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2020.2よんだ

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20代よ、年間100万円分の本を読め

20代よ、年間100万円分の本を読め

むかし僕が20代のころ、Big Tomorrowで落合信彦(落合陽一さんの父)がこう言いました。

「お前らは、去勢された豚野郎だ」

「最もリターンが大きい投資先は自分自身である」

「20代の頃は貯金なんかするな。全額自分に再投資しろ」

素直な僕は、その日から貯金を全額切り崩し、本を読んだり、資格の勉強をしたり、見聞を広げるために人に会うようになりました。

そして、明らかに世界が変わったの

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メモの達人の驚きの境地。

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。

前田裕二さんの「メモ」の本が流行っているようだけれども、メモというのはそれを書くこと自体に意味があったりする。

極端なことを言えば、書いて、あとはそれを見返さくてもいいくらいである。

というのも、脳は、アウトプットを強制されて初めて気づくことがあったり、自分自身と対話できたりする。

もちろん、声に出した

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メモの魔力は、本当に魔力がある

メモの魔力は、本当に魔力がある

『メモの魔力』、本当に魔力がある。

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考えるとは、思考を言語化すること。

考えるに対する定義ができてからは、自分の中から生まれてくる言葉にいっそう注意を払うようになっていた。

そのためには、ひたすら書く。書き続ける。

僕の場合は、Scrapboxと無印のらくがき帳を使うことが多い。

「0秒思考」のやりかたを取り入れて思い浮かんだことを言葉に

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女の人の人生きっと後半戦も楽しいよ

女の人の人生きっと後半戦も楽しいよ

今年の9月、37歳を迎える。20代のときに病気は一度したものの、快復してからはつつがなく日々を過ごしている。

20代前半にずっと書けなくて苦しんでいた小説も、少しは形になるようになったし、社会に出て仕事をするやりがいや喜びもわかるようになった。

大学生くらいの私は非常に甘ちゃんだったけど、いまはそれなりに自分の人生を愛している。

そして、何より一番これからの人生で楽しみなことは、暮らしや生活

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『変身』、絶望、テロリスト | きのう、なに読んだ?

『変身』、絶望、テロリスト | きのう、なに読んだ?

子どもの入試が一段落して、小説を読みたい気分になった。

子の入試にあたり、私が具体的に何かした訳ではないけれど、終わってみて、そちらにマインドと心を持っていかれていたことを実感する。小説を読みたい気分ということは、心にゆとりができたというサインだ。20歳代後半で大学院に行った頃から、ストレスがかかると音楽や小説などのクリエイティブな情報量の多いものを受け付けなくなった。ストレスが軽くなると、また

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流した男と、聴いた女と、繋いだ男の邂逅〜なぜ、槇原敬之が聴こえたのか〜

流した男と、聴いた女と、繋いだ男の邂逅〜なぜ、槇原敬之が聴こえたのか〜

新幹線のぞみ64号の4号車で槇原敬之を聴いてから、5日間が経った。

この話には、新幹線で槇原敬之を聴いた女・岸田と、新幹線で槇原敬之を流した男・泉山と、偶然流れてきたツイッターのタイムラインで二人を見つけて繋いだ男・岡田(岸田の相互フォロワーで、泉山と同じ会社の先輩)が登場する。

もう二度と会えないであろう奇跡の共演にセンチメンタルを感じていたら、普通に連絡が取れたので、普通に会ってみた。

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蟻を殺した感触

蟻を殺した感触

小学1年生の頃だったと思う。ランドセルを背負って通学路を歩く昼下がり、目の端に違和感を覚えた。

好奇心と不安に駆られて近づいてみると、鳥の雛の死骸とそれに群がる蟻の集団があった。

雛を見た瞬間、すでにそれは肉の塊になっているとわかった。毛もまばらな赤い肉。そして黒い小さな点がハイエナのようにたかっていた。

よく晴れた日だった。緑が風で揺れ、日差しがコンクリートの地面を照らしていた。平和

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なぜ、若者は「顔を隠す」ようになったのか

なぜ、若者は「顔を隠す」ようになったのか

anonymous(アノニマス)。それは「匿名」。without nameが由来だとも言われている。

日本の流行顔を追ったこの動画。最後を彩ったのはマスクをつけた女性だった。ちょうどこのYouTubeが話題になった際、アメリカから来た会社のメンバーが「どうして日本はマスクをつけている人が多いの?」と質問してきた。

その時、ふと思った。顔を隠す人が増えたと。

三種の神器−−マスク、メガネ、イヤ

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遺族、美談、呪い

遺族、美談、呪い

人は、ストーリーを生きてしまう。多分、それが最も顕著になるのは「死」を目の当たりにしたときだと思う。

母を看取る時、幼い私を目の前に、彼女は私に何も言わなかった。ただ、眠るように、いつ息が途絶えたのかもわからないぐらい静かにこの世を去った。ただ、息が途絶えてから彼女の体がどんどん硬直していった。人は死ぬと冷たくなって、びっくりするぐらい固くなる。ここには何のストーリーもない。

でも、周りの大人

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娘の1歳の誕生日。母1年目を終えて。

娘の1歳の誕生日。母1年目を終えて。

娘が先日、1歳の誕生日を迎えた。
月並みだけど、振り返ると本当にあっという間だった。
産後数か月は結構精神的に大変で、これがずっと続くなんて考えられない...と思ったものの(それについて書いた記事はこちら)、今となっては、これと同じ1年を20回繰り返したらもう娘は20歳になることに驚く。

娘の成長

この1年で娘ができるようになったことは無数にあるが、ここ1、2週間のフィジカル面での成長は特に目

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子どもを最初に傷つけるのは親かもしれない

子どもを最初に傷つけるのは親かもしれない

「10年後のクリスマス、お姉ちゃんは1人で読書をしてて、唯ちゃんは彼氏とディズニーランドに行ってそうね」

家族で車に乗っているとき、助手席に座る母は笑いながら父にこう言った。特別な感情が芽生えたわけではない。左手に見えるシンデレラ城を眺めながら「私は社交的で姉は暗いってことを茶化してるんだな」と思っていた。

私が7歳の夏から母は病床につしてしまったので、おそらくこれは6歳くらいの話。

この些

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親子で博多華丸大吉さんに惚れた話

親子で博多華丸大吉さんに惚れた話

はじめてルミネtheよしもとで、漫才を見た。

新宿末廣亭へナイツを見に行ったくらいで、お笑いライブへ足を運んだことはほとんどなく、実はM-1すらちゃんとみたことはない。それくらい私はお笑いに疎い。というか、恥ずかしながらその魅力をちゃんと知らなかった。

そんな私が、生で漫才をみて、博多華丸大吉さんに射抜かれ、すっかり虜になってしまった。ふたりのことを思い出すだけで、心がほくほく、元気が湧いてく

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メッカ(مكة )としてのディズニーランド

メッカ(مكة )としてのディズニーランド

ミッキーマウスについてみなさんがどのくらいのことをご存じかはわかりません。ただ。私は今日に至るまでミッキーをまったくまちがって認識していました。なぜ彼があそこまで人気なのか。それはただ単純にあの口角の上がった顔が可愛いからだろうなどというひどく浅い考えを持っていたのです。

しかしミッキー信者のあるひととの会話をしたお陰で、私はミッキーがどのようにファンから慕われ、崇拝されているかを理解するに至り

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現実もそんなに悪くなさそうな予感

現実もそんなに悪くなさそうな予感

ディズニーシーで働く人たちは、みんなずっとにこにこしていて本当にえらい。
「何名様ですか?」「5名様ですね。では2人と3人に分かれて、1番と2番にお進みくださーい!」「何名様ですか?」「2名様ですね。では3番にどうぞ!」「何名様ですか?」
アトラクションの乗り場では、延々とこれのくり返し。聞いてるだけでも気が滅入るようなくり返しであるにも関わらず、彼ら彼女らはいつ何時も、感じのいい笑みを絶やさない

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