかけてくれるのです。

自分自身は相手の心に刺さる言葉を伝えていたのかと、改

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暗黙知を形式知へ変換!コミュニティ活動より

暗黙知を形式知へ変換!コミュニティ活動より

個人が持っている知見である暗黙知を、組織内で共有して他者も活用できるようと形式知へ変換されます。
ただし、社内外のプロジェクトチームや、ボランティアやプロボノのメンバー間ではスムーズにいかないこともあるのではないでしょうか?毎日一緒に過ごす同じ部署のメンバーとは異なり、「形式知へ転換する意義」が考えられなかったり、忙しさから「形式知へ転換する仕組み」が構築できないためです。

先日、私自身が2年半

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コミュニティ活用と強み獲得

コミュニティ活用と強み獲得

8月に参加したプロティアンフォーラム2023。メンバーと一緒に取り組んだ公開ピッチイベントでは、夜遅くまでミーティングで議論を重ねたり、当日朝までプレゼンテーションの微調整をしたりと、熱い日々が続きました。

本業の仕事を持ちながら、他社のメンバーとの協業を勧められたのは「参加したい理由」がポイントだったと振返って感じます。

何のために参加するのか、何を獲得したいのか、という目的です。

挑戦さ

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就職氷河期世代のキャリア再構築

就職氷河期世代のキャリア再構築

バブル崩壊後の1990年代から2000年代初頭にかけて、社会人となった就職氷河期世代。企業が採用を抑えたために求人数が少なく、就職活動やその後のキャリア形成に苦労した世代です。
厚生労働省では、様々な施策にてキャリア再構築を支援しています。
就職氷河期世代活躍支援

デジタルを活用したセールスサポート職への就職を目指すプログラムでは、講座やキャリアカウンセリングを通してチームで支援しています。

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多能化人材を増やす仕組み、ピッチイベントより

多能化人材を増やす仕組み、ピッチイベントより

キャリアの祭典、プロティアンフォーラム2023では、チームでピッチイベントにも参加しました。企業のCHROから貴重な意見をいただき、成長できる機会となりました。総評の中で、「どの立場で評価するか」というお話がありましたが、立場について振り返りを残しておきたいと思います。

イベントの際にチームでピッチイベントに参加するのは、3回目でした。今回、意識していていたのは3つの立場です。
①個人として、何

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右脳型とロジカルシンキングの関係

右脳型とロジカルシンキングの関係

直感型で感性が豊かであるとされる右脳型。ロジカルで分析力を持つとされる左脳型と比較されることがよくあるものです。

例えば、ある事象についてグループで話をしているときに、一人だけ途中から別の話題に移ってしまうことはありませんか?(話が飛ぶ)
あるいは、順番立てて説明をしているのに、ある部分の詳細にだけ質問が続くことはないでしょうか?(こだわり)

周りから見ると違和感があっても、本人はその事象と別

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越境学習とミドルのキャリア開発

越境学習とミドルのキャリア開発

法政大学の石山先生によると、越境学習とは「自分にとってのホームとアウェイを行き来することによる学び」とされています。実際に越境学習を実践する場として、社内兼業や社外での副業やプロボノ、ボランティアなどがあります。

実際に越境学習を支援するワークショップや、個人の方向けのキャリア相談では、30代後半以降のミドル世代の参加が増えていると実感しています。

社会人経験も長くなり、組織内では中堅層として

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個人と組織のより良い関係の本音

個人と組織のより良い関係の本音

キャリア自律研修で多い質問に、「個人が自律したら会社を辞めてしまうのではないか」「個人が自律したら、会社が従業員を統率できないのではないか」というものがあります。

「律」という時には、自分で判断するという意味があり、キャリア自律は「自分の価値観やビジョンも理解した上でキャリアを切り拓く、キャリア開発を行う」等の意味で使われます。

ただし、「自分のやりたいことだけやる」という意味ではありません。

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未来志向の功罪

未来志向の功罪

キャリア自律ワークショップや、個人の方のキャリア相談では、将来の生き方や働き方について考えてもらうことが良くあります。
特に、希望して参加されている方は「中長期的な視点で人生や仕事を考えたい」と前向きです。

けれども、未来志向で考える時には注意点も必要です。
未来の計画を立てることに熱が入り、計画を立てただけで行動が進まないことはないでしょうか?
また、「現実」と向き合うことから逃げる手段として

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副業・複業マッチングサイトの活用法

副業・複業マッチングサイトの活用法

会社員の方の副業と、フリーランスの方が複数の仕事を行う際に活用する方法の一つとして、マッチングサイトやエージェントの活用があります。

まずは希望する職種で選ぶといいですね。
フリーランス協会では職種別カオスマップが紹介されています。

参考:フリーランス協会:職種別カオスマップ

ところで、副業が初めての方には職種の選び方が難しい場合があります。
例えば、キャリアコンサルタントは担当業務によって

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