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交響曲を、木管五重奏で聴く!#ホットファイヴ #ベートーヴェン
こんにちは!はっしーでございます。
4月15日に、江古田駅すぐのカフェ・フライングティーポットというプログレ喫茶で行われた、ホット・ファイヴという五重奏団の演奏会に、会員2名で参加いたしました。その演奏会では、とってもおもしろい試みをなさっていたので、それについての感想をまとめさせていただきます。
曲目は、ホット・ファイヴのオーボエ担当の方による編曲で、ベートーヴェンの交響曲第2番と第3番「英
コンサート初心者必見!演奏会の楽しみ方やマナーなど①(~開演まで)
こんにちは、はっしーでございます。まだまだ寒い日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
新型コロナの影響で巣ごもり需要が高まる中、クラシック音楽に興味を持つ方が増えてくれるといいなと思いながら日々を過ごしています。そこで、新歓の季節が近いですし、演奏会に行きたいけどどうすればいいのかわからない…といった人に向けて、演奏会へ行くまでどんなことをすればいいのか、ご紹介しようと思います。
映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を観る
ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(原題:The Power of the Dog)を観た。ときは1920年代。美しく雄大なモンタナ(撮影地はニュージーランド)の風景とコントラストをなすのが、主人公フィル・バーバンクを中心に展開される愛憎入り乱れる人間ドラマだ。
映画のタイトルは旧約聖書の詩篇第22篇20節「Deliver my soul from the sw
最近のお気に入り3点(ベルリン・フィルのデジタル・コンサート篇)
①アダム・フィッシャー2021年10月23日の客演/モーツァルトとハイドンの作品
弟のイヴァンも素晴らしい指揮者ですが、個人的には指揮がより「危なっかしい」感じの兄アダムの方が魅力的な存在です。知られざる名曲、ハイドンの『合唱と管弦楽のための「嵐」』が出色。テキパキと合唱団にキューを出すアダムですが、非常に動的な演奏を実現させています。
②トゥガン・ソヒエフ2021年9月25日の客演/メイン
最近のお気に入り3点(オーケストラ篇)
①カール・ベーム指揮ウィーン・フィル/ヨハン・シュトラウス2世、ヨーゼフ・シュトラウスのワルツとポルカ集(グラモフォン)
今年のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート、いかがでしたでしょうか。バレンボイムも流石に年をとったなぁと少しばかり頬のこけた顔を見て思わずにはいられませんでしたが、基本的にウィーン・フィルのしたいようにさせた演奏は実に流麗でした。往年のマエストロ、カール・ベームはニュ
小林秀雄『モオツァルト』
23年の人生でどれだけの本を読んできただろうか。部屋の本棚には本が何百冊と並んでいるが、そのすべてを詳らかに読んだわけではないカントの『純粋理性批判』、アドルノの『ミニマ・モラリア』、グラスの『ブリキの太鼓』(やはりドイツものが多い)、あるいは清宮四郎の論集などなど、背伸びして買った本もたくさんある。
自分は多読ではない。多読であろうとしているし、その努力もしているところだが読書における性分は
タルコフスキーのサクリファイス
アンドレイ・タルコフスキーの『サクリファイス』を観た。1986年公開の作品で、カンヌで4冠を達成した巨匠の遺作である。タルコフスキーは次なる作品として『ハムレット』の映画化を構想していたという。「人間的、あまりに人間的」なデンマーク王子ハムレットをどのように描いたのだろうか。54歳での早逝が惜しまれる。
真理というものは極めて明快なかたちで開示されるものだ。新約聖書に登場する「善きサマリア人の
7年越しのモーツァルト
最近、音楽を聴けなくなってしまった。クラシックを聴かなくなり、耳馴染みの良い洋楽・邦楽を聴いてみても、良くて10分聴き続けられればよい方で、症状は日に日に進行している。情報を受け付けられない状態に至り、早半年。調子の良い週を除いては、丸1週間音楽を全く聴かないこともザラだ。
すぐに音楽を止めてしまうものの、何とか曲を流すことを試みる日もある。今日のような日である。まずは、軽い気持ちで聴ける邦楽
ベートーヴェン、彼岸より戻る:普遍とは何であろうかを考えるに至った体験について
哲学的な難しい論議は抜きにして、音楽や絵画といった芸術に触れて深く美しいと感じる時純粋にプラトンがイデアについて言ったことについて納得することがあります。美というイデアがあってそれが様々に形を変えてこの世で表象されている。
普遍とは何であろうか、この問が私の中にはっきりと根付いたのは大学3年生と時にサークルの同期から破格の値段で譲り受けたチケットで行ったコンサートでベートーヴェンの第9交響曲を
軽めのカルメンはダメです!―T先生の思い出―
昨年のはなし。一通の年賀状が届いた。それは小学校で音楽を教えてくれたT先生からだった。私の音楽との出会いはほぼ完全にT先生に負っていて、小学校卒業後も何度か家に招いて食事をしたりする仲であったのだが最近は私が上京しているということもありすっかりご無沙汰している次第である。
先生の授業において、指定された教科書を使った例は私が記憶する限りでたった一回、『ふるさと』を習った時である。それ以外、T先