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swimmer―mi
2019年4月11日 04:17
いっけん無秩序に見えますよね?ふふ。そうなんですが、ここは完璧に管理された法則性によって動いているんですよ。私たちも、最初はとても驚きました。この膨大なとても把握しきれないようなパターンが完璧に管理されているんです。どうぞ心ゆくまで楽しんでくださいね。そう言って、ガイドの声は切れた。ここの世界はとても例えられない。例えてしまうと、それが途端に凡庸な味気ない世界へと、急降下しながら
2019年4月8日 22:11
お前さん、ちょっとそこのお前さん。んん?そうさ、お前さん以外に此処には誰も居ないだろう?お前さん、もしかしてその風船を割ろうっていうのかい?んえ?そうさ、お前さんのその水風船だよ。どこにある?だって?ハッハッハハハハ!お前さん、それは正気かい?お前さん以外にどこに水風船があるっていうんだい。そうとも。お前さんたちは、歩く水風船だろう?それ以外になんて云うのだよ。私は知らな
2019年4月3日 23:44
ほら、みて。やっと来た。ずうっと待ってた甲斐があったね。ねぇ、あの雨にうたれに行こうよ。さぞ やわらかぁい音がして、きっと すごぉくいい香りがするんだよ。いいよ。行こう。あの雨にうたれたらきっともうここへは還ってこられないかもしれないけれど。それでも、いいの。あの雨にうたれたらはじまるの。はじまるんだよ。こんなにわくわくすることって他にないじゃない。そう
2019年3月26日 22:57
おまえたちは、むしられないだけ感謝したまえよ。この國は、おまえたちをむしったり折ったりすることなく、咲くことを許可している。おまえたちを見ては感動するものたちもおるのだぞ。おまえたちは咲くだけで誰かを幸福にしている。いや、哀しませることもあるかもしれないが、それでも誰かを殺しにいくわけでもあるまいに。そのはなびらがやわやわとほころぶとみながよってたかってその下に集う。
2019年3月26日 22:48
歪みのなかで、揺れて、揺れて、揺れて、揺れて、揺れて。今日の空は、とても良い色合いです。良い色合いですか。へー。そうです。とても良い色合いです。このまま黒くなることも、白くなることもできる、とても中途半端な、まるできみの心のような空色じゃないの。んんん。たしかに。そうなら、たしかに良い色合いなのかも。いったり、きたり。いなくなって、また戻って。いったまま、戻らない
2019年3月26日 22:40
このアナを通過するハリたちはいつも痛くて痛いのはいやだからもっとアナを拡げようそうしたら痛くないって信じてた大きくあいたアナを見てなにをおもうのアナだらけになったカラダはとても軽いそれはあいてるひとしかわからないアナだらけのひとにしかわからないハリたちは今日もたくさん飛び交うよ突き刺さるよりマシでしょう? #詩 #短編 #
2019年3月12日 02:57
「ほらほら、ごらんなさいよ。」天女のひとりが足をくずしながらそう言いつつ、下界を指さしました。薄紫の雲は、駆けよった幾人の天女たちで溢れていて、凛と佇む梅花の眼福にみなが微笑み合い、風が纏った紅い芳しさが、天女たちの歌声をさらに悦ばせました。智の梅花、咲き乱れるは、百花斉放。麗の今日、待ちわび続け、はや幾年。此方に咲くは、天花乱墜、智の扇。解語之花よ、錦上添花の、満願成就。
2019年3月10日 22:43
私は、ただひっそりと、風に揺られて、垂れるだけ。私は、ただどっしりと、風を感じて、構えるだけ。私は、現れては、また消える。私は、消えることなく、ただここに。点滅する私と、点滅しない私が、 同時に存在しているだけ。それは、あなたが、私たちを見つける限り、永遠に永遠に永遠に永遠に。 #note #ポエム #藤 #藤の花 #富士山 #富士 #日本 #詩
2019年3月4日 13:34
自分には縁がない。そんな風に思っていたから、いつも僕は君を遠くから見ていることしかできなかった。君は、この季節になると必ずあの揺れる金色の夢の世界の下で、静かに座って本を読んでいたね。君は知らないかもしれないけれど、君がそこにいるだけで、まるで幻想的な絵画のような空間が現れていたんだよ。僕は、この眼に焼きつけようと必死だった。輝く金色の揺れるフレームが、君の美しさを際立たせて、
2019年3月4日 16:06
みるく色の雲と優しい水色の空がいちごみるくの花のおやつを食べたくて。いちばん近いあたしのことを見てはうらめしそうに流れてく。どうだ!きみたちには、食べられまい!しあわせの春の甘いあまーい味。いただきまあす!をひとりじめ。にんまり時間をひとりじめ。 #春 #空 #桜 #青空 #短編 #詩 #ポエム #幻想 #ファンタジー #しあわせ #幸福 #写真 #
2019年3月2日 00:40
ひとつ、独りの地の底がふたつ、二人でみた夢とみっつ、みなが知るころによっつ、黄泉からよみがえろ いつつ、いのちの産声がむっつ、無尽の“わ”をえがきななつ、涙の髪飾りやっつ、八重の花が咲く ここのつ、今夜は祝言をとうで、永久の饗宴歌 #妖魔 #数え唄 #イザナミ #詩 #替え歌 #神話 #海 #短編 #幻想 #ポエム #歌詞 #オリジナル #神 #楠桂
2019年3月1日 13:28
穏やかな太陽が微笑んでその笑い声を連れてくる風と洗濯物が踊ってるいろんな色のふわふわタオルが自由な遊戯に恋をしてぎゅっと春のかおりを抱きしめるあそぼ おどろ 動こう 謳おういま、調和の旋律を奏でるここは淡いひみつのちいさな楽園わたしだけの平和の安らぎきみのほほのうぶ毛が優しくキラキラ白く輝くから勝手にしあわせな気持ちになるのこれはわたしだけの
2019年3月1日 00:15
あの朝顔のつるがワタシを狙うんです。へぇ。そいつは困ったもんだ。それからこの沢山の眼を持っていたとしてもワタシはきっとなにも見えていないんです。んんん。そうだろうねぇ。この背から伸びる透き徹るコレがなぜワタシにと、考えることも許されていないのです。すぐに喰われてしまうだろうからね。それから、それから、それから。俺はもう逝くから、好きなだけ喋るがいいさ。さようなら、
2019年2月28日 16:09
これ以上は聞かないで。そう言って、きみは結界のように自分のまわりを涙で濡らす。これ以上は近寄らないで。そう言って、きみはまたぼくの前から散ろうとする。ぼくは、いつも背伸びをしてきみの姿をとらえていたい。雨の日は、気がつくと靴が中まで濡れている。桜涙のつま先濡らし。 #雨 #桜 #詩 #ポエム #春 #短編