藤井サケ

京都民 / #料理 #映画 #嵐 がたまらなくすき / だれにも評価されない日記…

藤井サケ

京都民 / #料理 #映画 #嵐 がたまらなくすき / だれにも評価されない日記のようなものをゆるりゆるりと書きます / 写真はすべて自分で撮ったもの📸

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  • 名作・新作の映画ブック

    見たあとに書かずにはいられなかった作品たちのまとめ。 一部ネタバレもしますのでご注意!

記事一覧

6/20ふと思ったこと

他人に評価されることが自分のやりたいことになってしまっていることに、今さら気づいた。 わたしは手料理をインスタに投稿している。 それも毎回日光がきれいに入る朝に…

藤井サケ
5年前
2

映画「天才作家の妻」の夫に言いたいことがありすぎる!

なぜ夫ジョーは受賞スピーチで、妻ジョーンが嫌がっていた「妻への感謝」を口にしたのか。 そういえば話題のインド映画「パッドマン」でも妻が何度とがめても夫はナプキン…

藤井サケ
5年前
6

活動休止で見えたもの

嵐が活動休止を発表した。 連日さまざまな形で取り上げられている。それを眺めていてファンとして嵐について考えることはもちろんあるが、それとは別に「報道」について思…

藤井サケ
5年前
14

たったひとつの事実が変えてしまうこと

紳士に見える彼は実は子どもだった。 「チャンス」という映画をご存知だろうか。1979年アメリカで公開されたコメディ映画。らしいが見終えたいま、これはコメディなのか?…

藤井サケ
5年前
3

京都バス事件簿

ほかの都道府県はどうかわからないが、京都のバス停には待ち客の列ができない。 なぜならひっきりなしに行く先さまざまなバスが来るからだ。列を作ってもみんな乗るバスは…

藤井サケ
5年前
6

怠け者、続ける力を身につける

「続ける力」は あたしに圧倒的に欠けている。 ダイエットもピアノの練習も日記も いつも気づけばやめている。 続けよう!と決意したことさえ忘れている。 だから今年、英…

藤井サケ
5年前
6

映画「パットマン」の体に染みついていたもの

結末はわかっていても、そこにたどりつくまでが苦しくて見てらんなかった。真夜中に少女にナプキンを渡したり実験に失敗して河に飛び込んだり。 でも恥ずかしげもなく書く…

藤井サケ
5年前
9

なにかに耐えられなくなった人に伝えたいこと

けさ、親友のナナからやっとLINEが返ってきた。ここ2週間ほどなぜか連絡がつかなかった。 「おじいちゃんが体調崩して…闇期入ってた」 文末にたくさんの絵文字。泣いた…

藤井サケ
5年前
7

後ろ向きなようで前向きな不満

もしかすると自分で変えられないことなどないのでは…? 龍崎翔子さんのインタビューを読んでいて考えた。彼女は子どものころアメリカを家族で横断していて、唯一の楽しみ…

藤井サケ
5年前
5

「すそ、めくれてるよ」を思い出したあつい12月

ㅤ電車が走りだし駅をでたとき視界の端に梅田の街がぴかぴか光っているのが見えた。ふと顔を向けたらまったく同じタイミングで前に座っていたスーツのお兄さんも外を見た。…

藤井サケ
5年前
9

あの子のカメラは注目のまと

ㅤ人が行き交う道で、ひとりの男の子が懸命に写真を撮っていた。スマホではなくカメラで。その先に目を向けると小学生が描いたと思われる作品たちが並んでいた。 ㅤクレヨ…

藤井サケ
5年前
8

だからわたしは笑いたい–映画「人魚の眠る家」–

死ってなんだろう。 その前に生ってなんだろう。 この作品を見ているとき何度も頭をよぎった疑問だった。 答えは今もわからない。 20歳のとき母を亡くしてから一年経った…

藤井サケ
5年前
14

その願いはいつ叶う?

ㅤ人生の最終目標ってなんですか? ㅤ「うち、最終的には作詞家になりたい」 ㅤ大学の友人たちと飲んでいるとき1人が言い出した。ひと通り盛り上がったあとのふと静まり…

藤井サケ
5年前
6

人を惹きつけるかおり

つめたい空気を通りぬけて、バスにのる。 目の前に座っていた人が立ち出口へ向かった。やった、とつぶやき空いたその席に座る。その瞬間。ぶわっと優しいかおりにつつまれ…

藤井サケ
5年前
13

働きたくなる店の店長とは

ㅤ店長って孤立しやすいんだなぁ。いろんな店でバイトを経験するうちにそれはわたしの中だけの定説になった。 「シフトの組み方おかしくない?」 「小さいことまで口出し…

藤井サケ
5年前
14

別れの痛みとともに思い出すこと

ㅤ「最近気づいたんや。悲しみを乗り越えるのではなくて悲しみとともに生きていくんやって」そのことばを聞いたときわたしのなかで共感の鐘が鳴りひびいていた。 ㅤこれは…

藤井サケ
5年前
10
6/20ふと思ったこと

6/20ふと思ったこと

他人に評価されることが自分のやりたいことになってしまっていることに、今さら気づいた。

わたしは手料理をインスタに投稿している。
それも毎回日光がきれいに入る朝に写真を撮り、それをiPadで加工して文字を入れ、イラストも添えるという手間と時間のかけぶり。

でもふと思った。
あれ、わたしこれがやりたかったんだっけ?

新社会人になりプライベートの時間が限られるようになった。このアマチュア・インスタ

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映画「天才作家の妻」の夫に言いたいことがありすぎる!

映画「天才作家の妻」の夫に言いたいことがありすぎる!

なぜ夫ジョーは受賞スピーチで、妻ジョーンが嫌がっていた「妻への感謝」を口にしたのか。

そういえば話題のインド映画「パッドマン」でも妻が何度とがめても夫はナプキン開発をやめなかった。だがこの夫が妻のことばを聞き入れなかったのは、衛生状態の悪いナプキンを使うことで妻を死なせたくなかったからだ。そのために彼は自分のプライドも妻の反対も投げ打って研究をつづけた。

一方のジョーは妻のことなど考えちゃいな

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活動休止で見えたもの

活動休止で見えたもの

嵐が活動休止を発表した。
連日さまざまな形で取り上げられている。それを眺めていてファンとして嵐について考えることはもちろんあるが、それとは別に「報道」について思うことがあったので書いてみたい。

ずばり 思うこと、とは報道は「受け手がニュースを正しく偏りなく理解すること」よりも「どれほどほかと違う情報を出せるか」や「自分たちの媒体がどれほど注目を浴びるか」に重心をおいているではないかということだ。

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たったひとつの事実が変えてしまうこと

たったひとつの事実が変えてしまうこと

紳士に見える彼は実は子どもだった。
「チャンス」という映画をご存知だろうか。1979年アメリカで公開されたコメディ映画。らしいが見終えたいま、これはコメディなのか?という疑問が残る。

とりあえずストーリーを簡単に説明しませう。

チャンス(50代白人)は豪邸に〝庭師〟として長年仕えながら暮らしていた。彼は知的障害を持っており、一度も家の外に出ることは許されなかった。しかしある朝、主人が亡くなった

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京都バス事件簿

京都バス事件簿

ほかの都道府県はどうかわからないが、京都のバス停には待ち客の列ができない。

なぜならひっきりなしに行く先さまざまなバスが来るからだ。列を作ってもみんな乗るバスはバラバラなのだ。

だからバス停あたりになんとなく人が溜まっていくのだけど、そこに日本人らしさがよく出る。

というのも大体みんな、バス停に先にいた人の前には立たない。後から来た人は後ろのほうに立つ。

たまにおばあさん・おじいさんが先客

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怠け者、続ける力を身につける

怠け者、続ける力を身につける

「続ける力」は
あたしに圧倒的に欠けている。
ダイエットもピアノの練習も日記も
いつも気づけばやめている。
続けよう!と決意したことさえ忘れている。

だから今年、英語教室に通いはじめて
ぶ厚い単語帳をもらったとき
「あたしゃ毎日できないだろな」と
ハナから思っていた。
自分を信じることさえやめていた。

実際できなかった。
ここで毎日継続できた自分を褒めてやりたい、と言いたいところだが…

だけ

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映画「パットマン」の体に染みついていたもの

映画「パットマン」の体に染みついていたもの

結末はわかっていても、そこにたどりつくまでが苦しくて見てらんなかった。真夜中に少女にナプキンを渡したり実験に失敗して河に飛び込んだり。

でも恥ずかしげもなく書くとなにかを成し遂げるということは往々にしてそういうものなんだろう。失敗を重ねて恥ずかしいところを人に見られて、理解されなくてとがめられていろんなものを失って。

でも彼がナプキン作りをやめなかったのはチャレンジ精神よりも根性よりもたったひ

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なにかに耐えられなくなった人に伝えたいこと

なにかに耐えられなくなった人に伝えたいこと

けさ、親友のナナからやっとLINEが返ってきた。ここ2週間ほどなぜか連絡がつかなかった。

「おじいちゃんが体調崩して…闇期入ってた」

文末にたくさんの絵文字。泣いた顔、ごめんねと合わせた手、土下座したひと。

彼女が就活に失敗してよからぬことを考えているのではないかと、ひやひやしていたわたしはすこしほっとして息をついた。と同時に、彼女がいまいる状況をわたしは知っていると気づいた。

いつも当た

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後ろ向きなようで前向きな不満

後ろ向きなようで前向きな不満

もしかすると自分で変えられないことなどないのでは…?

龍崎翔子さんのインタビューを読んでいて考えた。彼女は子どものころアメリカを家族で横断していて、唯一の楽しみであったホテルがどれも似たり寄ったりなことにがっかりしたという。その経験が今のホテルプロデューサーという仕事につながっているんだとか。

自分がもった不満を解消する。たったそれだけのことなのに、それが仕事になるなんて。同い年というだけで感

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「すそ、めくれてるよ」を思い出したあつい12月

「すそ、めくれてるよ」を思い出したあつい12月

ㅤ電車が走りだし駅をでたとき視界の端に梅田の街がぴかぴか光っているのが見えた。ふと顔を向けたらまったく同じタイミングで前に座っていたスーツのお兄さんも外を見た。

なんだかはずかしくてすぐスマホに視線を落とした。

きっと交流関係がきらびやかな人ならそんなときお兄さんの顔を見てふふって笑いかけるのだろうし、わたしはいつもそういう人に笑いかけられて友だちになるタイプだ。

社交的にふるまうことはでき

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あの子のカメラは注目のまと

あの子のカメラは注目のまと

ㅤ人が行き交う道で、ひとりの男の子が懸命に写真を撮っていた。スマホではなくカメラで。その先に目を向けると小学生が描いたと思われる作品たちが並んでいた。

ㅤクレヨンで描かれた風神雷神図、大きなペンギン。名作を模した作品たちなのだろう。「青空展」と題されていた。今日のような晴れた日曜にぴったりだ。

ㅤふふ、いいもの見たなぁと思うと同時にふと気づいた。カメラを向けていたあの男の子がいなかったらわたし

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だからわたしは笑いたい–映画「人魚の眠る家」–

だからわたしは笑いたい–映画「人魚の眠る家」–

死ってなんだろう。
その前に生ってなんだろう。
この作品を見ているとき何度も頭をよぎった疑問だった。

答えは今もわからない。
20歳のとき母を亡くしてから一年経った今も、母の死ってなんだったんだろうと思うし母の一生ってなんだったんだろうとも思う。

一番近くにいたはずなのに、まだわからないことだらけだ。

でもこの作品を見てあることに気づいた。
人はひとの“笑顔”に最もつよく、生を感じるのでは?

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その願いはいつ叶う?

その願いはいつ叶う?

ㅤ人生の最終目標ってなんですか?

ㅤ「うち、最終的には作詞家になりたい」

ㅤ大学の友人たちと飲んでいるとき1人が言い出した。ひと通り盛り上がったあとのふと静まりかえった瞬間だった。

ㅤ唐突でおどろいたがそれよりも小さな違和感をおぼえてわたしは「最終的に?」と口にした。彼女はうなずき、だから今はインプットの期間なの、と答えた。

ㅤ大学4年のわたしたちは来年の春には就職する。彼女は内定をもらっ

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人を惹きつけるかおり

人を惹きつけるかおり

つめたい空気を通りぬけて、バスにのる。
目の前に座っていた人が立ち出口へ向かった。やった、とつぶやき空いたその席に座る。その瞬間。ぶわっと優しいかおりにつつまれた。

あ、これやばい。直感的に思った。やさしくてあたたかくてドキドキして、いつかの何かを思い出しそうなかおり。すきなかおりだ。きっとさっきの人のもの。

どんな人だっけ。ついさきほどの記憶をたどっても若い男性だったことしか覚えていない。こ

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働きたくなる店の店長とは

働きたくなる店の店長とは

ㅤ店長って孤立しやすいんだなぁ。いろんな店でバイトを経験するうちにそれはわたしの中だけの定説になった。

「シフトの組み方おかしくない?」
「小さいことまで口出ししてくるからうざい」

ㅤバイトも社員も集まるとたちまち店長への不満を漏らす。店長の話は全員の共通項だから話しやすいということもあるのだろう。

ㅤわかりやすくいえば店長は点だ。そして全く別の場所に円がある。それが店長以外の従業員だ。

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別れの痛みとともに思い出すこと

別れの痛みとともに思い出すこと

ㅤ「最近気づいたんや。悲しみを乗り越えるのではなくて悲しみとともに生きていくんやって」そのことばを聞いたときわたしのなかで共感の鐘が鳴りひびいていた。

ㅤこれは連続テレビ小説「半分、青い。」に出てくる弥一さんのことばだ。親友を亡くした主人公すずめが、どうすればその悲しみを乗り越えられるのかと聞いたときだ。数年前に妻を亡くした弥一さんはそう言ってやさしく微笑んだ。

ㅤそう、そうなのだ。わたしは昨

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