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twitterにアップした詩たち。2019/10/01~2019/10/15
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【深部】
怒りは美しくない
ルサンチマンには
引き攣れた心ばかりで
良い馨りがしない
激しく叩き付ける言葉から
逃げてゆく
煌めく光の粉を埋葬する営みに
救われることを赤子のように悶えて
僥倖を待つばかりの炎
何故不満は醜く
哀しみに美が宿るか
静かな河の中で
暗い森の中で
たしかな沈黙に指を浸し
眼を閉じるとき
清らかな闇が
そっと肩をたたく
遠くで
僕の好きな詩について。第47回 渋沢孝輔
お久し振りです。僕の好きな詩について好き放題言うnote、ひっさしぶりの第47回は、明治大学の教授だった詩人かつ仏文学者、渋沢孝輔氏です。カッコいいです。
ではまず詩をどうぞ。
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水晶狂い
ついに水晶狂いだ
死と愛とをともにつらぬいて
どんな透明な狂気が
来たりつつある水晶を生きようとしているのか
痛いきらめき
ひとつの叫びがいま滑りおち無に入
エリザベス・ビショップ「ONE ART」を訳してみました。
こんにちは。ハルです。
突然ですが、20世紀のアメリカの詩人のうち、最も重要な人物の一人であり、桂冠詩人、ピューリッツァー賞の受賞者でもあるエリザベス・ビショップの「ONE ART」(1976)を訳してみました。
まずは拙訳から、どうぞ。
「ワン アート」 エリザベス・ビショップ
失うことを得ることは
そんなに手強くありません
喪失は世に充ち充ちて
災いなんかじゃありません
同人誌を創刊しました。
こんばんは。ハルです。
急で申し訳ないのですが、同人誌、というものを編集して創刊しました。
同人誌というからには同人というグループがあり、僕もそのひとりです。全部で(今のところ)8人のメンバーなのですが、そのほぼ全てが詩人です。(ひとりだけ、表紙を描いてくださった高橋さんだけは絵を専門にされています。)
詩人、というのは面白い言葉で、たとえば漫画家、小説家、芸術家、というのは「家」がつくので