シン・サカモト

武術気功師範|1975年生まれ|大阪府四條畷市在住|2002年に実戦道家武術(心意派)…

シン・サカモト

武術気功師範|1975年生まれ|大阪府四條畷市在住|2002年に実戦道家武術(心意派)を始め、1ヶ月目に突然身体能力が劇的に変化、これが原体験となる。多くの他流と交流し、一般社会人でも奥義を体得できる独自の訓練法を体系化。現在は初心者から他流の師範まで幅広く指導している。

記事一覧

固定された記事

護身武術の個別指導

本物の護身武術を本気で修得したい方、若干名募集します。 レベルとしては、自分より若くて体格、体力、身体能力に勝る格闘技経験者との自由組手が楽しめる程度を目指しま…

88

使える護身術を身につけるには

以前読んだネット記事で、ボディガードの人が「どれほど護身術の稽古を積んでも身を守れる保証はない」といっていた。 だがそれは実際的な稽古を積んでいないからだと思う…

10

パンチ動作の基本

パンチ動作における素人と経験者の差は、まずテイクバック(パンチ前の引き、タメ、予備動作)があるかないかといえる。 フィジカルが同レベルであれば、テイクバックがあ…

身体を練り上げる

制心訓練法において身体を練り上げるということは、通常の筋トレなどとは異なる。 目常生活の中の動作などによって、ゆっくり内側から鍛えることを意味する。 基礎は正中…

蹴り技について

制心術の元となる道家武術においては、蹴り技は特にない。 だが空手との交流などから使わないことはない、という程度の扱いであった。 私も昔は実戦において蹴り抜は不要…

「気」を感じる方法

「気」を養うには、正中不動制心(站樁/立禅)を毎日行い、それを長期間続けると良い。 その際どのようなことを意識すれば「気」を感じやすいかというと、「指先」に生じ…

Simple is best

護身武術としての制心において重要なことは、無駄な動きを削るということだ。 無駄のない構えを作り上げ、動きは常に攻防一致を原理原則とする。 では「シンプルに動く」…

心は精妙な物質

心は肉眼で捉えられる粗大な物ではない。 その存在は見えず、大きさを測ることもできない。 存在するために空間を必要とすることもない。 心が物質に先立つとするのが、…

その武術が本物か見極める方法

その武術が本物かどうか、少なくともインチキでないかを見極めるにはどうすればいいか? それは、自由組手ができるかどうかで簡単に分かる。 バチバチ当てるフルスパーで…

健康維持に欠かせない要素

健康に大切なのは「食事(栄養)」「休養」(適度な)運動」そして「"気"のもちよう」つまり「心」だ。 制心訓練法は主に「運動」と「心」についての改善アプローチを体…

世界一楽に今より健康になる方法

運動能力を高めると、体調維持・健康増進が劇的に楽になる。 なぜなら、適度な運動こそ最高の健康法であり、運動能力が上がると嬉しくなって、自然に身体をよく動かすよう…

本物の強さとは

身長が平均以上ある男性なら、筋肉をつけるだけで「強そう」に見える。 強そうな外見は暴力の抑止力になるので、そのような護身もアリだろう。 しかし小柄な男性は筋肉を…

22

「スマホゾンビ」にならないために

いざという時、身を守るのに役立つのが制心訓練法だ。 だが平時においてもその身を助けるものであると感じている。 なぜなら制心訓練法は、お金を使わず健康増進に役立ち…

20

生涯現役を目指す

制心訓練法には、特別な体力は必要ない。 立って歩けるだけの体力があれば、いつまでも取り組める。 つまり、ほぼ一生に渡って技術を向上させられる。 技術の高さが心身…

18

通り魔に刃物で襲われたら

刃物で狙われる場合、大体3通りのケースが考えられる。 1.通り魔に無差別で狙われる 2.金品、もしくは性加害などが目的の脅迫として 3.怨恨、または喧嘩などでの…

18

正中軸

従来の武術用語に「正中線」という語がある。 これは人体の中心を上下に走る仮想の線で、身体を正面から見た図に描かれることが多い。 そのため、この線は二次元的に捉え…

19
護身武術の個別指導

護身武術の個別指導

本物の護身武術を本気で修得したい方、若干名募集します。

レベルとしては、自分より若くて体格、体力、身体能力に勝る格闘技経験者との自由組手が楽しめる程度を目指します。

(ちなみに自由組手が怖いなら、護身術は一切使えないと思っていた方が無難です)

年齢、性別、経験などは問いませんが、審査はあります。

指導曜日は基本土曜日で、場所は大阪(四條畷市)から通える範囲なら出向きます。

個別指導なので

もっとみる
使える護身術を身につけるには

使える護身術を身につけるには

以前読んだネット記事で、ボディガードの人が「どれほど護身術の稽古を積んでも身を守れる保証はない」といっていた。

だがそれは実際的な稽古を積んでいないからだと思う。

護身術として習われる格闘技の例として、空手、柔術、合気道、キックボクシングなどが挙げられていた。

これらは全て護身術としては不向きだ。

なぜならこれらは武道もしくはスポーツであり、武術ではないから。

武術はひたすら急所への危険

もっとみる
パンチ動作の基本

パンチ動作の基本

パンチ動作における素人と経験者の差は、まずテイクバック(パンチ前の引き、タメ、予備動作)があるかないかといえる。

フィジカルが同レベルであれば、テイクバックがあった方が威力は出る。

しかし、テイクバックは致命的な遅れをもたらす。

更にテイクバックしていない側の手を防御として使えていないと、無防備状態で急所(顔面)をさらしながら相手に近づくこととなる。

これではカウンター(迎撃)の恰好の餌食

もっとみる
身体を練り上げる

身体を練り上げる

制心訓練法において身体を練り上げるということは、通常の筋トレなどとは異なる。

目常生活の中の動作などによって、ゆっくり内側から鍛えることを意味する。

基礎は正中不動制心(站樁/立禅)などで一定レベル以上に仕上げておく必要はある。

しかしそれ以上は特に意識しなくても自然に制心状態で「動いてしまう」ことによって、心身が自動的に鍛えられるようになる。

逆にいえばその境地に達することができていなけ

もっとみる
蹴り技について

蹴り技について

制心術の元となる道家武術においては、蹴り技は特にない。

だが空手との交流などから使わないことはない、という程度の扱いであった。

私も昔は実戦において蹴り抜は不要であると考えていた。

しかし今は、いくつかの蹴りは組手や護身においても有効であると考えている。

練習しておくべき蹴り技は、低めの前蹴り、横蹴りくらいである。

しかし素速く正確に蹴れるようになっておかなければ使えない。

使えるよう

もっとみる
「気」を感じる方法

「気」を感じる方法

「気」を養うには、正中不動制心(站樁/立禅)を毎日行い、それを長期間続けると良い。

その際どのようなことを意識すれば「気」を感じやすいかというと、「指先」に生じる通常時と異なる感覚に集中する。

そのためには脱力、リラックスが大事。

腕は胸の中心から生えていると想像し、指先からエネルギー(気)の糸もしくは針金状のものが出ていて両手の指先同士を繋いでいるとイメージする。

それを伸ばしたり縮めた

もっとみる
Simple is best

Simple is best

護身武術としての制心において重要なことは、無駄な動きを削るということだ。

無駄のない構えを作り上げ、動きは常に攻防一致を原理原則とする。

では「シンプルに動く」とはどういうことか?

「しなくていい動きは一切しない」ことといえる。

道家武術的「揺らぎ」も、不自然なものであってはならない。

シンプルな動きとは上下左右前後のバランスがとれていることでもある。

これにより勁力が伝わりやすくなり

もっとみる
心は精妙な物質

心は精妙な物質

心は肉眼で捉えられる粗大な物ではない。

その存在は見えず、大きさを測ることもできない。

存在するために空間を必要とすることもない。

心が物質に先立つとするのが、東洋哲学的考え方だ。

物質が心に先立つとするのが西洋自然科学的考え方といえる。

心は重さがないという点でのみ非物質とできる。

しかし、真の非物質は永久不変の無のレイヤー(元陰:無極)と完全なる有(元陽:太極)のみ(※)で、その意

もっとみる
その武術が本物か見極める方法

その武術が本物か見極める方法

その武術が本物かどうか、少なくともインチキでないかを見極めるにはどうすればいいか?

それは、自由組手ができるかどうかで簡単に分かる。

バチバチ当てるフルスパーでなくてかまわない。

寸止め、または当て止めのマススパーで十分実力は分かる。

むしろマススパーで実力を示せなければ、歳をとってから若者と自由組手はできないであろう。

つまり、若いうちから「技術向上に役立つ」組手をなるべく多くこなして

もっとみる
健康維持に欠かせない要素

健康維持に欠かせない要素

健康に大切なのは「食事(栄養)」「休養」(適度な)運動」そして「"気"のもちよう」つまり「心」だ。

制心訓練法は主に「運動」と「心」についての改善アプローチを体系化したものといえる。

適度な運動が健康推持・増進に必要だと頭では分かっても、それを習慣化するためには、まず「心」を制御できなければならない。

運動能力が上がったと実感できるまでは、ある程度の忍耐と克己心も要求される。

そしてこの過

もっとみる
世界一楽に今より健康になる方法

世界一楽に今より健康になる方法

運動能力を高めると、体調維持・健康増進が劇的に楽になる。

なぜなら、適度な運動こそ最高の健康法であり、運動能力が上がると嬉しくなって、自然に身体をよく動かすようになるからだ。

ではなぜ制心訓練法に取り組むと、大人でも身体能力が向上するのか?

制心訓練法の基礎にして奥義の正中不動制心(站樁/立禅)は究極の自重トレーニングであり、運動の基本である姿勢を改善し、足腰体幹を過不足なく鍛えるからだ。

もっとみる
本物の強さとは

本物の強さとは

身長が平均以上ある男性なら、筋肉をつけるだけで「強そう」に見える。

強そうな外見は暴力の抑止力になるので、そのような護身もアリだろう。

しかし小柄な男性は筋肉を限界まで肥大化させても、身長の高い人よりはナメられやすいので、真の強さを身につけておいた方が生きやすい。

制心術における真の強さとは、どれだけ大きく強い相手であろうと、その攻撃を完封できる能力を指す。

完璧な防御さえできれば、どれだ

もっとみる
「スマホゾンビ」にならないために

「スマホゾンビ」にならないために

いざという時、身を守るのに役立つのが制心訓練法だ。

だが平時においてもその身を助けるものであると感じている。

なぜなら制心訓練法は、お金を使わず健康増進に役立ち、心身を「楽しく」鍛練できるから。

またその技術を教えたり習ったりする仲間ができ、心身をしなやかにしようとするポジティブな繋がりを作ることもできる。

現代日本では幸いにもほぼ全ての人に余暇があるが、ともすればスクリーンを通して提供さ

もっとみる
生涯現役を目指す

生涯現役を目指す

制心訓練法には、特別な体力は必要ない。

立って歩けるだけの体力があれば、いつまでも取り組める。

つまり、ほぼ一生に渡って技術を向上させられる。

技術の高さが心身のしなやかさに繋がるのが制心訓練法の特長・特徴だ。

なので老人になっても後進を指導するだけでなく、組手など実際の動きにおける手本でもあり続けられる。

制心訓練法で問われるのは、常に「今、ここ」における技術力=基礎の地道な積み重ねで

もっとみる
通り魔に刃物で襲われたら

通り魔に刃物で襲われたら

刃物で狙われる場合、大体3通りのケースが考えられる。

1.通り魔に無差別で狙われる

2.金品、もしくは性加害などが目的の脅迫として

3.怨恨、または喧嘩などでの殺傷や威嚇を目的として

今回は1.のケースを考える。

目の前の相手が手に刃物を持っていて襲ってくるかもしれなかったら、どうすればいいだろうか?

まず無事逃げ切ることを考えなければならないが、それは最初に気付いた時点での距離、間合

もっとみる
正中軸

正中軸

従来の武術用語に「正中線」という語がある。

これは人体の中心を上下に走る仮想の線で、身体を正面から見た図に描かれることが多い。

そのため、この線は二次元的に捉えられているように思われる。

しかし、自分の身体の中心を制するためには、この線を三次元的に捉え直し、「正中軸」としてイメージした方が良い。

正中軸は会陰(体幹基底点)と頭頂点(人天頂)を結んだ仮想の線分であり、垂直に立てて最長化すべき

もっとみる