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【エッセイ】水月聖護院大根の変わり味噌汁[家庭料理・本日のご馳走](1483文字)

野菜づくりの上手な生産者さんの水月聖護院大根を購入しました。

水月聖護院大根としては、根が太くて大きめで、茎が太くて、全体が瑞々しくて、とても美味しそう。

茎の大部分は切り落としてありますが、全体で結構な分量です。

大根は、アブラナ科ダイコン属の越年草で、おそらく地中海か中央アジア原産、根と葉茎が食用で、種子から油採取をすることがあり、根は淡色野菜、葉茎は緑黄色野菜に分類されます。

水月聖護院大根は、聖護院大根と同じ丸大根の仲間ですが、全体が真っ白で丸い聖護院大根と違って、肩が緑色の青首系で縦長型、聖護院大根よりも病気に強く、早太りで根割れが少なく、育てやすいとのこと。

根の、中は白色で、肉質は緻密、水分をたっぷり含んで瑞々しく、甘味と旨味があります。

生食でも、どんな調理法でも、美味しく、生なら、シャキシャキパリパリの食感、煮物なら、じわっと味の良く染みた柔らかい食感を楽しめるそうです。

そんな水月聖護院大根と、毎朝食べるオーサワジャパンさんの全粒粉車麩で、変わり味噌汁を作りました。

野菜づくりの上手な生産者さんの自慢の水月聖護院大根で、この季節には毎回買っているので、コクと旨味たっぷりで美味しいことはわかっています。

コクのある美味しい野菜には、変わり味噌汁。

野菜の味を存分に味わうために出汁はなしで、お椀に盛り付けてから、味噌だけで食べても美味しい「やさかみそ」を溶きます。

まずは、水月聖護院大根を一口大サイズのサイコロ状に切りました。

茎は、水月聖護院大根3個分たまったところで、煮物にします。

クッチーナの大きな鍋に、水と、水で戻した、オーサワジャパンさんの全粒粉車麩一切れを2等分にして入れ、沸騰させました。

沸騰し始めで火を止めると、水月聖護院大根を全部入れて、鍋の蓋をしました。

20分くらい経ってから、鍋の蓋を開けたら、煮えた水月聖護院大根の良い匂い。

水月聖護院大根は、半透明になって、多くが浮いていました。

お椀に盛り付け。

オーサワジャパンさんの全粒粉車麩を下に敷き、お玉に軽く2杯分の水月聖護院大根を入れました。

大根と味噌は、もそもそと相性が良いため、薄めが美味しい赤かぶと違って、味噌をやや濃いめに入れます。

「やさかみそ」を味噌べらで、いつもより気持ち多めの2杯分、お椀に入れて、手早く、へらの裏で潰しながら溶きました。

お味は。

とても美味しかったです!

噛むと、シャクシャクホロホロと、コクと旨味と甘味の豊かな大根の味が、上品な香りとともに、口の中に広がりました。

水月聖護院大根の変わり味噌汁は何度か作っていて、汁は美味しいけれど、具は、いつも出がらしのような味で、
「味噌汁よりも遥かに、蒸し器で蒸したほうが、水月聖護院大根自体の複雑な味がして美味しいなぁ」
と思っていたのですが、今回は、なかなかどうして。

どういうわけか、今回の水月聖護院大根の変わり味噌汁は、とても美味しい!

沸騰し始めで火を止めたのが良かったのかな?

それとも、今回の水月聖護院大根が特別に美味しいのかな?

その両方かな?

硬さも、いつもより硬めで角がしっかりしていて、歯触りがとても良い!

勿論、汁も、とても良い味。

味噌が良く引き立てています。

「今日の水月聖護院大根は、とても美味しいね!」
と私。

「大根ならではのコク、出汁のような旨味、本当に美味しいね!」
と夫。

オーサワジャパンさんの全粒粉車麩も、赤かぶの時ほどではないですが、よく味が染みて、美味しかったです。

水月聖護院大根と、オーサワジャパンさんの全粒粉車麩の変わり味噌汁、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

天野マユミ

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