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うつわマガジン2019

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2019年3月の記事一覧

ちょっとブレイク「新元号とこどもたちの未来」

ちょっとブレイク「新元号とこどもたちの未来」

ブローチをにぎったとき

ふだんあまり書かないこどもたちの未来とやらを一筆。

昨年末、個展の直後、同ギャラリーのチャリティー展に参加した。みなさまのご来廊、ひいてはギャラリーの尽力で、27名の作品売り上げの一部が、震災地のこどもたちにに寄付されたことをブログで報告した。

コッチョリーノの売り上げは「ふくしまこども寄付金」に。家族がこの地で生まれ育った経緯も重なり、復興とこどもたちの未来を深く願

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旅する土鍋「リトアニア⑥」東京で見つけた瓶のなかのリトアニア

旅する土鍋「リトアニア⑥」東京で見つけた瓶のなかのリトアニア

舌のうえにのこる記憶旅先にご縁が残る場合は、意識していなくとも帰国後もかの地のあれこれが舞い込んでくるもので。

写真の瓶づめインスタント「ボルシチ」は、徒歩3分のところにあるスーパーで家族がみつけて買ってきてくれた。旅した者の余韻が、家族にも興味関心として伝わることはとてもうれしいことだ。

ボルシチ:ロシアの伝統的な料理で、鮮やかな深紅色をした煮込みスープで、ベラルーシ、ポーランド、モルドバ、

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ちょっとブレイク「春の土鍋」大根と芹と菊芋の滋養スープ

ちょっとブレイク「春の土鍋」大根と芹と菊芋の滋養スープ

どうせ春がくるし、どうあがいても作品は完成するのに。春はなごりおしい冬とぶつかりあって、風をぐるぐるまわしてやってくる。制作の追い込みになんだか似ている。

繁忙というものは、繁みに追いこまれているわけで、滋みで補えという学問にはない勝手な定義。そうでないと、人も道具のように果ててしまう。(写真: 使いつぶした作陶道具)

冷蔵庫にあるものは白菜、大根、芹、そして冷凍庫に鶏むね肉。日もちして少し根

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ちょっとブレイク「春の土鍋」行者ニンニクのポタージュ

ちょっとブレイク「春の土鍋」行者ニンニクのポタージュ

春になり、店頭で行者ニンニクを見つけるとつくる横山アディナさんの春のデトックススープ。ココットにチューリップのように飾るのもかわいらしいけれど、ニラの香りが充満しますよ、あしからず。

異なる太陽

先般、旅をした東欧。現地の料理に興味をもったきかっけはいろいろあるけれど、ルーマニア生まれの横山アディナさんのレシピに出会ったのもそのひとつ。

ルーマニアのおばあさまから伝えられた料理や言葉の数々に

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ちょっとブレイク「春の土鍋」新生姜のヨモギごはん

ちょっとブレイク「春の土鍋」新生姜のヨモギごはん

土鍋で炊く新生姜のヨモギごはん

我が家の春の十八番。コッチョリーノのミニ土鍋に研いだ1合弱の米、新生姜の千切り、塩少々を入れて炊き、さっと湯がいて刻んだヨモギをあえるだけ。

土鍋ふたの煙突から煙が出たら極弱火で13~15分。ヨモギごはんのときは香りを活かすためにいつも入れる昆布はなし。ヨモギを片手ひとたばぶんくらい摘んで、さっと茹でアク抜きして水気を絞ったら細かく刻み、炊けた生姜ごはんにまぜる

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