mopa
モパが書く文章用のマガジンです。ときどきですが、浮かんでしかたのない書き物をここに載せています。お楽しみください。
モパ、油絵用のマガジンです。奥深い森への入り口です。お気をつけて進まれますように。
2018年10月9日-15日 恵文社一乗寺店ギャラリーアンフェール 「緑雨手文庫」WEB版です 詩人の綴った詩は 描けば そのあじわいを濃ゆくまし いくつかの絵となりました 詩と絵を掛ける文庫を このたび開庫いたします 詩をよむ心は 森にふる雨の愉楽にも にて みなさまに どのような雨が ふるのでしょうか
モパのillustration記事をまとめています。
「お客様、おカバンの中身を拝見させていただいても、よろしいでしょうか?」 皆さんは、このセリフを面と向かって言われたことがありますか? 私は、あります。 会計…
歌うたいでありバラッドメーカーの、斉藤和義は 自身の詩の中で 「頭をからっぽにして、声に身を任せれば歌は唄える」という主旨の言葉を 伝えています。 ときおり彼のシン…
平日、早い午後の商店街は、比較的高い年齢層の出足が多く、 夜の食卓にむけて 目立たないけれど堅実な審美眼が あちこちでピカピカと光を放っています。 暮らしへの意欲が…
森の入り口に住んでいて 頭のてっぺんから少しづつ緑色に変わっていく様で それとわかる パックリとふたつに割れた胸の中に 茹でた豆を隠して持つ その豆を食べた者…
小鬼の お風呂上りに 様子をみに行くと いつものように 小鬼は消えていて でも その身代わりみたいに 1本の えんぴつが 残されていた 部屋にもどり そおっと い…
きょうは ふたりでいっしょに絵をかきました。
余白が白い絵を 描きたいと思って 描き始めました オリーブの葉などの 乾いた植物から色をもらい 描きすすめるうちに 自然と浮かんでくる形象がありました いつ…
「さんぽ」全景
大きな木の下に すわっていると 風景に 溶けていく とけていく 気がつくと 私は あの ゆれる葉 に なって 山の上の あの 青い空は 私にな…
春 暁 孟浩然 作 井伏鱒二 訳 ハルノネザメノウツツデ聞ケバ トリノナクネデ目ガサメマシタ ヨルノアラシニ雨マジリ …
ぽっかりと月のぼる時 森の家のさびしき顔は 戸を閉ざしける 佐佐木信綱 作者は かわいらしい唱歌「夏は来ぬ」の作詞でも知られます「卯(う)の…
ある時 ふかく味わう読書がしたいと 心にわいて なかでも詩によりそい 歩んでみたいと 思うようになりました。詩は暗唱がしやすく すぐにその世界をたちあげやすい そこ…
2023年11月12日 16:18
「お客様、おカバンの中身を拝見させていただいても、よろしいでしょうか?」 皆さんは、このセリフを面と向かって言われたことがありますか?私は、あります。 会計が済んでいない商品が、カバンの中に入っていないか、確かめさせて欲しい、と。 雑貨屋さんで会計をしている最中、いつのまにか隣に立っていた女性に、にこやかで、とても丁寧に、声をかけられたのでした。 肩からかけたショルダーバック
2023年5月31日 09:07
歌うたいでありバラッドメーカーの、斉藤和義は自身の詩の中で「頭をからっぽにして、声に身を任せれば歌は唄える」という主旨の言葉を伝えています。ときおり彼のシンプルで率直な言葉は、私なりの言葉となって浮かんできます。 ああ、描くことはむずかしいことじゃない私がスタッフとして働く造形教室には、たくさんの子ども達がやってきます。この前の教室では、キャベツを墨で描きました。 6才の男の
2023年5月31日 08:54
平日、早い午後の商店街は、比較的高い年齢層の出足が多く、夜の食卓にむけて目立たないけれど堅実な審美眼があちこちでピカピカと光を放っています。暮らしへの意欲が、静かに満ちている時間帯。 そんな穏やかな活気の中で、ひとり岩のように重たい足をズルズルと引きずりながら歩くわたしは、ひどい疲れを抱えていました。 なにかの報いなんだろうか。 重い体への対処は、もう、我慢しかありませ
2020年8月17日 15:50
森の入り口に住んでいて頭のてっぺんから少しづつ緑色に変わっていく様でそれとわかるパックリとふたつに割れた胸の中に茹でた豆を隠して持つその豆を食べた者は一生その味を懐かしむという
2020年5月19日 17:54
小鬼の お風呂上りに 様子をみに行くといつものように 小鬼は消えていてでも その身代わりみたいに 1本の えんぴつが 残されていた部屋にもどり そおっと いっぽん 線をひいてみた線は サラサラ流れる水へと かわったためしに魚を描いて 水を流してみたらスイスイ泳いで とっても気持ちが よさそうだった鬼のえんぴつで バラを描いた花壇で 今年初めて花をつけた ピンクのバラ鬼
2020年5月9日 17:14
2020年5月9日 17:12
2020年5月9日 17:10
2020年5月9日 15:29
2019年9月30日 16:56
余白が白い絵を 描きたいと思って 描き始めましたオリーブの葉などの 乾いた植物から色をもらい 描きすすめるうちに 自然と浮かんでくる形象がありましたいつもは 浮かんでは消えるままに まかせておきますが今回は その形象を浮かび上がらせ声を聞くように 形によりそって描いてみました完成したあと この余白と形象はなんだったのかと考えてみるともしかしてこれは 本を開いている景
2019年3月18日 22:54
2019年2月4日 11:23
2018年12月21日 13:21
大きな木の下に すわっていると風景に 溶けていく とけていく気がつくと 私は あの ゆれる葉 に なって 山の上の あの 青い空は 私になる 輪郭は にじんで あいまい いい大人なので困ることにも たまに なるけどそんな時は 途方に暮れてまた 大きな木の下に すわるといい
2018年12月19日 14:51
春 暁 孟浩然 作 井伏鱒二 訳ハルノネザメノウツツデ聞ケバトリノナクネデ目ガサメマシタヨルノアラシニ雨マジリ散ッタ木ノ花イカホドバカリ 出典『日本の詩歌28訳詩集』(中公公論社) 春暁 (しゅんぎょう) 孟浩然 (もうこうねん) 春 眠 不 覚 暁 処 処 聞 啼 鳥 夜 来 風
2018年12月19日 14:40
ぽっかりと月のぼる時森の家のさびしき顔は戸を閉ざしける 佐佐木信綱作者は かわいらしい唱歌「夏は来ぬ」の作詞でも知られます「卯(う)の花(はな)(ウツギの花)の 匂う垣根に 時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ」アニメのように情景がクッキリとうかぶような歌を詠む歌人です月夜の廃屋寂しい情景ですが あじわいには ほがらかなものが混ざ
2018年9月24日 17:12
ある時 ふかく味わう読書がしたいと 心にわいて なかでも詩によりそい 歩んでみたいと 思うようになりました。詩は暗唱がしやすく すぐにその世界をたちあげやすい そこがいい。濃くあじわうためには すこし噛みごたえがあるものも またいい。古語のように すこし意味がおぼつかなくても 音がうつくしいものは多く 読まれることを待つ詩が ひろがる景色を目にしました本棚をひらきなおし ひとり 愉悦の読書をは