まごっと
発達障害 ( ASD/アスペルガー )当事者から見た普通の人達( 定型発達 )の不思議な特徴とその理由について書いていきます。随時追加。
ギリシャ以外は行きたい国がなくて60代になるまで海外旅行未経験だった私(ASD当事者)が、2週間のトルコ遺跡巡りツアーに参加した記録です。
昭和30年代生まれで、40才代終わりに発達障害(ASD)の診断を受けた私。思えば色々な体験をしてきました。 折角なので自分史にまとめたいと思い、まずは思い出したことを順不同でnoteに書き出すことにしました。メモなので内容は正確ではありません。更新不定期。 地名・人名は仮称、年月日はずれていることがあります。
TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)と発達障害との関わり、可能性について考えていきます。
この文章は2018年前半にある団体の会報に3回にわたって寄稿したものです。 自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の私とADHD・LDの息子の話です。
古代ギリシャ ギリシャ神話・古代ギリシャへの興味・関心は長い事持ってきたが、この10年ほど、NHKカルチャーセンターで藤村シシン先生の各種講座を受講して、改めて歴史…
今年もあと1週間なので、今年起きた個人的なことを10個あげてみようと思う。こんなことを思う年は珍しい。それだけ今年は、つらいことが少なかったのかもしれない。 1.ト…
トルコ旅行 2023年9月22日~10月5日、2週間の日程でトルコツアーに参加した。私の初海外旅行であり、しかも遺跡見学を主としたハードなもので、途中の日程をいくつも飛ば…
こちらのマガジンの記事は久々になります。いろいろ変わってしまっていると思いますが、ご容赦ください。 トルコツアーに参加して 別の記事(引用)に書いたように、初め…
ギリシャ語への疑問 古代ギリシャのことを知っていく中で、ずっと気にかかっていたことがあった。 古典(古代)ギリシャ語と現代ギリシャ語はそれほど大きく違わないと思…
トルコツアーに参加して これまでも私は団体行動が苦手だと感じていたが、トルコの遺跡を巡るツアーに参加して、つくづく「私は団体旅行に向いていない」と感じた。 私が…
足りないものだらけでも 2週間の旅行中、帰国後に感じたことはいろいろある。 その中でも多分最大のものは 「私にはいろいろと足りないものがある。体力、手際の良さ、…
イスタンブール空港 イスタンブール空港は中心街からバスで1時間ほど。 東西を結ぶ実に巨大な空港である。 運転手さんとはここでお別れ。チップを渡したかったが、どうし…
小さな「大聖堂」 最終日の午前中をバスの中で過ごした私に、「ここはぜひ見ておきなさい」と先生が勧めてくださったのが、聖ゲオルギオス大聖堂。 ここはいわゆる「ギ…
イスタンブールへ トルコ到着から11日目、10月3日にイスタンブールへ戻ってきた。到着した時は夜明け前で、外を見る暇もなくアンカラへと乗り継いでしまったが、上空から…
門前の吟唱 トロイア遺跡には閉門時間があった。なかったらずっといたかったがもちろんそうはいかない。 そそくさと門を出たところで、吟遊詩人のSさんが「イリアス」の…
トルコ旅行中、たくさんの遺跡を見学した。観光地化しているところ、していないところ、さまざまだった。 その中で一つ、印象的だった場所がある。 このタイトル画像はア…
トロイア遺跡 博物館からまっすぐ道を進んだ先にトロイア遺跡がある。 トロイアは紀元前3000年頃から紀元前12世紀ごろとされる「トロイア戦争」を経てローマ時代に至るま…
昼食とランチョンマット そんなわけでトロイア遺跡近くのレストランで昼食を取ったの時には14時を回っていた。まあ、このツアーで昼食が遅くなるのは珍しくはないが、心…
アッソスの宿 アッソス遺跡を見学した後、バスはさらに狭い道を下った。もうバスは通れないので、宿からの迎えの(6人乗りの山坂に強そうな)車に分乗するよう言われた。…
イダの山裾 ベルガマに連泊した後、さらに160㎞北のアッソス遺跡へと向かう。 山が緑になってきている。乾燥した季節も終わりが近いのか、降水量の多い地域に入って来た…
2023年12月26日 19:38
古代ギリシャギリシャ神話・古代ギリシャへの興味・関心は長い事持ってきたが、この10年ほど、NHKカルチャーセンターで藤村シシン先生の各種講座を受講して、改めて歴史を学ぶ面白さを感じるようになった。学生時代までの「西洋史の源」という一元的な解釈から、より複雑で驚くほど魅力的、そして時に容赦のない残酷さにも目を向ける現代の解釈へと、古代ギリシャを見る眼がどんどん深まり広がっていく面白さ。い
2023年12月25日 19:37
今年もあと1週間なので、今年起きた個人的なことを10個あげてみようと思う。こんなことを思う年は珍しい。それだけ今年は、つらいことが少なかったのかもしれない。1.トルコ旅行まずは人生初の海外旅行でトルコに2週間行ってきたことだろう。この顛末はマガジン「60代ASD、初の海外(トルコ)に挑む」にまとめてある。「初の海外でトルコ2週間ツアー」というのはそもそも珍しいことだし、私の人生にとっても
2023年11月26日 00:03
トルコ旅行2023年9月22日~10月5日、2週間の日程でトルコツアーに参加した。私の初海外旅行であり、しかも遺跡見学を主としたハードなもので、途中の日程をいくつも飛ばして休みながら、何とか最後まで参加することができた。正直、羽田に着いたときは疲労困憊していた。帰国後のコロナ帰国後2日目の夜、私は38.5℃の熱を出した。朝まで37~39度台を行ったり来たりしたので、まずは家族にコロ
2023年11月16日 22:18
こちらのマガジンの記事は久々になります。いろいろ変わってしまっていると思いますが、ご容赦ください。トルコツアーに参加して別の記事(引用)に書いたように、初めての海外旅行(トルコ)で感じたたくさんのことの一つが「自分が団体行動に向いていない」ということでした。その理由のいくつかはASD由来で、努力では解決が困難と思われました。ツアーの一員としての行動では、(定型発達と思われる)ほか
2023年11月15日 22:45
ギリシャ語への疑問古代ギリシャのことを知っていく中で、ずっと気にかかっていたことがあった。古典(古代)ギリシャ語と現代ギリシャ語はそれほど大きく違わないと思う。でも、中世には「ギリシャ」という国はなかったし「ギリシャ人」もいなかった。古代ギリシャは衰えてローマ帝国の一部となり、人々は「ローマ人」を名乗るようになった。近代ギリシャがオスマン・トルコから独立するのは19世紀初め。その間、「ギ
2023年11月13日 23:41
トルコツアーに参加してこれまでも私は団体行動が苦手だと感じていたが、トルコの遺跡を巡るツアーに参加して、つくづく「私は団体旅行に向いていない」と感じた。私が迷子にならなかったのは、ひとえに親切な参加者の皆さんとガイドさんの助けによるものだ。これまでの団体旅行今まで複数(3人以上)で旅行したことがないわけではない。そういう時、私はたいてい企画者であったりツアーコンダクター的な役割を
2023年11月11日 23:46
足りないものだらけでも2週間の旅行中、帰国後に感じたことはいろいろある。その中でも多分最大のものは「私にはいろいろと足りないものがある。体力、手際の良さ、判断力、英語力…。それでも、(周りに助けられて)何とかなった」という気持ち。開き直りと言ってもいい。自分が不十分であること、みっともないことを認めて、それでも「もうダメだ」と思わない。無理をしない。体が休みを欲していたら休む。
2023年11月9日 19:23
イスタンブール空港イスタンブール空港は中心街からバスで1時間ほど。東西を結ぶ実に巨大な空港である。運転手さんとはここでお別れ。チップを渡したかったが、どうしたらいいかわからなかった。着いたはいいが、私たちの乗る便はまだ表示されてすらいない。そしてもちろんのことだが、日本語表示がない。出国手続きなどなどとにかくスーツケースを預け、税関等の手続きを進める。自分が何に並んでいるのか
2023年11月8日 13:24
小さな「大聖堂」最終日の午前中をバスの中で過ごした私に、「ここはぜひ見ておきなさい」と先生が勧めてくださったのが、聖ゲオルギオス大聖堂。ここはいわゆる「ギリシャ正教」の総本山のようなところだそうだ。東ローマ帝国の首都コンスタンチノープル(=イスタンブール)に(ギリシャ)正教会の総本山が置かれて長く栄えたのち、この都市はオスマン・トルコの首都となった。だが、オスマン・トルコはイスラム教
2023年11月7日 06:02
イスタンブールへトルコ到着から11日目、10月3日にイスタンブールへ戻ってきた。到着した時は夜明け前で、外を見る暇もなくアンカラへと乗り継いでしまったが、上空から見た夜景の壮麗さは目に焼き付いている。イスタンブールはマルマラ海と黒海をつなぐボスポラス海峡の東西に広がっている。かつてのトロイアよりもずっと強固な海峡の要塞であると同時に、アジア大陸とヨーロッパ大陸をつなぐ交通の要所でもある。
2023年11月5日 11:10
門前の吟唱トロイア遺跡には閉門時間があった。なかったらずっといたかったがもちろんそうはいかない。そそくさと門を出たところで、吟遊詩人のSさんが「イリアス」の第1歌冒頭部に自作の曲をつけたものを歌ってくださった。本来なら遺跡内で、との思いは歌い手も聞き手もともに持っていたであろう。旋律だけが夕暮れの中を流れていく。リズムはもちろん長短短をつなげていく英雄六脚律。ああ、だれか太鼓を持っていれ
2023年11月4日 22:00
トルコ旅行中、たくさんの遺跡を見学した。観光地化しているところ、していないところ、さまざまだった。その中で一つ、印象的だった場所がある。このタイトル画像はアッソス遺跡のものだが、本当にここだったかどうか、記憶ははっきりしない。とにかく石畳の坂道が遺跡に向かって続いていて、その両側には家が並んでいた。そして、暑い中、道端に露店を出している人たちがたくさんいた。上るのに必死な私はどの店をの
2023年11月4日 13:51
トロイア遺跡博物館からまっすぐ道を進んだ先にトロイア遺跡がある。トロイアは紀元前3000年頃から紀元前12世紀ごろとされる「トロイア戦争」を経てローマ時代に至るまで、ずっと破壊されては再建されてきた都市だ。ここには美しい円柱もなく神殿もない。ただただ、頑丈な城壁のみが残っている。鋸歯状垂直オフセットこの舌を噛みそうな言葉は、このトロイア遺跡の城壁の特徴で、映画「トロイ」でも描か
2023年11月3日 15:32
昼食とランチョンマットそんなわけでトロイア遺跡近くのレストランで昼食を取ったの時には14時を回っていた。まあ、このツアーで昼食が遅くなるのは珍しくはないが、心はトロイアへと奔っている。紙のランチョンマットが素敵な絵柄だったので、汚さないうちにと引き抜こうとしていたら、お店の方が新しいものをくれた。(撮影は後日自宅で)昼食を取りながらランチョンマットの図柄について周りの人たちと話す。も
2023年11月2日 12:29
アッソスの宿アッソス遺跡を見学した後、バスはさらに狭い道を下った。もうバスは通れないので、宿からの迎えの(6人乗りの山坂に強そうな)車に分乗するよう言われた。どんなすごいところに連れていかれるのかと思ったが、海辺には何件かのホテルが並んで、閑静なリゾート地といった感じのところだった。ホテル中央は吹き抜けで、車輪型のシャンデリアを下げ、壁にはケンタウルスとの戦闘のレリーフ、部屋の絵もアッ
2023年11月1日 20:51
イダの山裾ベルガマに連泊した後、さらに160㎞北のアッソス遺跡へと向かう。山が緑になってきている。乾燥した季節も終わりが近いのか、降水量の多い地域に入って来たのか、トルコの地理や気候に無知な私にはわからない。一つだけわかっているのは、もうこの辺りはホメロスの「イリアス」に詠われた「イダ(イデ)の山裾」であるということ。トロイアを攻めるギリシャ(アカイア)勢をに恐慌を引き起こす雷が、