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何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.2

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#日記

我が家に来ませんか?

我が家に来ませんか?

【KAKOMU】暖炉を囲むように、テーブルを囲むように

というオンライン上のリビングを、Slackでつくることにしました。

彼女とふたり暮らししていた頃は、知人や友人を招待しては、
たこやき会だったり、なにかしら食べて、みんなで語り合う時間がありました。

大盛り上がりで、朝まで語り合う日もありました(その多くは女子会)。

が!別居中なので、スケジュールをあわせ、場所を決め、お声がけしないと

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「わたし」と「あなた」を区別する

「わたし」と「あなた」を区別する

「よそはよそ、うちはうち」

子ども時代に、こんな印籠を親に見せられたことはありますか?

わたしは「みんな持ってるんだよ!」という子どもの説得あるあるセリフを吐いたことが、おそらくありません。だから、そのセリフを親に言われた記憶もありません。当時から、レッツゴーマイロードな子どもだったので。

ただ、子どもの頃に教えられる(諭される)、この「よそはよそ、うちはうち」という感覚って、大切なのではな

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物語は終わらない

物語は終わらない

めでたし、めでたし。ハッピーエンドで終わる物語の締めの一文です。

子どもの頃、この言葉で終わる物語に、一体どんな感情を抱いていたのかは、あまり憶えていません。ほっとしていたのかなあ。それとも、物語が終わってしまうことを残念に思っていたのかな。

大人になって思うことは、ハッピーエンドなんて、死ぬそのときまでない、ということ。

当たり前だけれど、白雪姫だって、シンデレラだって、「めでたし、めでた

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#024 ぼーっとするじかんが好き。

#024 ぼーっとするじかんが好き。

にんげんのタイプには2種類いるような気がする。
スケジュールが空くのをきらい、空きじかん、隙間じかんを詰めまくるタイプ。
もうひとつがゆるゆるとじかんを過ごすタイプ。

わたしは完璧に後半タイプ。

もちろんスケジュール帳に予定がはいるのはうれしいけども、ふだんは家事に追われていることもないため、じかんにゆとりがある。

いちばん好きなのがゴロゴロといっても過言ではない。
昼寝も大好き。ぼーっとす

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#038 インプットしなければアウトプットはできない。

#038 インプットしなければアウトプットはできない。

企業でも地方自治体の活動で最近気づいたこと。
学びが少ないひとが多いと、アウトプットすることはできないのではという根本的なことにぶち当たっているなと。

わたしの周りはすごく自ら学びに行っているかたが多く、いつもその方達がすごいとずっと尊敬のまなざしでみています。また、自分自身も気になったらすぐ学びの場所に話を聞きに行ったりするので、学ぶこと、インプットすることがあたりまえの感覚でいたのだ。

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美味しかったおかずの、塩ひとつまみ分のしあわせ。

美味しかったおかずの、塩ひとつまみ分のしあわせ。

ギリギリに家を出て、改札をくぐるのに手こずって、そんな日に限って階段降りる調子も不調で目の前で電車のドアが閉まったりする。

アー、つくづくツイてない。
ツイてない日ってとことんツイてない。

でもそんなマイナスしかない日があるもんか!とここで開き直る。周りを見渡すことさえ忘れなければひとつはいいことあったりする。
電車で一緒になった赤ちゃん。泣いている、おなか空いたんかな、顔であやす、泣き止

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私は未来がわからない。だから今、やりたいことをする。

私は未来がわからない。だから今、やりたいことをする。

「すこしでも多くの人の、ちょっと豊かな瞬間をつくる」
続けて、コミュニケーションをデザインしていくこと。就活中に延々と書き続け、言い続けた言葉。将来の夢とか成し遂げたいこととか、散々聞かれてそう答えた。なんだその抽象的な、って思った人も多いと思うけど、私はこれを曲げて面接や選考に臨んだことはない。だって、どれだけ考えてもそれ以上のものなんて見つからなくて。そんな綺麗事まかりとおるわけない、と鼻で笑

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あたたかさの持続、それはこだわりが生み出した。

あたたかさの持続、それはこだわりが生み出した。

どうぞ、と笑顔で手渡されたのは店の名前のスタンプが押されたカイロ。ありがとうございますと受け取ると、もうすでに温まっていた。待てよこのカイロ、私たちが帰る時間に間に合うように準備されていたのか。

先日自由が丘にあるalso Soup Stockというお店にお邪魔した。もともとSoup Stock Tokyoのファンだった私にとって最高に魅力的な場所だったのだ。もちろんご飯が美味しかったのは言うま

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1000円で限りなくご機嫌になる

1000円で限りなくご機嫌になる

1000円というお金の、可能性を考えるのが好きだ。たいした額ではないかもしれないけれど、考えようによってはたいした額にもなる。軽いランチだったら人にごちそうできる。ちょっとした美味しいお菓子が、ちょっとだけ買える。単行本は無理でも文庫本は変える。映画の日だったら映画が観れる。普通のスーパーならちょっと良い果物も買えそうし、千疋屋のショートケーキを買ったらお釣りがくる。

この前新宿に久しぶりに行っ

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10年間海を漂ったボトルメールのようなデザインの話

10年間海を漂ったボトルメールのようなデザインの話

昨年の夏、嬉しい再会を果たした。

話は今から11年前に遡る。

2007年8月。
当時20歳だった僕は、大学3年の夏休みを利用して1ヵ月間インドを旅した。

暗闇と、危うい空気を孕むオレンジ色のライトが溶け合う夜明け前。
到着したインディラ・ガンディー国際空港で一緒に降り立った日本人乗客のうちの1人に彼女はいた。
互いに学生だとひと目見理解した僕たちは他の学生数人と一緒に到着ロビーで夜明けを

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ひとつの物事は、着させた服で白にも黒にもなる

ひとつの物事は、着させた服で白にも黒にもなる

同じ内容であっても、伝え方次第で全然本意ではない伝わり方になってしまうことって、あるよね。

言いたいことは同じなのに、表現のしかたひとつで、ポジティブにもネガティブにもとらえられてしまう。「この人、ネガティブにとらえられてしまうような伝え方ばかりをしているなあ」と感じるとき、わたしは「もったいないなあ」と思っている。

「あの人はああいう風に言うけれど、本当はとてもいい人なんだよ」というセリフが

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書くことは、思い出からの卒業。卒業して初めて居場所を持てるんだ。

書くことは、思い出からの卒業。卒業して初めて居場所を持てるんだ。

別に旅人じゃないのにどうしてこんなに、いつも地面から2センチぐらい浮いてしまっているのか。風のようねと言われることが多かった1年、自分のことを考えるのは苦手だけど、大晦日だしもう一度この一年に会いに行こうと思う。

想像できてしまう未来に、私は立っていられない。

ただ、そんなことをずっと思っていた。いろんな人の人生に少しずつ足を踏み入れるのが好き。話を聞いたり、その人の人生を知ったり、話したり、

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情報ではないもの

情報ではないもの

情報化社会と呼ばれるように、今は濁流のような情報が毎日ひっきりなしに溢れている時代だなあと思う。

好きではない言葉のひとつに“情弱”があるのだけれど、そうした言葉が生まれるくらい、今は多くの情報があり、知る人と知らない人の差が激しいのだろうなということがわかる。

「人生は、知るか知らないかだけだ」……というコピーがあったのは、デスノートだったっけ。まあ、そういう側面があるのは否定できないひ

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その重さがあるから深海に潜れる

その重さがあるから深海に潜れる

ある物事のとらえ方は、ひとによって異なる。

……ということは、至極当たり前のことすぎて、あらためていうようなことでもないのだけれど、最近しみじみと、そう思う。

誰かにとっては些細なことだとしても、それは万人には当てはまらない。こころの奥底で、がっちり受け止めて、何ならそのひとの人生に影響を及ぶような、そんなとらえ方をするひとだって、いるんだ。

たとえば、ネタをネタとしてわかってもらえないと嘆

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