あなたが寂しくないように 今日もわたしは みそ汁のみそを溶く 今日も、あなたが 寂しくないように 空の青が濃いよと 教えてあげる 今日、たとえわたしが寂しくても あな…
俺は今、カッコつけて 近くも遠くもない微妙なこの場所で あなたの幸運を願ってるぜ。#詩 #短い詩 #幸運 #願い
踏みしめる枯れ葉の音が 黄金色に反応していく ふたり秘密の散歩道 抱きしめたいのはヤマヤマだ。 おなじ苦さのホットコーヒーは 共有の危うさと幸せを少しくれる 散歩に…
先に摘まれる花を羨み 失望と、故のない希望によって 乾いた鼓動が草原に響く 草原の上の黒く澄んだ空は 自身の身勝手な共有を許す代わりに 摘まれた花を、決して分けてく…
やさしい報復を決めた日は 空は群青色に尖り、 太陽が刺さっていた。 ある愛のために、生きている ふたりの間にあるのは 琴線を奏でる狂想曲 報復のための道には 太陽の…
スチールスポンジが空を洗うと あの頃の夏が見えてくる 小さな小窓から見える綿あめは 溶けてしまいそうで溶けない シンシロシンシロと路地が濡れ 朽ち始めた木戸が息を…
裏緑が燃えている。 太陽の光は音を吸って静かです。 君の笑顔を無くしたのは 僕の叱咤激励かい? 焦げた汗がきれいで 風が吹くと、 焼けた砂の匂いがしてくる。 ・…
夏の匂いが少しするころは 時間は深く、群青色が飛び散る。 そんな時、俺は呼ばれた。 ギャーお、ギャーお。 ギャーひぃ、ギャーひぃ。 俺にほかならないか?遺伝子よ…
紺色のノコギリが夕焼けを削るとき ふたりの愛車のバックミラーは マクロな映画館になる。 とは言え、この時間は サヨナラまたね。が迫っているのです。 削られた夕焼…
リリックは終息し 言葉で表現できない感情だけが残る 何コマもの映像が流れ 「思考ハイ」に陥る すべてが叶い、全てが妄想。 でも、自ら陥ることを選ぶ。 肉体を食べ…
神様のナイフが 無菌室で鈍く光り 人工的な太陽光線の下、影を落とす これからしばらくは痛みのない 深く静かな時間が流れる ずっと、眠っていたいように。 神様のナイフ…
結ばれないふたりだけが行ける巡礼がある あえて、願いごとは聞かず静かに手を合わせる あたりまえのように手をつなげたらそれでいい 巡礼の始まりは、ハッキリ覚えてる…
夏休みの校庭で、ひとり 思いっきりブランコを漕いだら 思いのほか、空まで近かった 誰もいない体育館の屋根が 規則的に波を打って 音を消していく 光のおと 生ぬるい、…
強さと優しさが背中合わせで進むと 眠らない身体を手にできる。そこに、ある ひび割れた手はなんてあたたかい。 オレのエムに抱くアイデンティティ無謀な要求にさえも 太陽…
kuniyuki
2022年9月9日 13:52
あなたが寂しくないように今日もわたしはみそ汁のみそを溶く今日も、あなたが寂しくないように空の青が濃いよと教えてあげる今日、たとえわたしが寂しくてもあなたはすやすや眠るあなたの寝息が聞こえて、わたしはもっと寂しくなる・・・そしてときどきあなたの頬にキスをする今日もあなたの頬は汚れがない。キレイな涙が流れてもいいように。だからあなたの頬にわたしの涙は落とした
2022年3月12日 23:26
俺は今、カッコつけて近くも遠くもない微妙なこの場所であなたの幸運を願ってるぜ。#詩 #短い詩 #幸運 #願い
2021年12月4日 23:09
踏みしめる枯れ葉の音が黄金色に反応していくふたり秘密の散歩道抱きしめたいのはヤマヤマだ。おなじ苦さのホットコーヒーは共有の危うさと幸せを少しくれる散歩には終わりがある終わらせないといけない終わりたとえ、枯れ葉の音がしていてもそれから、いつもサヨナラよりもありがとうだったわからない次のために・・ #散歩 #散歩道 #ホットコーヒー #枯れ葉 #詩 #詩人
2021年12月2日 14:23
先に摘まれる花を羨み失望と、故のない希望によって乾いた鼓動が草原に響く草原の上の黒く澄んだ空は自身の身勝手な共有を許す代わりに摘まれた花を、決して分けてくれない見つかっていない花を探そう花瓶にさすことのない花、一途な妄想の中に咲く花を無自覚のジレンマに洗脳され花をもとめる毎日は覚醒した本能によって麻痺している花も草原も鼓動も、黒い空も花瓶だけの花瓶も、妄想も一本
2021年11月30日 23:31
やさしい報復を決めた日は空は群青色に尖り、太陽が刺さっていた。ある愛のために、生きているふたりの間にあるのは琴線を奏でる狂想曲報復のための道には太陽の破片がセピア色を発しながら降りそそいで静かだ。尖った空には願いを欠けた太陽には深い笑顔を狂想曲とともに・・・ある愛を奪い合うふたりの、そして、報復を決めたひとりの、曲目の違う狂想曲やさしくはない、狂想曲。#
2021年11月10日 15:21
ホンとうに、あなたにとてつもなく深く、鋭くのめり込んだ日々だった。こんども・・・きっとまた今度もいっしょにならない幸せを選ぶ。
2021年7月8日 11:35
スチールスポンジが空を洗うとあの頃の夏が見えてくる小さな小窓から見える綿あめは溶けてしまいそうで溶けないシンシロシンシロと路地が濡れ朽ち始めた木戸が息を吹き返す毎日がきれいに積み重なって「暦」を幾何学的につくって行くので、夕立ちさえも時間をあわせてやってくる軒下の風鈴が揺れそうでゆれないかわりに蚊取り線香の頼りない煙が風を教えてくれる極端に短い路地では、ゆたかな
2021年6月14日 13:32
裏緑が燃えている。太陽の光は音を吸って静かです。君の笑顔を無くしたのは僕の叱咤激励かい?焦げた汗がきれいで風が吹くと、焼けた砂の匂いがしてくる。・・・約束がいるのです。つぎの夏、のです。人間たちの声がひとつになって聞こえてくるような夏の、約束。・・・裏緑は今、浮き輪に乗って波乗りです。それから誰かが写生をしているなら思わず描いてしまう
2021年5月20日 23:37
夏の匂いが少しするころは時間は深く、群青色が飛び散る。そんな時、俺は呼ばれた。ギャーお、ギャーお。ギャーひぃ、ギャーひぃ。俺にほかならないか?遺伝子よ。俺には他はいらない。遺伝子よ。夏の匂いが少しするころに愛が深いという感覚を知り時間はもっと深く、群青色に射し込む。
2021年5月19日 23:43
紺色のノコギリが夕焼けを削るときふたりの愛車のバックミラーはマクロな映画館になる。とは言え、この時間はサヨナラまたね。が迫っているのです。削られた夕焼けが降る中をなぜか映画は早送りなのです。・・・サヨナラまたね。・・・いつもまた 会いたい約束をしないのは、シンプルで困難な幸せがあるから。・・・今日も映画は巻き戻らない。
2021年5月18日 23:16
リリックは終息し言葉で表現できない感情だけが残る何コマもの映像が流れ「思考ハイ」に陥るすべてが叶い、全てが妄想。でも、自ら陥ることを選ぶ。肉体を食べ感情をガブ飲みすることでのみ今を自覚してる。想い、想われたいのシーソーに今日も雨がおちてくる。
2021年5月17日 21:43
神様のナイフが無菌室で鈍く光り人工的な太陽光線の下、影を落とすこれからしばらくは痛みのない深く静かな時間が流れるずっと、眠っていたいように。神様のナイフは神様が創った者たちでさえもその鋭さをユルメナイ。切りつけられた幸せは今も鏡を曇らせるこの傷が、オレの全て。生きる希望も想像も。
2021年5月16日 22:01
結ばれないふたりだけが行ける巡礼があるあえて、願いごとは聞かず静かに手を合わせるあたりまえのように手をつなげたらそれでいい巡礼の始まりは、ハッキリ覚えてるしハッキリしてるのは、ふたりの巡礼は決して終わらないこと終わらない幸せもある終わらせない幸せな絶望もふたりは知ってるけど、静かに手をつなぐだけそれでもふたりに季節は巡り、それぞれの季節で笑い飽和状態の愛
2021年5月15日 21:55
夏休みの校庭で、ひとり思いっきりブランコを漕いだら思いのほか、空まで近かった誰もいない体育館の屋根が規則的に波を打って音を消していく光のおと生ぬるい、昼下がりの風のおと・・・ボクの漕いでるブランコは空を超えられるか?そして音のないおとが聞こえるか?夏を削ぎ落とすと、きっとおとさえもヒカリに変わる
2021年5月14日 23:15
強さと優しさが背中合わせで進むと眠らない身体を手にできる。そこに、あるひび割れた手はなんてあたたかい。オレのエムに抱くアイデンティティ無謀な要求にさえも太陽系の太陽とは別の、太陽のもとやさしく話しかけ、諭す。凛とした朝焼けに愛され植物のしずくに潤されていたエム単色の世界はきっとない眠らない身体で見えるんだ優しいと強いのやわらかいはざま #詩 #詩人 #強さと優しさ #アイデンティ
2021年5月13日 19:27
ガキの頃の泣き場所は父親の胸のなか寿司職人で白衣着て魚と酢飯の匂いがした無自覚の絶望を包む白く、きれいに汚れた世界恋しいか、ガキよ愛おしいか、父よ無自覚の絶望を包む白く、きれいに汚れた世界に薄く深くふたりは交わる 「ガキと父親」