記事一覧
「変わる組織」はどこが違うのか? 26
意見を言わない人たち対策 3
意見を言わない人たちの原因を3パターンに分けて、これまで原因1、2について対策を考えてきました。今回は原因3(意見はあるが、自分の仕事が増えるので話さない)への対策です。これ、コミットメント問題です。だって、チームに貢献できるアイデアを持っているのに自己都合で発言しないのですから。
しかし、その原因は個人ではなく組織のあり方にある場合が多いものです。「言い出した
「変わる組織」はどこが違うのか? 25
意見を言わない人たち対策 2
今回は原因2で意見を言わない人たちへの対処法です。意見はあるが差しさわりがある。あるいは遠慮して発言しないという場合にどうするか。その差しさわりや遠慮を解消すればいいわけです。
この解消に効果があるのがグランドルールです。私は通常参加者につくってもらうのですが、そこで必ず出てくるのが「否定しない」「人の話をよく聴く」です。普段よほど聴いてもらえない、すぐ否定され
「変わる組織」はどこが違うのか? 24
意見を言わない人たち対策 1
ワークショップは変わる組織の必須アイテムだという話を前回しました。それに習熟することが重要なのですが、そもそもそのワークショップの場で口を開かない人が、日本にはまだたくさんいます。今回は、その原因と対策を考えてみましょう。
私の経験では、原因は大きく次の3つに分かれます。
原因1 思考問題:テーマについて考えたことがないので、何を話せばいいかわからない。
原因2
「変わる組織」はどこが違うのか? 22
変わってきたリーダーシップスタイル
人間には、4つの基本的な動機があるといわれています。ものごとを達成したいという達成動機(Achievement)、人と仲良くしていたいという親和動機(Affiliation)、人に影響を与えたいというパワー動機(Power)、そして逃げたいという逃避動機(Escape)です。
すべての人にこの4つの動機があるといわれています。基本的動機ですからね。ただ、そ
「変わる組織」はどこが違うのか? 21
プロセスデザイン3 収束の方法
収束ができない、という相談が多いと前回書きました。今回はこの問題を取り上げます。
ここでは2つの基本的な方法を紹介しましょう。ひとつは多数決です。選択肢がそれほど多くなければ、これが一番簡単です。丸型のカラーラベルを用意して、たとえば赤は5点、青は3点、黒は1点などと色によってポイントを変えると、楽しみながら投票できます。
この場合よく訊かれるのが、ひとつの
40代から変わる人生「記憶の道具」21
AI翻訳時代になぜ英語を習得すべきなのか?
AI翻訳は、飛躍的によくなっています。これからもますますよくなっていくでしょう。そういう時代に、なぜ英語の勉強する必要があるのでしょうか? 私も、これだけAI翻訳が進んできたので、もはや他の外国語の勉強をしようとは思わなくなりました。でも、英語だけは別です。
なぜ英語は別なのか? その理由は2つあります。
1つは、ほぼすべての分野で英語がグロ
「変わる組織」はどこが違うのか? 20
プロセスデザイン2 発散の方法
発散はできるけれど収束ができない、という相談をよく受けます。ところが私の経験はこの逆で、実は発散が難しい。既存の考えからなかなか抜けられないことがほとんどです。見かけ上、たくさん出てきますが、本当の意味での発散になっていないのです。このような経験の人たちも多いようで、ブレストをしても良いアイデアは出ないという極論を言う人も、いますよね。
そこで今回のテーマは、
「変わる組織」はどこが違うのか? 19
プロセスデザイン1
前回、ワークショップの落とし穴に嵌るかどうかは、ファシリテーターの技量しだいという話をしました。ということで、今回はファシリテーションについて少し書きます。
私は、ファシリテーションには3つの要素があると考えています(下図参照)。ワークショップ全体のプロセスをデザインすることと、それを実行すること。その実行は2つの要素に分かれているので計3つになります。
実行の中の2つ