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文学スナックママ
2024年4月14日 20:36
noteを始めて10年というリマインドが来たので久しぶりにこちらへ投稿男はつらいよを第1作から見始めてちょうどぴったり1年、ついに50作見終わってしまいました最初の2作くらいは寅さん出てくるとイライラして仕方がなかった、こんなに迷惑で厚かましくてどうしようもない人はそうそういないしかし本当に山田洋次監督は凄いもので(もちろん渥美清も)、見進めるうちにどんどん寅さんに肩入れしてしまってま
2020年8月10日 01:00
水上勉原作・「飢餓海峡」前半退屈しつつ見ていたら俄然後半から面白くなってきたこれ…横溝の悪魔の手鞠唄の青池源治郎と恩田幾三の一人二役や松本清張の砂の器と同じく、戦後の混乱や引き揚げに乗じたこの時代にしか成立しえない犯罪ですが、実際にこの時代には戸籍を捏造して生きていった、いかざるを得なかった人があまたいるのだろうなとしかしこの物語はそういうトリックだけで終わらない同じく水上勉の五番
2019年10月4日 16:59
とても良い、と貸してもらった富岡多恵子の短編集「遠い空」異形のものに対する畏れと憧憬が犯罪や性を通して生々しく淡々と描かれているが内容は過激であるのに誰しもの背面にぴたりと寄り添うような恐ろしい親密さを感じる見たことはないがいつも背面に感じている不快や醜悪の姿を見せられた気がする一気に読了して、あまりにすごくて、富岡多恵子をもう一度調べてしまったそうだ、借りる前にこの本の話をしていた
2019年5月30日 19:53
京阪洛楽で強制的に京橋まで連れてかれてるので、往復とんぼ返りの暇に任せて少し前の読書(と映画)に触れておく寺山修司の唯一の長編小説「あゝ、荒野」普通、小説を映画化すると「こんなに濃い内容を一体どうやって2時間くらいに詰め込むのよ?!」という疑問を持つものだが、これは逆だ映画が前後編合わせて5時間近くあるので、後から小説を読んだというのもあり、小説半分強読み進めた辺りで「紙面半分強をまだ
2019年8月26日 19:03
1年ほど前に主人公の夕子が私に似ていると言われてからずっと気になっていた水上勉「五番町夕霧楼」をこのお盆休みにようやく読みました1950年に実際にあった金閣寺放火事件を題材にした小説です廓物にも関わらず登場人物はみな情に厚く、悲しい物語ながらも水上の人間に対するあたたかい視点で切なく心に沁みる物語が展開されていきます(夕子が私に似ているのはある点に於いてでした)勢い同じ事件を題材にした三
2017年2月11日 23:50
ついに観てきました!映画館で映画観るのいつぶりだろ…おうちでゆったりDVD派ですが、とりあえずこの映画だけは製作を知った時から待ちきれず映画館行って来ました。超寝不足で行ったので眠気を心配してましたが、映画がセミの声で始まりセミの声で終わるまで、一切の眠気は意識にあがることもなく完全にのめり込む…前半では隠れキリシタン達の圧倒的な過酷さと信仰心に信者でなくとも感情移入させられ、対比的に