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創造の深淵からこんにちは

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色々な詩や短編小説などです。
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#短編

エレクトロニック パレード

エレクトロニック パレード

いっけん無秩序に見えますよね?
ふふ。そうなんですが、ここは完璧に管理された法則性によって動いているんですよ。
私たちも、最初はとても驚きました。
この膨大なとても把握しきれないようなパターンが完璧に管理されているんです。
どうぞ心ゆくまで楽しんでくださいね。

そう言って、ガイドの声は切れた。

ここの世界はとても例えられない。
例えてしまうと、それが途端に凡庸な味気ない世界へと、急降下しながら

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歩く水風船と蛾眉の飢餓

歩く水風船と蛾眉の飢餓

お前さん、ちょっとそこのお前さん。
んん?
そうさ、お前さん以外に此処には誰も居ないだろう?

お前さん、もしかしてその風船を割ろうっていうのかい?んえ?

そうさ、お前さんのその水風船だよ。
どこにある?だって?

ハッハッハハハハ!
お前さん、それは正気かい?
お前さん以外にどこに水風船があるっていうんだい。
そうとも。お前さんたちは、歩く水風船だろう?それ以外になんて云うのだよ。
私は知らな

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夢くじらの回游

夢くじらの回游

ほら、みて。
やっと来た。
ずうっと待ってた甲斐があったね。
ねぇ、あの雨にうたれに行こうよ。
さぞ やわらかぁい音がして、
きっと すごぉくいい香りがするんだよ。

いいよ。
行こう。
あの雨にうたれたら
きっともう
ここへは
還ってこられないかも
しれないけれど。

それでも、いいの。
あの雨にうたれたら
はじまるの。
はじまるんだよ。
こんなにわくわくすることって
他にないじゃない。

そう

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はなびらたちよ

はなびらたちよ

おまえたちは、むしられないだけ感謝したまえよ。

この國は、おまえたちをむしったり折ったりすることなく、咲くことを許可している。

おまえたちを見ては感動するものたちもおるのだぞ。

おまえたちは咲くだけで誰かを幸福にしている。

いや、哀しませることもあるかもしれないが、

それでも誰かを殺しにいくわけでもあるまいに。

そのはなびらがやわやわとほころぶと

みながよってたかってその下に集う。

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灰色ブランコ軋む時空

灰色ブランコ軋む時空

歪みのなかで、揺れて、揺れて、

揺れて、揺れて、揺れて。

今日の空は、とても良い色合いです。

良い色合いですか。へー。

そうです。とても良い色合いです。このまま黒くなることも、白くなることもできる、とても中途半端な、まるできみの心のような空色じゃないの。

んんん。たしかに。
そうなら、たしかに良い色合いなのかも。

いったり、きたり。

いなくなって、また戻って。

いったまま、戻らない

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ハリアナ

ハリアナ

このアナを通過するハリたちは

いつも痛くて

痛いのはいやだから

もっとアナを拡げよう

そうしたら痛くないって

信じてた

大きくあいたアナを見て

なにをおもうの

アナだらけに

なったカラダは

とても軽い

それは

あいてるひとしか

わからない

アナだらけのひとにしか

わからない

ハリたちは今日もたくさん飛び交うよ

突き刺さるより

マシでしょう?
#詩 #短編
#

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智梅謳詠花

智梅謳詠花

「ほらほら、ごらんなさいよ。」

天女のひとりが足をくずしながらそう言いつつ、下界を指さしました。

薄紫の雲は、駆けよった幾人の天女たちで溢れていて、凛と佇む梅花の眼福にみなが微笑み合い、風が纏った紅い芳しさが、天女たちの歌声をさらに悦ばせました。

智の梅花、咲き乱れるは、百花斉放。

麗の今日、待ちわび続け、はや幾年。

此方に咲くは、天花乱墜、智の扇。

解語之花よ、錦上添花の、満願成就。

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藤と富士と不二の不死

藤と富士と不二の不死

私は、ただひっそりと、

風に揺られて、垂れるだけ。

私は、ただどっしりと、

風を感じて、構えるだけ。

私は、現れては、また消える。

私は、消えることなく、ただここに。

点滅する私と、

点滅しない私が、


同時に存在しているだけ。

それは、あなたが、

私たちを見つける限り、

永遠に永遠に

永遠に永遠に。
#note #ポエム #藤 #藤の花 #富士山 #富士 #日本 #詩

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金色の追憶

金色の追憶

自分には縁がない。

そんな風に思っていたから、いつも僕は君を遠くから見ていることしかできなかった。

君は、この季節になると必ずあの揺れる金色の夢の世界の下で、静かに座って本を読んでいたね。

君は知らないかもしれないけれど、君がそこにいるだけで、まるで幻想的な絵画のような空間が現れていたんだよ。

僕は、この眼に焼きつけようと必死だった。

輝く金色の揺れるフレームが、君の美しさを際立たせて、

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ひとりじめ🌸

ひとりじめ🌸

みるく色の雲と

優しい水色の空が

いちごみるくの花のおやつを食べたくて。

いちばん近いあたしのことを見ては

うらめしそうに流れてく。

どうだ!きみたちには、食べられまい!

しあわせの春の甘いあまーい味。

いただきまあす!を

ひとりじめ。

にんまり時間を

ひとりじめ。


#春 #空 #桜 #青空 #短編 #詩 #ポエム #幻想 #ファンタジー #しあわせ #幸福 #写真 #

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イザナミの帰還

イザナミの帰還

ひとつ、独りの地の底が

ふたつ、二人でみた夢と

みっつ、みなが知るころに

よっつ、黄泉からよみがえろ

 

いつつ、いのちの産声が

むっつ、無尽の“わ”をえがき

ななつ、涙の髪飾り

やっつ、八重の花が咲く

 

ここのつ、今夜は祝言を

とうで、永久の饗宴歌
#妖魔 #数え唄 #イザナミ #詩 #替え歌 #神話 #海 #短編 #幻想 #ポエム #歌詞 #オリジナル #神 #楠桂

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ようこそ。とある1つの世界へ

ようこそ。とある1つの世界へ

穏やかな太陽が微笑んで

その笑い声を連れてくる風と

洗濯物が踊ってる

いろんな色のふわふわタオルが

自由な遊戯に恋をして

ぎゅっと春のかおりを抱きしめる

あそぼ おどろ

動こう 謳おう

いま、調和の旋律を奏でるここは

淡いひみつのちいさな楽園

わたしだけの平和の安らぎ

きみのほほのうぶ毛が優しく

キラキラ白く輝くから

勝手にしあわせな気持ちになるの

これはわたしだけの

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蜻蛉と鼬

蜻蛉と鼬

あの朝顔のつるがワタシを狙うんです。

へぇ。そいつは困ったもんだ。

それからこの沢山の眼を持っていたとしてもワタシはきっとなにも見えていないんです。

んんん。そうだろうねぇ。

この背から伸びる透き徹るコレがなぜワタシにと、考えることも許されていないのです。

すぐに喰われてしまうだろうからね。

それから、それから、それから。

俺はもう逝くから、
好きなだけ喋るがいいさ。

さようなら、

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桜涙のつま先濡らし

桜涙のつま先濡らし

これ以上は聞かないで。

そう言って、

きみは

結界のように自分のまわりを涙で濡らす。

これ以上は近寄らないで。

そう言って、

きみは

またぼくの前から散ろうとする。

ぼくは、

いつも背伸びをして

きみの姿をとらえていたい。

雨の日は、

気がつくと靴が中まで濡れている。

桜涙のつま先濡らし。
#雨 #桜 #詩 #ポエム #春 #短編