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青年海外協力隊🌍

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2019.1~2021.1 ザンビアで暮らす2年間の記録
運営しているクリエイター

#海外在住

大切なひとのこと②

大切なひとのこと②

会えなくなって3か月がたちますね。
日本にいたころは1週間以上会わないことのほうが珍しかったのにね。
最近は1週間以上、電話ができないことも増えていますね。
私から連絡することもほとんどなくなりました。
愛情を表現する機会も減りましたね。

そんな私のことをあなたはどう思っているのでしょうか。

うまく思いを伝えることができなくてごめんなさい。
でも会えなくなってから、連絡の頻度が減ってからますま

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一つ歳を重ねて思うこと

一つ歳を重ねて思うこと

約2週間の首都滞在を終えて任地に戻ってきた。
久しぶりに自分の部屋で過ごす週末。
なんだかすごく1日1日が長く感じた。

首都ではたくさん食べてたくさん飲んでたくさん笑って、たくさん語った。

約7か月間の活動のなかで思ったこと、感じたこと、隊員としての在り方、生きにくさ。

みんなもがきながらいろいろな困難と闘っていた。
みんな違う環境、違う課題、違う仲間、違う苦しみのなかで活動している。
だか

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支えることと支えられること

支えることと支えられること

自分が支えられる立場になって、
世の中には支えられるひとと支えるひとの2種類の人間がいるのではなくて
みんな支えてもらわなきゃいけにことがあるし
逆にだれかの役に立てる。
だから困ったときには助けてといいやすくて、
自分のできることでだれかを支えるということをだれもが少し気軽にできるとみんなすごく楽になるのではないかなと思っています。

これは厚生労働省 元事務次官 村木厚子さんのことば。

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迷うことと決めること

迷うことと決めること

最近元職場の同僚がSNSに近況を投稿していた。
そこには先輩を交え、楽しく食事をしている写真があった。
私の退職で足りなくなった人員を補うために他病棟から移動してきた看護師のおかげで病棟の雰囲気はかなり変わったらしい。
私が働いていたころは、先輩を交えて休日に食事に行くなんて考えられない職場だった。休日どころか、仕事中でさえ先輩に一言話しかけるのに緊張していた。
元同僚の写真を見ながら、もっと雰囲

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今日出会った親子のこと

今日出会った親子のこと

今日出会った親子の話。

今日も遠隔地のコミュニティーにいって成長モニタリングの手伝いをしていた。
1組だけ、重度の低栄養状態の子どもがいた。

1歳2か月になる男の子の双子。
体重は6kgと5.6kg。通常生後2~3ヶ月でこのくらいの体重になる。1歳2ヶ月かの平均体重は8~11kg。重度の低体重だった。
2人ともぐったりとしていて、時折視線が合わない。泣く力も弱く、声もほとんど発さない。歩くこと

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活動のこと⑤

活動のこと⑤

この週末、活動のためのツールをいくつか用意した。

成長モニタリングの出席カード。
平成世代には懐かしいラジオ体操のカードから着想を得た手作りカード
低体重児を発見しても私はお金も食料もあげられるものはなにもない。
でもせめて毎月の成長モニタリングには来てほしい。
心配していることが伝わってほしい。
そんな思いからはじめてみた。月ごとに開催日が異なる成長モニタリング。毎月何日に開催されるか分かるよ

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夢と経験と興味と想いが重なること

夢と経験と興味と想いが重なること

この国が嫌い。

そういったザンビア人の青年。
彼の言葉と希望を失ったような表情が喉の奥に刺さった小骨のように心に引っかかっている。

日本に連れて行ってくれ。
お金をくれ。ものをくれ。仕事をくれ。毎日のように言われるそんな言葉

クリニックにあふれるドナーのステッカーが貼られた医薬品や事務用品
ドナーから与えられたものを着服したり期限を切らして破棄したりする同僚たち

医療スタッフに高圧的な態度

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『いなくても困らないけれど、いてくれたら助かる』ひとになること

『いなくても困らないけれど、いてくれたら助かる』ひとになること

『いなくても困らないけれど、いてくれたら助かる』

5か月目に突入してやっと見つかった2年間の私のテーマ

協力隊のキャッチコピー
『いつか世界を変える力になる』

どうしても私にはしっくりこなくて敬遠してきたフレーズ
理由はよくわからない。でもなにか今の想いにはまらない。

まさに十人十色、隊員それぞれ2年間の活動の仕方はそれぞれ。
ザンビアに赴任した当初、“かっこいい”活動にあこがれていた。

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