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育休から育業へ その4.1 育業できない環境に居たらの番外編 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

親族に(ガッツリ)甘える…ことができるのは人類の特権なので遠慮無用


経緯

 その1では、男女雇用機会均等をリファレンスにその定着経緯を40年振り返って反省を活かそうというお話でした。

 その2では、年次有給休暇取得の荒業をご紹介。工夫次第では結構イケるので実行あるのみというお話でした。

 その3は、その2を横に置きつつコロナ禍でできたことはそれが育業に置き換わってもできるでしょ、やるなら今でしょというお話でした。

 その4は、そもそも育業の対象者にならない方々も居て、そのソリューションとしては思い切って転職するか、親族に思い切り甘えちゃおう…というお話でした。

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 今回は、本編からは少し逸(そ)れるので外した話を、次の一歩へ(空気を敢えて読まずに思い切って育休取得しちゃう、転職しちゃう、親に甘えちゃうなどなど)踏み出す背中を押す意味でのご参考の話です。

 当たり前過ぎて意識しなくなっていることかも知れませんが、物理屋なので根源的な事由を大切にしちゃうのです。(笑)
 そもそも何で人類は他の生物から突出して繁栄したのか。それは

おばあちゃん効果

 と言っても実はヒト、クジラといった高等生物だけではなく、例えば昆虫ですら、例えばヨシノミヤアブラムシでは繁殖を終えた雌の成虫が自己犠牲的な防衛を行うことにより血縁個体を助けることなどが知られています。

 話は戻って、ヒトのおばあちゃん効果ですが、閉経が適応である可能性が有ることが知られています。進化の視点から、「次第に低下しつつある能力を、すでに存在する子孫の世話と、新たな子孫を作ることに振り分けること」は、”女性“にとって有利に働いたかもしれない。

(蛇足ですが、“女性“にとって…って表現引っかかるかなぁ…物理屋的にはLGBTSを超えてこれはこれ。正に物理的には天賦(てんぶ)なので…。いくら私が、人間の雄から雌へのグラデーションの中で思いっきり雄からは少し雌寄りの身体の構造を持っているとしても、例えば妊娠、出産はできないので体験不可能なことは有るという事実なので…)

 親が死ねば、まだ母親に頼らなくてはならない幼い子どもたちもすぐに死ぬ可能性が高く、年をとった母親は繁殖を止め、既にいる子どもたちに集中する必要がある。繁殖を止めることで出産に伴う死のリスクを避けることができ、

(例えば私の親の世代など、つい最近までは出産で命を落とす母体も珍しくなかったんですよ…)

現在の子どもたちが生き延びるための潜在的なリスクを減少させることができる。その上、閉経後の女性は他の仲間たちに知識や技術を教えることで集団適応度を高められる。その他の仲間が女性の親族であれば、閉経後の女性は包括適応度を高めることができる。
 この種の血縁選択は180万年頃前に気候変動によって女性が食料の採集と共有を行うようになることで発生したかもしれない。この変化は子どもの母親依存を高め、母親は集めて食べられるように処理する技術が必要な、ありふれてはいるが低栄養の食料(根菜のような)にも手を出さざるを得なくなったかもしれない。そのような必要性は女性の出産間隔を制限し、つまり生涯出産数も制限した。これがおばあさん仮説のシナリオである。

以下、出典
(私の理解だともう仮説じゃ無いという認識なのですが…)

 おばあちゃんが居ればそもそも出産前後のサポートをして貰えることで人類は飛躍的に人口を増やせたんですよね。

 今でこそ医療自体が発達した上に医療施設も充実していて、極端な未熟児でも普通に大人になれる確率が飛躍的に高くなりました。保育器も日進月歩の進化。
 ですが、動物としてはそもそも誰にも教えれられずに生殖行為から出産、育児と遺伝子に刷り込まれた情報を頼りに本能的に全てをこなすことが原点。
(これができちゃうってのは物理屋としては衝撃的なんですが…IT的には生まれながらにROMに書き込まれている…)

ROM
(Read Only Memory 読出し専用メモリー)

 それがおばあちゃんの存在で、先ずは出産前のサポート、出産、育児と母子共に命懸けの時期の安全性が本能だけではなく経験者の支援を受けられる様になったことが特筆すべき変化。今回の育業もこの育児時期の課題の現代版という位置づけですよね。ですからそもそも歴史的に見れば先ずはおばあちゃんに全面的に甘えちゃうのが筋ってもんです。そもそも人類がずっと行って来たのですから世代間の相互扶助、言っちゃえば年金みたいな建付けですかね。

 私は助けてもらえなかったなんて言うおばあちゃんも個別事情ではあるでしょうが、物理屋的には、然は然り乍ら(さはさりながら)ザックリそうなんだから細かいことは置いといて

甘えちゃって良い免罪符

ってことで遠慮なく活用するのは如何。

 因みに私はおじいちゃんというカテゴリーなのでしょうけど、生物学的な表現型ではちと女性寄りなので(笑、ていうかまじで)、おばあちゃん役もできるかも。


 ですから、ザックリ言えばそもそも人類のの進歩の建付けとしておばあちゃんに甘えちゃうってのは基本なんです。

蛇足
 どうですか?

 たとえグジュグシュ言われようが遠慮なく甘える気になりました?





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