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2019年10月の記事一覧

アーク父ちゃんのお別れ会で担当飼育員が語ったこと

アーク父ちゃんのお別れ会で担当飼育員が語ったこと

 大阪市天王寺動物園の最後のコアラ「アーク父ちゃん」(おす、12歳)が10月10日、繁殖目的でイギリスの動物園ロングリートサファリパークへと旅立った。天王寺動物園は30年間続いたコアラ飼育に幕を閉じ、大阪にコアラはいなくなった。9月28日、ユーカリの木々が生い茂るコアラ舎前でアークの「お別れ会」が開かれ、約600人が参加した。そこで担当飼育員が語ったこととは。涙は隠せなかった。

●飼育担当者とし

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寛容と不寛容

寛容と不寛容

寛容は不寛容に対して不寛容になるべきか。

自分と異なる多様な価値感を認め、ひとりひとりの違いを包み込む「ダイバーシティ」や「インクルーシブ」という言葉をよく目にするようになった。これからの社会でますます重要になる考え方である。金子みすゞの言葉を借りれば「みんな違って、みんないい」。しかし他者に対して「寛容」であることは実は言うほど簡単なことではない。まず、寛容は無関心とは違う。寛容であるためには

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「無人島でお祭り」にしない。コンテンツに橋をかける重要性

「無人島でお祭り」にしない。コンテンツに橋をかける重要性

「コンテンツを作ったけど、見てもらえない。。」「渾身の記事を書いたけど、思ったよりPVが伸びない。。」そんな悩みを抱えるマーケターから時々相談をもらいます。

私は2012年頃からBtoB企業のマーケターとしてコンテンツマーケティングを実践し、コンサルタントとしても様々な企業のコンテンツ発信に関わってきました。

今回は、私がコンテンツを見てもらうために日頃から意識している『コンテンツに橋をかける

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【特別寄稿】映画『HELLO WORLD』野﨑まど書き下ろし小説「遥か先」

【特別寄稿】映画『HELLO WORLD』野﨑まど書き下ろし小説「遥か先」

映画『HELLO WORLD』を愛してくれた全ての人に、感謝を込めて。脚本を手掛けた野﨑まど氏による書き下ろし小説「遥か先」をお届けします。ナオミと過ごしたあの日々から約一か月、直実はある悩みを抱えていた──。

※この小説は映画本編の後日談につきネタバレ要素を含みます、映画をご覧になってからお楽しみください。

(一)

 強い光が、ガラス張りの校舎に跳ね返る。光はそのまま地面へと突き刺さり、コ

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軍政時代以降最大のデモ  ポップ・カルチャー上でも知っておいたほうがいいチリの悲しき歴史

軍政時代以降最大のデモ  ポップ・カルチャー上でも知っておいたほうがいいチリの悲しき歴史

どうも。

チリでのデモがすごいことになってますね。これ、先週の金曜に首都サンチアゴで行われたデモですけど、これで120万人くらい参加したんですよね。この市の人口の5分の1ですって!いかに事態が国民的にかなり深刻なことかがわかるでしょう。

民衆の怒りが止まらずに、いたるところで護衛の軍隊と肉体的な暴力の応酬もあれば、銀行のATMに火をつけたり、スーパーが略奪に遭ったりなどの行為も見られたりします

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マンガでわかるHCI: 今週のコンピュータサイエンス研究 140字での論文解説 まとめ 10/19-10/25

マンガでわかるHCI: 今週のコンピュータサイエンス研究 140字での論文解説 まとめ 10/19-10/25

このnoteでは、最新のコンピュータサイエンスの研究を140字でゆるく解説しつつ、気になる論文にはこういう研究もあるよと2-3個似てる研究を紹介しています。

分野の中の人も外の人も、実務で忙しい人もそうでない人も、小学生も大学生も、「なるほど、最先端ではこんなことがおきてるんだな。ふむふむ」と感じてもらえたらと思います。

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ここ2ヶ月ほど、相当忙しくて全く時間が取れませんでしたが、よう

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同棲することになった。素人童貞じゃなくなった。

同棲することになった。素人童貞じゃなくなった。

 9月の初旬。まだ、歩くだけで全身の皮膚に汗が滲んでいた季節。1年ほど前からネット上でほんの少しだけ交流のあった女性を、初めてご飯に誘ってみた。 

 ネット上でしか彼女のことを知らなかったけれど、彼女の現れては消える日々の呟きや、写メ日記に書かれた長文を読んで、きっとこの人は自分と気が合う人なのだと、一人で勝手な憶測をしていた。彼女は、僕の文章の感想を、ごくたまに投稿してくれていた。ふざけた風俗

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ブルガリアのパプリカ保存食「リュテニツァ」は日本で作れるのか?

ブルガリアのパプリカ保存食「リュテニツァ」は日本で作れるのか?

リュテニツァは、ブルガリアの家庭の定番保存食だ。パプリカを焼いて、トマトやスパイスと煮詰めて瓶に詰める。
みんなが大好きな味で、口を揃えて「わが家の味が一番!」と言う。ブルガリアの家庭で二日がかりで一緒に作ったのだが、その時間もまた特別だった。

日本でも作れたらいいなあと思い、検証も兼ねて、イベントにして10人ほどの人たちとやってみた。

リュテニツァのことを知って「やってみたいな」と思った方の

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なろう系文体および異世界転生の定着経緯

・なろう系とは いわゆる「なろう系」とは、小説投稿サイト「小説家になろう」の投稿小説群を中心として発展したスタイルであり、ネット小説から、商業出版、コミカライズ、アニメ化等の派生作品までを含むものである。

「なろう系」については、様々な種類のものがあり、現在も増え続けているが、少なくともある時期において、異世界転生と呼ばれるジャンルが支配的であったと言えるだろう。

 特に、現在、漫画化・アニメ

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4才と遊べるボードゲーム「リスのタルトやさん」を作った記録

4才と遊べるボードゲーム「リスのタルトやさん」を作った記録

娘(4)と遊べる "ボードゲームらしい" ボードゲームが欲しい…!

というわけで、作りました。

リスのタルトやさん / ゲームマーケット2019春で発売


・当時4さい
・年明けからボードゲームを遊び始める

父(著者)
・30さい
・去年からボードゲームを作り始める

これはその制作記録です。

コンセプト自分の中で、ボードゲームらしいボードゲームとしてまず思い浮かんだのは、ワーカープレ

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車いすの母とミャンマーに行ったら、異国の王様だと思われた

車いすの母とミャンマーに行ったら、異国の王様だと思われた

2016年11月。
土埃と魚醤の匂いがするミャンマーの市場で。
私は立ち尽くしていた。

車いすに乗る母の背後には、何人ものちびっ子托鉢僧たちが、連なっていた。
逃げようとすれば、ついてきて。
そしていつの間にか、増えていて。

君たちは、あれか。ピクミンか。

母・ひろ実は困り果てた顔で「どうしよう」と、私に助けを求めた。
私は、見て見ぬフリをした。

私という人間は、理解できない状況に遭遇した

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僕はClosingが得意なSalesではなくOpeningが得意なSalesと働きたい(セールス関連)

僕はClosingが得意なSalesではなくOpeningが得意なSalesと働きたい(セールス関連)

InsideSalesも急募なのですがSalesも急募しているので、Salesについても記載していきます。
ちなみにInsideSalesは現在4名の組織に2019年中に2-3名増員しますが、Salesは現在4名(+内定者3名)の7名、ここに2020年3月までに+5名増員しますのでSalesの方が急募っちゃ急募だなと気づきまして、急いでSales版のnoteを書きました。
※ちなみにトップ画像は1

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「想像上の妻子」と結婚したら、自己肯定感が上がった話

「想像上の妻子」と結婚したら、自己肯定感が上がった話

いつもお世話になってます。
天竜川ナコンと申します。

突然ですが、私は自分に自信がありません。

たとえばこの前、カフェで「オレンジジュース」を頼んだところ、声が小さすぎたのか「ブレンドコーヒー」が出てきた時。

「オ、オレンジジュースを頼んだのですが…?」と言ったのですが、「ハ〜イ?」みたいな高圧顔を店員さんがするので「ブ、ブレンドでもいいですが…w」と、引き下がってしまいました。

そんな毎

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「正しい内容」と「分かり易い表現」の違い

「正しい内容」と「分かり易い表現」の違い

物事には、いつだって「これが正しい内容」と言われるものと、それをよりかみ砕いて説明するための「分かり易い表現」というものがある。勿論、内容として正しいのは「正しい内容」と呼ばれる方であることは間違いないのだが、大衆向け・知識のない人向けに「正しい内容」を突き付けることが「正しい行動」だと私は思わない。

勿論、「分かり易い表現」において大前提となるのはベースが「正しい内容」を基にしているという事で

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