- 運営しているクリエイター
記事一覧
カナダ・モントリオールの初夏の味
にんにくの芽を初めて食べたのは小学生の頃だった。
珍し物好きの母が中国産の冷凍ものを買ってきて、豚肉と一緒に炒めた中華風のものが食卓に上がった。
鮮やかなグリーン。歯ごたえがあってほんのりにんにくの味がした。
今となっては身近な食材ではあるものの、日本で流通しているにんにくの芽のほとんどが中国産。国産はわずか1％だから福岡で手に入るはずもなく、新鮮なものは見たことなかった。
にんにくといえば青
カナダ発！世界で一番おいしいかもしれないメープルバターを自作してみた
カナダ・ケベック州のメープルシロップは世界の生産量の約70％を占める。その中でもケベック州の中央部Bois-Franc地区は、良質のメープルシロップ生産地として有名。だから、この地区の製品が世界で一番美味しいメープルシロップということになる。幸運なことに、我がパートナーの友人がこの地区出身なので、彼女を介して生産者から直接分けてもらっている。
＊
５年前、メープルシロップのグレード表示が変わっ
カナダ・モントリオールの春の味
菜の花、たらの芽、せり、つくし、わらび、つわ蕗。漁獲が減ったけれど、白魚やかなぎ（いかなご）も美味しい。地元福岡で味わえる春の味覚。
酢味噌で和えたり、天ぷらにしたり、卵とじにしたり。春ならではの味が
たまらなく懐かしい。
４月のカナダ・モントリオールは、柔らかい春の陽射しになるものの、風がまだ冷たい。雪が降ることもある。５月上旬になるとチューリップがやっと蕾をつける。
先日、ジャンタロンマー
焼きたてクロワッサンを食べる
パン屋さんの冷凍クロワッサンを家のオーブンで焼いてみたい。
昨年から考えてたことがようやく実現した。
先日、カナダ・モントリオールの気温が１７度まで上がり、過去の記録を更新した。長い長い北国の冬にも、３月になると神様からのプレゼントが時々やってくる。重い冬のコートを脱いで春らしいコートを着ている人、Ｔシャツ姿で自転車に乗っている人を見かけた。私も神様からの贈り物をしっかり受け取ろうと散歩に出かけ
自転車のボブの教え～人の意識が変わるまで～
カナダの活動家自転車のボブ。
彼の存在なくして、魅力ある暮らしやすい街モントリオールは誕生しなかった。ダウンタウンにある老舗デパート前の広場で彼が声をあげなければ、
モントリオールの街は2021年の今でもただの地方都市だったかもしれない。
1975年。自転車のボブはモントリオール市に自転車専用道路を作るよう請願した。当時、車優先社会だったモントリオール市内には自転車用の通路さえなく、自転車と車で
カナダ発！青いトマトで自家製ケチャップ～残り物には福がある～
赤くなる直前の、まだ青くて固いトマトで作るグリーンケチャップ。
カナダ・ケベック州ラック・センジャン地方の伝統料理であるミートパイ、トルティエール（Tourtière）に添えて食べる。全てのトマトの収穫が終わりを迎える前に秋がやってくる地域ならではの、食物を無駄にしない知恵だ。
手作りのケチャップを瓶詰めにして保存し、クリスマスシーズンなどに牛肉、豚肉、羊肉のほか、野生動物（ジビエ）と野菜を混ぜ合
この街が教えてくれること
手作りマフィンを持ってピクニックに行った水曜日。
目的地はカナダ・モントリオール市民の憩いの場所、モンロワイヤル公園。
ダウンタウンのPeel通りから徒歩で頂上へ行くことができる。急な登りの階段はいい有酸素運動。
展望台からはダウンタウンが見渡せる。札幌、神戸、福岡市と同じくらいの規模。遠くにはセントローレンス河が霞んで見える。
この展望台は公園で一番の観光スポットだというのに、ただいま大規
12キロのトマトで冬支度
９月から１０月にかけて、カナダ・モントリオールのマーケットには最後の夏野菜と旬を迎える秋の野菜や果物が大量に並ぶ。
通常サイズの他、まとめ買い用の大きなかごには、トマトや赤いパプリカが山盛り。毎年このビタミンカラーに吸い寄せられる。
りんごは日本よりも種類が豊富かもしれない。小ぶりなので、そのままかぶりつくのが最高！小腹が空いた時、罪悪感を感じることなく食べられる。
この時期、まとめ買いして
苺とルバーブのアメリカンパイに魅せられて
カナダ・ケベック州のいちごの旬は初夏から秋にかけてと言ったら驚かれることが多い。
「今が旬よ」というと、
「モントリオールって南半球だったっけ？」と友達。
北米だよぉ。
今年は夏いちごが豊作。値段も下がっているとラジオで言っていたので
パートナーに買ってきてもらうことに。
買い物から戻った時、いちごふた箱とルバーブひと束（５本）を手にしていた。
ルバーブ（英: Rhubarb [ˈruːb