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ナイルに死す (アガサ・クリスティー)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
ちょっと前に映画「ナイル殺人事件(1978年版)」を観ました。
最近もまた映画化されたようで、そうなってくると、やはりアガサ・クリスティーの「原作」を読んでみようという気になってくるのです。
ということで、いつも行く近所の図書館から文庫本を借りてきました。
ネタバレになるとまずいので、内容には触れませんが、読み終わっての印象は、
横浜中華街 ― 世界に誇るチャイナタウンの地理・歴史 (山下 清海)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつも利用している図書館の新着本の棚を観ていて目に付いた本です。
ちょっと前、横浜中華街の聘珍楼閉店のニュースが流れました。
今から30年以上前、結婚して最初の社宅が横浜(南区)で中華街まで歩いて行けるところでした。20数年前、神奈川支店勤務時のオフィスは中華街そばのビルでした。
その後も時折訪れることがあり、中華街は私にはとても
あなたのルーツを教えて下さい (安田 菜津紀)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんによるルポルタージュです。
「格差」「分断」が際立つ今日、この本が取り上げた人々の姿は、私たちが知らなくてはならないこと、しっかりと目を向けなくてはならないものばかりですね。
今の社会には、こういった “分断や差別” の実態を「知る」方法は数
エリートと教養 - ポストコロナの日本考 (村上 陽一郎)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。
村上陽一郎氏単独の著作としては、かなり以前に「やりなおし教養講座」を読んで以来になります。
今から40年以上前になりますが、私が教養学部の学生だったころからすでに有名な先生でしたね。その村上氏が語る “教養” “リベラル・アーツ” 論だと聞くとちょっと気になります。
政治エリ
海外メディアは見た 不思議の国ニッポン (クーリエ・ジャポン (編集))
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。
日本が “先進国” と言われていたのはもう昔の話でしょう。社会状況を表す様々な指標を国際比較すると、むしろ “日本の後進性” が際立ちます。
本書は、海外の記者が感じる数々の「日本社会の特殊性」を紹介したものです。
取り上げられたテーマをいくつか書き連ねてみましょう。
なぜ日
菊池寛が落語になる日 (春風亭 小朝)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。
最近はYoutubeやPodcastが中心ですが、落語は好きで結構聞いています。
好みは、桂米朝師匠や古今亭志ん朝師匠といった超オーソドックスなタイプの噺家さんですが、そういった面々のなかでも春風亭小朝師匠はかなり上位に食い込みます。
この著作は、その小朝さんが、菊池寛の小説を
これでいくほかないのよ (片岡 義男)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
近所の図書館に行ったとき、新着書の棚で見つけた本です。
片岡義男さんと言えば、私ぐらいの年代の者にとっては「スローなブギにしてくれ」「メイン・テーマ」といった作品の名前がサッと頭に浮かびます。
とはいえ、ちょっと自分でも意外なのですが、雑誌のエッセイ等でなく一冊の片岡さんの著作を読むのは初めてかもしれません。
短編小説集なので引
海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること (田島 木綿子)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
佐々木俊尚さんがtwitterで著者の田島木綿子さんを紹介していたので興味を持ちました。
田島さんは、国立科学博物館動物研究部研究員。海の哺乳類のストランディング(本来、海にいるべき生物が岸に打ち上がること)の実態調査や病理解剖に携わっています。
本書は、そういった田島さんの研究活動でのエピソードを材料にしたエッセイです。
本書