マガジンのカバー画像

○○年前の自分へのアドバイス

364
店舗設計を仕事にして10年超え。就職、独立、結婚、育児。人生中盤スタート地点、キャリアも中堅を迎えた今だからこそ伝えたい、昔の自分へのアドバイス。
運営しているクリエイター

記事一覧

あの日、横浜の有隣堂で

あの日、横浜の有隣堂で

1977年。ロッキード事件の初公判が開かれた。王貞治は世界新記録の756号ホームランを放った。キャンディーズが解散宣言。私は12歳、本が好きな、赤い眼鏡をかけた小学生だった。

ごく普通のサラリーマン家庭に育った。三人姉弟の一番上で、2歳下の妹、3歳下に弟がいる。小学校時代は父の仕事の都合で横浜の、山を大きく切り開いて建てられた団地に住んでいた。当時は地下鉄もまだ通っておらず、横浜駅までバスなら2

もっとみる
記事を100円にするだけで、炎上よけになる…というお話

記事を100円にするだけで、炎上よけになる…というお話

noteの有料記事には、炎上よけとしての側面もあったりします。

どうも、公開記事を100円に設定するだけでも、だいぶ炎上する確率が下がるらしいのですね。

これはシンプルに、下記のような理由からだと思われます。

・あなたに悪意を持っている人は、あなたにお金を払いたくない
・冷やかしで炎上に参加するは、お金を払うほど熱心ではない
・大炎上には、大量の野次馬が必要

つまり「自分が叩くことで、自分

もっとみる
「これからの働き方」議論のズレた感じ

「これからの働き方」議論のズレた感じ

弊社の人たちは世界どこでも働ける知的産業従事者だ。遠隔地とのミーティングは創業以来ずっと続いてきた。だから、社内でこれからの働き方の議論をするときには、オフィスを本当に持ち続けるのか、というところから始めた。

だけど、もし僕が「これからの私たちの働き方」を問われたら、いまネットを賑わせているようなリモートワークとか地方移住とかの話は絶対にしない。それはごく一部の、すでに十分にやっていける人たちの

もっとみる
傷つくような批判から心を守る方法

傷つくような批判から心を守る方法

以前、友人からこんな話を聞いたことがある。

「世の中の人のうち、2割の人には何をやっても嫌われてしまう。6割の人は状況によって変化する。でも、残りの2割の人には、何をやっても好きになってもらえるんだって」

なるほど!と腑に落ちた。

「何をやっても2割の人は味方でいてくれる」と思うと勇気が出る。
「何をやっても2割の人には嫌われる」と思うと、そういう仕組みになっているなら仕方ない、応援してくれ

もっとみる

新時代

 29歳になりました。

 今回のパンデミックを受けて、社会を見渡しているとやっぱり書き残しておかなきゃ!と思い、誕生日に初投稿します。

 まず、亡くなられた方々に心から哀悼の意を表します。また、この戦いの最前線に立っている医療従事者に対して、この場を借りて改めて感謝を。ありがとうございます。あなたたちに思いを馳せることで、20代最後の誕生日に友達に会いたい気持ちをなんとか飲み込んで、ロンドンの

もっとみる
テレビの時間。

テレビの時間。

しばらくぶりにテレビのバラエティ番組を見て、愕然として図を書いちゃった。

このメソッドがテレビの「演出」であるとするなら、圧倒的に時代が変わったと言うほかない。テレビが時間つぶしとともにあった時代はそれでもよかったんだろうけど、もうわかりきった段取りを見ていて、待ちきれないのだ。

アヴァンとCM前後の同素材を抜いたら番組は何割減るだろうか。諸手を挙げてYoutubeがいいとは思わないけど、見始

もっとみる
「淘汰されない私」を目指す

「淘汰されない私」を目指す

リモートワークが続いています。
連日、ダイニングテーブルでPCに向かうときは
なんとなく惰性でテレビをつけっぱなしにしているのですが、
ふと気づきました。
ニュース番組の様相が変わりましたね。
新型コロナウイルスのニュースばかりをやっている、という話ではなく

ゲストやコメンテーターの数が減ったと感じます。
バラエティ番組なども、そう。ずらりと居並ぶタレントや芸人が
このところ、すっかり減ったよう

もっとみる
パン職人になった理由

パン職人になった理由

「どうしてパンだったのか?」
取材でもよく聞かれる質問だ。飲食がやりたいならば、いろいろ種類がある中から、どうしてパンを選択したのか?ということ。取材でお話しても、すごく面白い話です!とは言われるものの記事にはならないから、ここに書いておく。

私は、大学生になると同時に格闘技を始めた。高校の終わりに、深夜やっていたK-1を観て、大きな体の外国人キックボクサーの迫力あるKOを見て刺激されて。主催は

もっとみる
社員を切る側も辛いんや

社員を切る側も辛いんや

 先日収録を行いました私のサロン『漆黒と灯火』は、火鍋チャンネルでもご一緒している青山浩さんをお呼びして、相場と人生についてお話をお伺いしました。無観客試合だったのは残念でしたし、いつもはこの3分の一の距離で濃厚接触しながら業界話をしてるはずの青山さんと遠く離れて鍋もなく語ってるというのは逆にシュールでしたね。

 会の宣伝をしておきながら、このコロナ禍でも退会者がほとんどいらっしゃらず、実は会員

もっとみる
息長く飯を食っている人がやっている3つのこと

息長く飯を食っている人がやっている3つのこと

一時期ものすごく元気に気を吐いていたのに、そのうち見なくなってしまう人と、仮に目立たなくても長い期間、飯を食い続けている人の違いとは何でしょうか。

業界や職種にもよると思いますが、少なくとも、フリーランスやコンサルっぽい仕事をしている人であれば、「書く」「話す」「実務をしている(実務ができる)」の3つのバランスが良い人だと思います。

==

僕は26歳~27歳の2年間、マーケティング会社に勤め

もっとみる
とあるダメな新米コピーライターの昔話。

とあるダメな新米コピーライターの昔話。

先日、博報堂の先輩と飲みながら「昔話」をした。とある「コピーのかけないコピーライターの話」だ。

そのコピーライターは、本当にダメなコピーライターだった。広告のイロハもわからず、きちんとした文章を書く訓練もされていない。出身が理系だったからか「間違ってはいないが、おもしろくもない」そういうやつだ。

そんな中、新規プロジェクトが始まった。上司のCDが言った。「この仕事はお前がメインのコピーライター

もっとみる
世の中が「ソーシャル化」することの本質は、TwitterやInstagramを上手に使いこなすことではない

世の中が「ソーシャル化」することの本質は、TwitterやInstagramを上手に使いこなすことではない

きょうびそりゃもうたくさんのソーシャルメディア(プラットフォーム)があります。

ここに挙げた主要なものは、月に数十万人から数千万人が利用している代表的なサービスです。

ソーシャルメディアの特徴は、投稿する人も、それを見る人もユーザーであること。

僕は10年前からソーシャルメディアは公園のような場所と言ってきました。

ひとりで来る人も、家族と来る人も、友だちと来る人もいる。

楽しくおしゃべ

もっとみる
スマート冷蔵庫の普及によってブランドは「最愛」ポジションを目指すか「最安」で売るかの二者択一を迫られる

スマート冷蔵庫の普及によってブランドは「最愛」ポジションを目指すか「最安」で売るかの二者択一を迫られる

数年前から妄想していることなんですけど、もしAmazonがスマート冷蔵庫を出したら一般消費財メーカーのマーケティングは大転換を迫られるんじゃないか。

それはもう戦後75年続けてきた現代マーケティングを根底から覆(くつがえ)すくらいのインパクトがあるかもしれません。

「なんで冷蔵庫?」「なんでAmazon?」「いやいや、日本のEC化はそんなに簡単に進まないよ」という意見が聞こえてきそうです。

もっとみる
怒らない工夫を学ぶ

怒らない工夫を学ぶ

怒らない工夫が大切なのだとPSYCHO-PASSを週末一気に見て感じる。
何時間も真剣に見続けて眼精疲労マックス。タイムラインを眺めるとコロナや現政権に対する不服や不満が溢れかえっている。濁るな(PSYCHO-PASS見てたらわかる)と直感的に閉じようとした時、このツイートが流れてきた。

餃子をいっぱい焼いた。168個です。買い足しにいきました。そうですか。
ハンバードハンバードは夫婦ユニット。

もっとみる